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【アメリカ高校生活】 ホームカミング

今週末はホームカミングでした。アメリカ映画でよく見るホームカミングは高校が主催するダンスパーティーで、おそらく1年で一番盛り上がるイベントではないでしょうか。アメリカ人たちが青春の1ページとして心に刻むイベントだと思います。日本には同様のイベントはありませんが、青春の1ページという意味では、、、文化祭的な感じかな?

ホームカミングパーティーは一晩限りのイベントですが、このホームカミングにはいろいろ付随してきます。たとえばホームカミングを控えた週はずっとお祭り騒ぎ。曜日によって決まったテーマの服を着て登校します。月曜日は観光客ファッションデー、火曜日はヒーローVS悪者ファッション、水曜日はアニマルプリント、木曜日はカントリー風ファッション、金曜日はブラックを着る、などなど、なかなか自由すぎるテーマ。っつーか観光客ファッションってなんだよ。

ホームカミングの前日はフットボールの試合が行われ、これがめっちゃ大盛り上がり。アメリカでは人気絶大のフットボールは、ホームカミングでもメインのスポーツです。フットボールの試合の休憩時間やハーフタイムの間にチアリーダーが出て応援パフォーマンスをしたり、マーチングバンドが演奏して試合を盛り上げます。うちの娘はチアリーダー部に所属しているので、私もフットボールのホームゲームを観戦しに行きましたよ。スタジアムの周りにはフードトラックやトランポリン等のコーナーまであって、お祭り状態です。うちの高校では弱めのチームを招いて、できるだけホームカミングゲームでは自分たちが勝利を収めるようにしているそうです。合言葉は過保護。

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このホームカミングフットボール試合のハーフタイムで一番盛り上がるのが、ホームカミングコート(クイーンとキングと言わず、コートと言うようになりました)の発表。コートになりたい生徒は自薦で応募し、そこから生徒間での人気投票となります。ハーフタイムでは卒業学年の上位5、6名の候補者がエスコート役と共にスタジアムに立ち、そこで一位が発表されます。エスコート役はお父さんやお母さんだったり、親友だったり、いろいろでした。

個人的に感銘を受けるのが自己紹介の部分。部活をいくつも掛け持ちし、クラブのリーダーを務め、ボランティア団体に所属し、インターンシップをやって、、、という活躍や功績を讃える紹介が、それぞれの生徒のために永遠と続くのです。そう、コートに選ばれるためには、外見だけでなくどれだけ活躍しているかもとても重要なのです。いや〜、すごいよね・・・、親が!うちは部活ひとつと日本語学校だけでヒーヒー言ってるのに、どうやって全部送り迎えとかやってるんだろう、と言う素朴な疑問。今回コートに選ばれたのはアジア系アメリカ人の女の子だったのですが、エスコートしていたお父さんはとても誇らしげだった気持ちがよーく分かります。

パーティーは翌日土曜日の夜8時から11時まで、でーっかいテントの中で行われます。チケットは1枚20ドルで、1000枚以上売れたそうなので、なかなかいい売り上げですね。そんな1000人以上の参加者を誇るパーティーの混み混みの会場を写真で見て、「あれ、コロナってなんだっけ?」の世界を垣間見ましたよ。娘はマスクを片時も取らず、人混みをできるだけ避けたそうですが、それでも不安・・・。

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夜8時の本番のホームカミングパーティーの前に2時間ほど、チアリーディング部のチームママが家族も含んだプレパーティーを開いてくれました。ドレスアップしたチアリーダーたちはキラキラと眩しすぎて、そして強い繋がりが既に出来上がってるアメリカ人ママたちの中に入っていくパーティーが辛すぎて、いやはやげっそりしますな。移民系ママがいない集まりはキッツイです。

ちなみにこのプレパーティーには参加しないチアリーダーたちもいます。彼氏とパーティーに行く子たちは、お互いの両親の顔合わせの後に直接会場に向かうんですって。そう、ホームカミングと言えば、男の子が女の子を誘う最大のチャンスなのですよ。花束を持った男の子がランチ中のカフェテリアで「一緒にHoCo(ホームカミングをこう呼びます)行ってくれない?」と誘う場面がたびたびあったといいます。その度に「おげー!気持ち悪い!」と、まだまだ幼い長女@14歳は文句を言ってましたが、そういう長女の類友チアリーダーたちがプレパーティーに来た感じです(笑)。でもパーティー会場では長女も何度も男の子にダンスに誘われて、ちょっと一緒に踊ってみたんですって。ああ、こうやって親の元を離れていくのね(寂)。

ダンスパーティーは親はもちろん中には入りませんが、問題がないように先生たちが監視してくれています。送ってもらったパーティーの様子の動画は、まさにクラブ。ほんとに先生いたんかいな!と思っちゃいますが、もちろんアルコールやドラッグは禁止だし、行きすぎた行動をする生徒はつまみ出す、という徹底ぶりなので、親は安心です。

今回のドレスのテーマはディズニープリンセスでした。でもハロウィンのコスチューム的なディズニープリンセスのドレスを着ている人はいなくて、みんな大人顔負けのドレスを着ています。私はその辺がイマイチ分かってなくて、私が20年くらい前に日本で買ったドレスを着させたら、どうも地味すぎたよう。男の子はワイシャツ&ネクタイとフォーマルなスーツ。女の子は派手派手ドレス&ハイヒールがお決まりのようです。こちらがキラキラチアリーダーたち。

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ホームカミングのドレス選びはアメリカ人ママたちも翻弄される場面です。多くのお店を回ったり、更には手作りをしたり、周りのママたちからもその話題がよく出ていました。その甲斐あって、ガールズたちはキラキラしてて、笑顔がとてつもなく華やかで、ママたちも写真を撮りまくって、楽しい週末となりました。・・・疲れた、ボソボソ。


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