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伝統パンの町、アルタムーラへ

パンの町、アルタムーラへ。パンで有名な町がある!と知りわくわくしながら向かいました。アルタムーラのパンは素晴らしいよ、と地元の人たちも声を揃えていたのでなおさら。

この町に住むCalmeroさんに町を案内してもらいました。僕のベストフレンドが作るパンがあるんだ、とのことで1軒目はご友人のパン屋さんへ。店頭にはピザの代わりに沢山のフォカッチャとプレーンパンが並んでいました。今まで見ていたフォカッチャとは見た目が違って、ピザのようなフォカッチャだなという印象を持ちました。フォカッチャだけでなくプレーンパンもずらーっと並んでいる光景を見て、この地域ではパンを日常的に食べてるのだろうな、なんて感じていました。


まずはフォカッチャを食べなきゃね、ということでスタンダードのトマトが乗ったフォカッチャを一切れ頂く。こんなフォカッチャは初めて。。外はサクッとした、中はふんわりとした生地が美味しすぎて驚いた、、。工房に入れてもらうと、ビスケットやパンを続々と焼き上げる光景が広がっていました。



「この美味しいパンはおじいちゃんといとこが作ってるんだ」と少年が伝えてくれた。親族に代々伝わる伝統のレシピが美味しさの秘訣であり、お店ごとの味を決めているのだろうと感じました。
薪を使ったより伝統的な製法でパン(お菓子も)を焼き上げる人にも出会いました。オーブンの奥に広がる火が魅力的。中ではちょうどフォカッチャが焼かれていました。電気オーブンで焼き上げるのももちろんいい香りがするけれど、こちらは木の香りがほんのりと漂っていました。材料は地元で作られる小麦と天然酵母・塩・水だけらしく、素材の良さが引き立つシンプルな風味。

この窯ではお菓子も焼いていて、「食べていいよ」と付き添ってくれているCalmeroさんが勝手に取ってくれました。(Calrmeroさんの製品ではないのに。笑)自由で寛容で歓迎してくれるイタリアの人からまた温かさを感じました。そしてCalrmeroさんにつられ、パンをふたつとフォカチャとお土産も買ってしまいました。これもこれも美味しいから買いな!と半ば強引に。(笑)この町で食べたパンとお菓子はすべて美味しかったです。おいしく楽しい経験となりました。

そして、受け継いだものと地域にある素材を大切に扱ってきたことで、多様なガストロノミーが生まれたのかなと、この古き町に居て感じました。

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