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一生刻まれる、雪の日

担当していたお子さんが、本日、別の世界へ旅立ちました。


定期的に入院が必要なお子さんでしたので、
先輩から『○○さん、入院してるよ』と聞いて、
また何かの治療が始まったのかなぁ
なんて思っておりました。


いつもなら、今自分が担当しているお子さん以外のカルテは開かないのですが(そもそも不用意にカルテは開いちゃダメなものだからね)、またリハオーダーが出たときのことを考え、先に情報収集をしようとカルテを開いたのです。


本当にたまたま。


カルテを開くと、そこには、

突然の心停止

死戦期呼吸

家族との時間のために、医療者は退出

というような言葉が並んでいました。



胸がギュッと締め付けられ、
自分の呼吸が浅くなっていることにも気が付かないほどに。

これまで生きてきた中で初めて包まれたあの感じ。



そのお子さんは、
可愛い物が大好きで、おませさん。

中でも、アナと雪の女王が特段好き。

リハビリ中にエルサの格好をしながら
『○○、雪大好きなんだよねぇ〜。』
『エルサと一緒だから好きなの』
とよく話をしてくれました。


まるでフィクションのような展開ですが、
今日の都心の天気は雪。


しかも、その子の心臓が止まった時間は、
雪が降り始めた時間とほぼ同じでした


なんか、もう。

よくわかりません。


涙が出るとか
悲しいとか

そういうことは一切なく


ただただ、
その子の顔をもう一生見ることができない
という事実だけが目の前に置かれました。



最後に会ったのは、昨年の11月か12月。

外来で来てた時に、
たまたま会ったんです。病院の廊下で。


それが最後。

直接お顔を見たのも
声を聞いたのも


あの日も、いつものエルサのドレス着てた気がします


最後に笑って手を振って、バイバイしたの。


ありがとうね



私は、そのお子さんから、たくさんのことを学びました。

初めて担当した終末期のお子さん。
小脳失調があるお子さん。


その他、小児PTとして歩んでいる私の様々な初めてを、あの子とともに過ごしました。


明日の確証はないんです。

今。

とにかく、今です。


安らかに。


皆さん、今日も1日お疲れさまでした🍀

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