メンタル休職から復職したばかり。昔の自分よ、ありがとう。


3月、ついに復職をすることができた。
急に休んでしまってから数ヶ月。

戻るのは本当に怖かった。
とにかく緊張するし、不安でいっぱい。

職場のみんなにどう思われるか怖いし、
また体調を崩したらどうしようという不安はぬぐえない。

同じ職場に戻るなんてもうできないと思っていたが、
転職するとなったらそれはそれで巨大なエネルギーが必要で、
とりあえずは元の職場に戻ることに決めた。

これでまたダメになったら、その時はもう転職しよう。

そんな気持ちを抱えながらの復帰初日。

なんだか、思いのほか温かくむかえてもらった。

おかえり〜待ってたよ。
体調はもう大丈夫?

と、みんなが優しく声をかけてくれた。

もともと殺伐とした職場だったので、
冷たい反応をされるのではと思っていたが、
みんな優しかった。

なんだかすこし拍子抜けしてしまった。

そして肝心の仕事内容は、
焦らなくていいような期日で、
難易度も低いものを1つだけ割り当てられた。
その上、相談できるメンバーを2人もつけてくれた。

体調がいい頃にしっかりと仕事を進めていたのは分かっているから、
まずは元の職場で業務しつつ、
私にとっていい環境を一緒に考えていこうと
上司が声をかけてくれた。

なんだなんだ、至れり尽くせりじゃないか。

休職前は休憩時間もないぐらい働きづめだったが、
とにもかくにも大してやることがないので、
お茶を飲んだり散歩をしたり、
休憩時間をたっぷりとりながらゆっくり仕事ができる。

これまでのような緊急の要件が飛んでくることもなく、
自分のペースで仕事ができるのはなんて幸せなんだろう。

個別に声をかけてくれたりごはんに誘ってくれる人もいて、
なんだあったかい職場だったのかよ、
と本当に拍子抜けしてしまった。

職場自体が怖くて怖くて仕方なくなっていたけど、
業務量や責任がプレッシャーとなってのしかかっていたのが原因で、
その仕事内容の調整さえできたら、
意外とやっていけるのかもしれないな、とすこし前向きに考えられた。

もちろん今は仕事量を大幅にセーブできているからそう思えるけど、
これがまた忙しくなってきたら別だろう。

でも少なくとも全く働けないことはなさそうだ。

休職前に私がやっていた仕事は、
いろんな人がサポートしてくれてなんとか回っていた。

特に力をいれていたプロジェクトは、
進行スピードがぐっと抑えられていて、
ゆったりと進んでいるようだった。

なんだ、急げ急げと急かされていたけど、
実際遅くなっても問題なかったのかよ。

私は一体なにと戦っていたんだろうな。

そんなふうな気持ちも少しよぎったけど、
逆に気持ちが楽になった部分もある。

私は全身全霊で仕事に力を注いでいたころ、
絶対に成功させないといけない、
絶対に遅れてはいけない、
私が進めないといけない、
そんなもので自分をしばっていたと思う。

自分で自分をどんどん追い詰めてしまっていたのだ。

でも、そんなことはなかった。

会社員としてやっている仕事なんて、
いくらでも失敗できるし、
いくらでも遅延できるし、
ほかの人がかわることだってできる。

もっと肩の力を抜いて、
成功したらラッキー♪
ぐらいの気持ちでいたらよかった。

プロジェクトの成否はもちろん大切だけど、
その過程での自分自身の成長とかにも、
もっと目をむけてあげればよかった。

今思えば、本当に必死で仕事していた分、
どんどん分かることやできることは増えていた。

成功させないといけないのにうまくいかないとか
結果だけをずっと見つめていたけど、
それだと辛いよな。

がんばったって結果はでないこともある。

でもがんばった分、それを見てくれて応援してくれる人達がいた。
その人達が声をかけてくれ、知らぬ間に信頼されていた。
がんばった分、自分に力はついていた。

なんだ、ぜんぶ無駄じゃなかったんだな。

まだ復職してすぐだから、これからどうなるかは全くわからない。

わからないけど、休職前の自分とは、
なんだかちがう職場が違う世界に見えていて不思議だ。

そんなに悪いところじゃなかったのかもな。

でも仕事量は絶対に減らしてもらうからな。

まだまだいろんな気持ちが渦巻くけど、
少なくとも昔がんばっていた自分のおかげで、
職場に居場所がないなんてことはないみたい。

ありがとね、昔の自分。

これからは結果以外も大切にしような、今の自分。

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