_土鍋ごはんプレゼンテーション5

ちょっとブレイク 「土鍋を捨てよ、旅に出よう」


寺山修二の「書を捨てよ、街に出よう」は学生時代になんども読んだ本。書や映画から得たエネルギーは「ものづくり」にかわり「うつわ」になり「土鍋と旅する」ようになったのかもしれない。

→「旅する土鍋2018」マガジン→「旅する土鍋」とは

土鍋イラスト:
#Inktoberのためモノクロらくがきを投稿。 
そしてYasさんありがとうございます。


土鍋と旅に出られるのはいつまでだろう

人にはさまざまな節目があって。仕事の仕方も環境も変わる。年代も環境も異なるあらゆる人種がいて、遠近に関係なくみつめることが「家族」という看板を出した営みであるかもしれないし。※個人的にはパンを共有するという意味をもつ伊語「コンパーニョ」(英語のパートナー)の方が好き。これについてはいつかまた。


捨てる前に捨てるものを持て

超意訳で失礼するが、「向上の努力を成す者」とされるファウストは、大学で本を読み学問に日々を費やしたが絶望し、ゆえに現実の中で「行う」を果たすため現実の中に旅立てと言った。冒頭の寺山も同じ。しかしながら、これはひとつの皮肉。書を捨てる前に読め。たくさん読もう、聴こう、そしてつくろう、そして旅に出ようなのだ。


「土鍋」を捨てるわけではない。
「土鍋=作品」という感情を捨てて、旅に出る。取捨という限界のない挑戦こそ、先人のインテリジェンスだったのだ。


最後に余談だが、乾いたスポンジであるわがやの青春が、しみこんでいっぱいのスポンジを重そうに、いや軽やかに、大学内でのInstigatorとの体験をおいしそうに飲み干していた。先人の経験や知識を学ぶこと(書斎の知識)は泉の源だろう 。捨てる前に捨てるものを持て。

instigator【名】扇動者:人の気持ちを煽りたて、特定の行為を実行させる目的で文章・図面・言動により他人に対してその行為を実行する決意を生じさせる、または決意を助長させるような刺激を与える人。(インテリアデザイナー片山正道 Instifator WEB SITEより)


INFORMATION
我妻珠美 展-秋を炊く-
2018年 11月16日~11月24日 
東京都中央区銀座1-9-8 奥野ビル4F
Ecru+HM(エクリュ+エイチエム)


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