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②自分、おかしいのかも?と思った人へ (双極性と知ってから)

※この記事を読むのに約2分半かかります。

はじめに。

私は双極性障害と診断されて治療をしています。
この症状の患者は沢山いるようです。
私が治療を始めてから、この病気に気付かずに苦しむ人が沢山いることを知りました。
私もこの病気に長いこと気付かずに、症状に振り回されてきた一人です。

意外に双極性障害の体験談や、発覚までの経緯を載せてる人が少なく感じました。
また、人によってそれぞれ症状が異なったりと、戸惑う事も多くあります。
せっかくこの病気になってしまったのなら、
私の体験を無駄にならないようにしたいと思いました。
同じ症状で困ってる人の参考になればいいな、と感じております。

また「どんな症状なのかサッパリわからない」と思っている人に対しても、
双極性障害がどのようなものか、知ってもらえる機会になれば…と思い記事を書きました。

双極性障害に気付くまでの経緯については
①自分、おかしいのかも?と思った人へ      
(双極性に気付くまで)

にて記事にしております。
併せて読んで頂けると幸いです。

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〜双極性と知ってから〜

双極性障害と診断され、治療の説明を受けた。

うつ病の薬を飲んでいけばいつか治るのかと思いきや、全く別物だった。

私のように双極性障害と気付かず、うつ病の治療をする人が沢山いるらしい。
そしてうつ病の薬は双極性障害を酷くさせるとのこと。「今まで完全に誤診だったな…」

そして、双極性障害は定期的に採血し、薬の量を調節しながら治療をし続ける。
完治しないので、生きてるうちはずっと治療を続けると言われる。
また、薬の治療と同時に、生活リズムの徹底改善を強く言われ、説明を受けた。
指定された生活リズムはそれまでの私の生活と
あまりにも真逆で完全に尻込みしてしまった。思っていたよりも面倒な治療法にかなりショックを受けた。

苦しくて病院に行ったはずが、その時の私は
「こんな治療じゃ仕事に支障が出る」と考えて
治療をする決断ができず、保留にして帰った。

そして、とにかく職場に迷惑かけたくないと考えた私は、しばらく治療をしない決意をする。
気合でひたすらやり過ごす事にした。
脳の問題を気合でどうにか出来る訳がない
今思うと、本当に不必要な気合いだった。
この決断が周りに余計に迷惑をかけることになった。

生活リズムは診断前と何も変わらなかった。
起床は朝5時半過ぎ。
家を7時に出て会社までだいたい1時間半。
毎日何事も無い顔で会社に行く。
とにかく様子がおかしいと思われたくない。
笑顔でいなくては、と常に気を張っていた。
21時〜22時くらいまで働き、
帰宅はだいたい23時過ぎ。
大抵家に帰ると大泣きして大騒ぎしたり、廃人のように腑抜けの状態になる。
やっとの思いでお風呂、洗濯、弁当を作り、
1時過ぎに布団に入る。
平日にふと落ち着く時間は寝る時だけだったが、寝ている間も不安で頭がいっぱいになり、一睡も出来ない日もあった。

長時間車を運転した日や、朝から晩まで力仕事をして疲れた日でも、3日連続で一睡も出来ない事もあった。
それでも朝が来ればいつも通り会社に行く。
「4時間眠れれば上出来だ」と思っていた。
そして年の半分近くは休日も出勤していたりと
とにかく仕事が常に自分の中心だった。
調子悪い事がバレたくない。
その一心で治療を始める勇気が持てなかった。

双極性障害と診断されてから放置して3ヶ月、
ある日突然パニック障害になった。
通勤の電車で何度か倒れた。
吐き気と滝のような汗、過呼吸、手の震え
それでも10分くらいで治るのでまた落ち着かせて会社に行く。
頻繁にパニックが起こるようになってからは、遅刻するのを恐れて出勤時間を早めるようになった。
そうしているうちに仕事が全く手につかなくなっていた。

それでも仕事は休めない。休みたくない。
「あーもうここまでなのか?そんなのやだ」
職場にバレても仕方ない。
思い切って治療を始める事にした。
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治療を始めてから、上司が勤務時間を調節して
くれたりと、色々考慮してくれた。
とても有り難かった。
それでも私はどんどん症状が酷くなっていった。
治療をするのが遅かった
治療を始めて1ヶ月、あっという間に会社に行けなくなってしまった。
会社は職場復帰する可能性も視野に入れて長期で休む時間をくれた。
そして今に至る。

もっと早く治療していれば…
何度も何度も悔やんだが、
もうなってしまったからには仕方ない。

治療に専念するようになってから、
私は薬の大切さ、生活リズムの重要性
身に染みて感じるようになった。
治療を始めて実感したことを、また書いていこうと思う。


治療を始めてから感じた伝えたいことを
③自分、おかしいのかも?と思った人へ      
(治療の大切さ)

にて記事にしております。
併せて読んで頂けると幸いです。


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