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石徹白Life1025日目【3歳からのSDGs de 地方創生カードゲーム】

通常は最少催行6人なんですが、家族4人でやってみました。いろんな事実と共に学びも気づきも想像以上にたくさん有ったので記しておきます。けっこー長文になりました。

0.今回の参加者は


子ども2人と妻の合計3名が参加者。

人口減少がなぜ課題になるのか。
それを体感できた人数でした。

とにかく忙しくて、手が回らない、、、。
時間の経過で若者人口が減ると、さらに大変だと実感。

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1.どのプレイヤーになるか?

私がカード配布や設定準備をしている間に、
まずは妻が6種類のプレイヤーカードを読み上げました。

それぞれの仕事や目標をかみ砕いて説明します。

職業や社会での役割について、
子ども達がどのぐらい理解したり出逢う機会があるのだろう。

この小さな集落、石徹白では顔と名前が一致しているから
それぞれの役割も理解しやすい状況にはある。

大きいことが是ではなく、小さきことにも意味があると私は思います。

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2.息子(3歳)は行政プレイヤー(つまり市役所)を選択。

行政はスタート時にも年数を経ても地方交付金のように予算が民間プレイヤーより多くある。
民間プレイヤーの妻や姉から相談を受けると、お金をどんどん助成していました。

文字を読めなくても、何か役割があったら楽しめる。
これって実は重要なことを表しているのではと思います。

どんな立場で自分が物事や関わりや仕組みを見ているのか。
貢献できる役割を考えたり、環境を整える良い機会になりそうです。

ゲーム中に夜のトイレは怖いから一緒にと。
幼児のリアルな呼びかけに応じて、私(大人)が1人同伴していなくなりました。

それは、地域で子育てをしている状況に似ています。
地域づくりなどに興味関心はあるが、子どもが優先になることもしばしば。

誰か1人に依存したまちづくり、地域づくりの危うさも感じる瞬間です。

3歳児は眠くなったら、カードの扱いに気を付けて曲がらないように。

疲れてきたり休養がほしい、自分や家族に余裕が無い状況では、
地域のことや周りのことを考えるのは困難です。

自助公助共助が機能するうちに、何ができるでしょう。

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3.娘(小学校2年生)は商店主プレイヤーを選択。

お店屋さんごっこが大好きな日常とつながっていました。
地域づくりにも、好きとか得意とか、そういう感情の動機は大切かもしれません。

漢字が読めなくても、ひらがなカタカナと文字の形をあわせて、
周りが少しのサポートをしたら理解ができているようです。

SDGsには「誰一人とりのこさない」というテーマもあり、
大人や男だけが未来を考えるのではなく、
近い将来、自分達の現実として生きていく子ども達の世代をどのように巻き込むのか。

子ども達は楽しみながら柔軟に考え、行動し、
育むチカラを持っています。

むしろ大人が子ども達に学ぶ機会が必要かもしれません。
原点回帰だけでなく、新しい視点や発想に出逢うきっかけにもなるでしょう。

そして、共に在ること。尊重し合うこと。運命共同体であること。

何もカードゲームに限ったことでなく、
山森川海の自然を舞台にして遊んだり、暮らしてみた場合、
それらがはっきり出てきます。

ああ、なんという気づきだ。
つながりが面白い。

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4.早々に1ターンで終了かと思いきや、

娘は、なんと全4ターンまでやって、まだやりたい!とのこと。
7歳で、これを楽しめるってステキ。

小さなヒト達が絵本の文字ではなく、言葉がわからなくても、
何かを感じて、読み解いていく姿に通じるものを感じました。

文字が産まれたことで不自由になったり、枠にはまることがありそうです。
なぜ先住民の多くが文字ではなく、口承文化なのか。
そのあたり、気になり続けています。

このカードゲームの推奨参加年齢は中学生ぐらいからと言われていますが、
もっと低い年齢でも理解できるぐらい直観的かもしれません。

文字ではなく理解できる形や色やルールや流れなのか。

その検証はさておきますが。

私達の幸せや未来を考える時。
誰でも参加しやすく、関われる場は常に意識しておきたいものです。

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5.ゲームの設定としては掟破りではあったが、

答えのない、前代未聞の現状を生きる私達。
全てはきっかけであることを改めて思います。

参加人数が不足すること、つまりは地域に人が居なくなってくると。

プロジェクトも動かず、お金も人も少なく、手詰まりになりがち。
何もできないかもという雰囲気が出て来ました。

しごく当たり前のように感じるが、
それでもできることはあると思います。

実際に今回も1人2役で民間プレイヤーを掛け持ちしたり、
苦肉の策のようではあるが、あれこれ工夫をしていく熱を感じました。

何もしなければ消えゆくのみ。
何かしても消えつつある現状。

泣いてばかりもいられません。
怒りで現状が変るのでしょうか。

地球規模で実感するのは、難しいかもしれないが、
地域や身近な関わりで起こっていることを
チョット俯瞰してみる機会になりました。

毎日がアースデー。
日々の暮らしがSDGs。

そして私は縄文的野生の試行錯誤に生きるのだ。

・・・と、ここで終わるつもりだったのですが。
続きがあります。

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6.からすのパン屋さんが登場して

翌日になって、夕方ぐらいから子ども達が
「またあのゲームやろう!」と言い出したのです。

どうやら本気のようです。
何度も誘ってくるのです。

それならばと、夕食後に風呂に入り、
歯磨きもしてパジャマを着て、準備万端。

2夜連続の「SDGs de 地方創生カードゲーム」体験会のスタート。

息子は観光事業者、娘は行政、妻は民間のプレイヤーカードを選択しました。
2回目は、みんな違う立場でやってみたい!ということ。

ゲームの中では「プロジェクト」と呼ばれる仕事のような、まちづくりのような、
自分たちの日常のような、事業のカードがあります。

何かを進めるにあたり、お金と地域の現状に加えて、人との出逢いが重要です。
ゲーム内では「資源カード」と呼ばれるもので表現され、
いろんな人が登場する仕掛けになっています。

とあるプロジェクトで「医師と看護師」が出てきたところ。

息子はなぜか隣の部屋の本棚に走っていきました。

何かなと思っていたら、、、。

「からすのパン屋さん」を持ってきて、ページをめくり、
「ここにお医者さんがいる」とノタマウではありませんか。

ちょっとこれは事件だと思いました。

カードゲームと言う世界観を飛びぬけているのです。

日常の中で知りえたことを、観察していることを、
ここに持ち込んでくるという行動。

人が居ないからとか、
カードが出てこないとか、
道具が足りない、お金が足りない。

無いものねだりになりがちな、
私達に冷や水をぶっかけたような事件であります。


「からすのパン屋さん」に登場したお医者さんのこと。

自分も子ども時代に読んで見て知っていました。
そういえばと思い出した。

全て必要なモノはある。
私達は経験していることをもっと活かせる。
日常で私達に何ができるだろうということ。

そのことを衝撃的に思い出させてくれました。

温故知新で懐かしい未来へ。
継続することの力強さとしたたかさ。

パン生地をこねるように。
手のひら酵母をつなぐように。

私達の一人ひとりの意思と行動と。
そして我々の関わりが今ココから未来を創っていきます。

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参加者募集【SDGs地方創生カードゲームで地域や世代、垣根を越えて関わる未来へ!
10月12日(月)9時~12時または13日(火)18時~21時@石徹白(岐阜県郡上市)】

https://note.com/takuyaonishi/n/n727596291b82

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★出張講座★ご要望ありましたら伺えます!


https://note.com/takuyaonishi/n/n307867aa26b4

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石徹白地区 公式ホームページ http://itoshiro.net/
いとしろアウトドアビレッジ http://outdoor.itoshiro.net/

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