Wriggling in miniature garden
「いいかあ、時代は異世界なんだよ。つるぺたエルフに巨乳の僧侶。これよぉ」
そう大声で叫びながら東は五杯目の生中ビールを煽った。
くたびれたスーツにネクタイを緩ませたこの男は大学時代の友人だ。
東は都会で弱小小説雑誌の編集をしていた。会うのは10年ぶりになる。ササヤイッターでちょくちょく連絡を取り合っていたものの、お互いに住んでる場所が遠いのでなんとなく疎遠になっていた。
今回会えたのは、東の気まぐれに過ぎない。彼の方から俺に、会えないか、とリプが来たのでそれに応じることにした