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うつわマガジン2021

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#コラム

およげ秋刀魚ごはん

秋刀魚が泳いできましたよ、ありがとう。 四季折々の食材を土鍋で炊いているときの心を、なに…

tamamiazuma
2年前
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秋の宝石は青くない

秋風と秋空を仰ぐのも良いけれど、木々の枝や足元の土を見ると、たくさんの宝石が陽に輝いてい…

tamamiazuma
2年前
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夏じまいの風景

「もう水はいらないよ」静かな声が聴こえ、2回目の不思議な夏が終わる。 天然色が語る言葉に…

tamamiazuma
2年前
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夏果から秋果へ

イチジクの一番好きな食べ方がある。 アレンジとか、そういうのじゃない。 夏のはじまりに挨拶…

tamamiazuma
2年前
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お腹が空いたら土鍋

おおきな土鍋に穴が空いた。タイトルとひと文字ちがいなんだけど、笑えない気持ちの朝をむかえ…

tamamiazuma
2年前
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ねばる季節を炊く

猛暑から急に20℃を切ったのだから、なんだか調子が狂う。 暑気払いにうなぎを食べたり、夏…

tamamiazuma
2年前
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わたしたちの季節を炊く ー夏アスパラごはんー

大地のごちそうを年に2回もいただける喜びよ。 同じ野菜でも季節によって味が違う。 こんなにあいまいな味(前記事 参照)の変化を楽しめるなんて。 春芽(春アスパラ)を収穫した後に、親茎を伸ばし夏芽(夏アスパラ)を収穫するのだそう。2ヶ月ほどでぐんぐん育ったアスパラは、穂先まで爽やかな黄緑色で、春芽に比べたら若干細めだけれど、皮をそぐ必要もないほど、やさしい。 有機栽培アスパラということで、生でかじってみる。みずみずしく、甘く、そして土の香りがする。 そうだ、あのレシピ(昆

わたしたちの季節を炊く

あいまいな情緒 しなやかなグラデーションで巡る4つの季節があるからこそ、あいまいな情緒…

tamamiazuma
2年前
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器と食

「祈りの言葉を入れる箱」 毎日のあたり前だけど、食はいのちをいただくことであり、「器」と…

tamamiazuma
2年前
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詰めた時間をふりかえる

道の開拓 オモクテワレル、アツクテワレル。 強そうなのに儚い土のうつわの扱いは、両方のバ…

tamamiazuma
2年前
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冷製パスタに見立てたズッキーニのサラダ

六季 四季どころか「六季」が実感できる日本。夏のはじまり(梅雨)や、冬のはじまり(秋雨)…

tamamiazuma
2年前
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レモン炊き込みごはん

降らずとも竹植る日は蓑と笠 芭蕉がそう言ってるから、来週くらいには東京にも梅雨がくるのだ…

tamamiazuma
3年前
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カブトムシなスイカのスープ前編

大好物であるスイカの季節がやってきたので、踊ろう。先立つものもない、ふりかかってきた諸々…

tamamiazuma
3年前
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土のうつわと食べる人の役割と

森の散歩で摘むベリーが恋しい季節 「保温性」の良い土鍋ですが、毎年この季節くらいから「保冷性」という得意技のご紹介も開幕。 土鍋を冷蔵庫(または冷凍庫)に入れて冷やします。大きな土鍋は無理でもミニ土鍋であれば入るかな。空間的にゆるせば蓋も一緒にというところですが、我が家の冷蔵庫はそれほど大きくないので入りません。本体だけでも充分です。急いでいる時は、氷を入れて蓋をすれば土鍋がミニ冷蔵庫みたいになります。 冷やした土鍋に果物や野菜をいれて、そのまま食卓へ。おやつや、食後の