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アメリカユースサッカー、その5 (思春期と自主性について)

うちの息子は現在13歳半の7年生。わたし(父)が33歳の時の子供。

日本だったらもうすぐ中学二年生。最近やたら横顔からみた産毛のようなひげが目に付く。あとニキビ。自分も通った道だが、うれしいような、もうベイビーじゃない、という複雑な気持ち。

12歳ごろから、態度にも変化があり、自分の意見は一丁前に主張する。でもくだらない言い訳も多い。どうせ言い訳するならもう少しまともな言い訳をしてもらいたい。

小学生までは、クラブの練習や試合を観察して、ビデオにとったり、息子に足りない技術や練習メニューを考えたり、練習相手にもなったりしていたが、思春期、自我もちらほら、サッカーのレベルもすでに父を必要としているレベルでもないので、自主性を育てたいということもあり、13歳に近づくにつれてそうしたサポートを少しづつ距離をおくようにした。

そして昨年9月、13歳を区切りにぴったりと練習内容とそのクオリティ、出来具合に口を挟むのをやめてみた。これからは自分で自分を見つめ直して、足りない部分を洗い出し、コツコツ補っていく、そして成長する。そんな成長を期待していた。のだが、、、

親の期待通りに行くはずもなく、ひさしぶりに蓋をあけてみてみると、う〜ん練習内容、クオリティ、自分なりに考えてやってるとはいうけど、やっぱり13歳、ずいぶんと端折ってない?かなり合理化、簡素化された内容に「やっぱりそんな簡単に行かないよね!」と率直な感想

でもまあ、学校の勉強も半端なく忙しいらしく、就学中は宿題がバンバン出されてる。それでもいまのところ、忙しい合間を縫って、毎朝5:45に起床し、ホームワークやプロジェクトを終わらせ、成績は「オール A」という拍手ものの結果。それらを考えるとまあ、本当によくやっている、と思う。

壁を蹴ったり、物を叩きつけたり、そういう反抗期はないけど、やっぱり難しい年頃。学校でも色々あるとは思うが、その辺は頑張って!という感じ

あとよく頭が回るのか、言い訳が非常に早い。出てくる言い訳に関しては、もう少しうまい言い訳ならば、信じて流すふりをするけど、なにぶんレベルが低いのでそのまま流すこともできない。

結果すかさず「あほか!」とツッコミをいれてしまう。そうすると、言い訳にさらに下手な言い訳の上塗りで正当化しようと頑張るため、さらに強く「あほか!」と突き放してしまう。

このようにあからさまな言い訳を頑張って正当化しようとする行為はなんなんだろう。さらに逆ギレ上塗り正当化はなんなんだろう。成長ホルモン変化が原因?だったらこっちも50手前でホルモン激変してんだけど、負けてねぇぞ、と(笑)

ホルモンに関しては、お互いに父子である以前に「生き物」なんだから、合間見えないえないことも多々ある。理解は十分してあげたい。でも出来ない時もある。父でもあり、いち「生き物」でもある。でもお互いに理解しあえる「関係」でいたい。

本人は納得したようなしてないような。でもここまで正面ガチンコで自分のためにエネルギーを費やしてもらうことに「愛」は感じてる様子。言葉云々でなく生き物的な愛情で伝わればそれで良いとも思う。こっちのアメリカ人的な「I love you son...」なんて小っ恥ずかしいこと口が裂けても言えないし、息子も鳥肌モノ(笑)

まあ本題にもどれば、「思春期と自主性」。彼の学校生活まではすべて把握仕切れていないので、家の中でもできる限り、理解を示して、自主性、多少の自立をサポートしてあげたい。

自主性に関しては、多少の練習内容の合理化、簡素化には目をつむり、区切り区切りの細かい結果で判断してあげるのがこの子には合ってるのかな、と思う。あまりに長い間放置してとんでもない結果になるのは危険なので、一定期間、試合毎?にその出来具合を評価反省を促す程度。

思春期は微妙な父子の距離感を保ちたい。できるだけ同じ目線で、自分も同じ年齢の頃はもっとしょぼかったので、そうした話の共有したり、そのしょぼい経験を反面教師にさせることも、ともあれ経験に基づくものなので、説得力はあると思う。

でも相手のレベルには同化しない。自分の失敗談、成功談を許せる限り共有し、ある意味レッスンとして活用。「親父もそんなバカなことしてたのか」程度。でも親が子供の若気の行動に同調してはいけない。理解は示すが下降同調はしない。あくまで律して、インプルーブメントするために導き、ひっぱり上げてあげる。

褒めることも大事。特に良い方向に自主性が見えた時は、多少大げさにでも褒める。でもだからといって片っ端から褒めまくっても無意味。良い結果を共に喜び、ポイント、ポイントでチャレンジする姿勢、プロセス改善などに取り組む姿勢も褒めて上げたい。

でもそれが自主的でなく、強制的にしぶしぶやってるなら、別のアプローチが必要だと思う。うちの子はまだまだ自主性3割かな、、、ま〜以前同じチームに所属していた子が先日アメリカナショナルキャンプに招集された。そういった事が、少しづつ彼のやる気を刺激してくれてることに期待。

さらに「自己肯定力」を奨励し育むこと。これに関しては、本当に感心するほど、へこたれない。この凹まないメンタルはどこから来てるのだろう。と感心するくらい、この子の自己肯定力はちょっとは自己評価しろよ。と思うくらい、、、良くも悪くも自身を肯定してきます。これはこれで武器なのかな、、、と

だらだら書いてしまったけど、人それぞれ異なるので、子育ても一概に「これ!」というアプローチはないと。同じ兄妹でも3歳下の妹は自己肯定も否定も特になし、どちらかといえば非常に「現実的」、うちのは典型的な、「単純で前向きな男子と現実的な女子」。

当面はそれぞれの性格、成長具合、感受性の度合いに合わせてアプローチがベストという事で前に進もう!

最後まで読んでいただいてありがとうございました。



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