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「わたしの商店街クエスト」プレクエスト|Ep.1

こんにちは!
「こども × 街」をテーマに休学中の、
田中桃子です。

先日、
静岡県焼津市で開催された、

「わたしの商店街クエスト」プレクエスト
(通称プレクエ)

に参加してきたので、
この振り返りをまとめていこうと思います。



私がこの記事を届けたい人

  • 焼津につながる人、焼津につながりたい人

  • 商店街クエストに参加したい or 参加しようか悩んでいる人

  • 休学中、休学検討中の人

  • 私の行方を気にかけて応援してくださる皆さま

  • 「こども」「街」「居場所」みたいなキーワードに興味がある人。詳しくは自己紹介へ👇



0.はじめに

①「わたしの商店街クエスト」とは?
プレクエストとは?

実際に経験した私が一言で表現するなら、

焼津の駅前通り商店街に潜り込み、
商店街の人々とつながって、
そこで発掘した、
「商店街の魅力や課題」×「自分らしさ」で、
商店街も自分も、もっと元気にするプログラム。

です。

【今回の主な概要】
・日程:2024年5月4日(土)〜2024年5月5日(日)
    ゴールデンウィーク中の1泊2日
    「みんなのアソビバ」と同時開催
・舞台:静岡県焼津市の駅前通り商店街
・対象:全国の大学生・大学院生
    今回は7名の学生が集まりました!
・主催:一般社団法人トリナス
    「みんなの図書館さんかく」で有名

ちなみに、
主催:一般社団法人トリナスさんのホームページにある「プレクエスト」の紹介はこちら↓↓↓

 本夏開催予定のわたしの商店街クエスト2024に先駆けて、5月4日−5日の1泊2日でプレクエストを開催します。焼津の駅前通り商店街を舞台に商店街のフィールドワークを行い、5月5日に開催される「みんなのアソビバ」のイベント運営を行います。
 みんなのアソビバは、2018年12月から年に2回のペースで企画されているイベントで、親子連れを中心に1日2000名程度が来場します。商店街を遊び場にすることで、まちへの関わりしろを増やし、商店街のプレイヤーを増やしていくことを目的にした企画です。


***

② なぜ応募したのか


「休学中に掲げている自分のミッションに、
 ぴったりだったから」

「以前2024年の3月に焼津に滞在し、
 また行きたい!と思う場所だったから」

現在休学中の私ですが、
休学中に掲げているミッションが2つあります。
(詳しくはこちら)。

ミッション①
 『こども×街』というテーマを深める。
ミッション②
 自分自身について知る。自分を大切にする。

今回は、
商店街を遊び場にする「みんなのアソビバ」というイベントを、自分なりの関わりしろで運営するというテーマでした。
イベントは、商店街を歩行者天国にし、そこに人工芝を敷いて…と、多くの親子連れが行き交う、大規模な企画です。

「街の中でどれだけの子どもたちが、
安心して居られる場所を持っているのか」

という問いを持っている私にとって、
バチーーっとあたる、ピッタリの企画でした。



1.1日目「みんなのアソビバ」準備

①私たちに与えられたミッション

みんなのアソビバの温度を1℃あげよ。
1) アソビバの何に注目したのか
2) 自分なりの関わり方とは
3) どんな方法で温度をあげるのか

自分なりの関わり方?
うーん…どうしよう。
しかも本番は………明日…!

自分なりの関わり方、つまり、
自分が好きなこと、得意なこと、楽しめることを織り交ぜながら、どうにかして、明日の「みんなのアソビバ」の温度を1℃あげるというものです。

「自分の好きなこと・楽しいことを見つけたい」という思いで休学している私にとって、最初から、頭を悩ませる難題に挑むことになりました。

ミッションを聞いてどうしようか悩み中…。

* * *

②悩んだ末に辿り着いた「くりさんち」


他の学生さんたちが、
着々と準備を進める中、行き詰まっていました。

他の学生さん↓
「商店街の音楽って変えられませんか?
 ラジオやりたい!!」
「子どもってジョッキで飲み物とか、憧れるのよね。居酒屋でバイトしてるし、子どもも楽しめる居酒屋とかどうだろうか!」

(みんなすごいなぁ…)

そんな中、私は…
ああああ……
「一人で考えてる場合じゃない!」
「まずは商店街に潜り込まなきゃ!!」

と、目の前にあったハンドメイドのお店「くりさんち」に立ち寄りました。

「くりさんち」のオーナーさんに、リサーチ


* * *

③商店街の人の思い × 私がやりたいこと

子どもたちがのびのびと走り回る姿が見たい

これが、
「くりさんち」のオーナーさんから聞いた、
商店街の人のリアルな声でした。

お話していると、

・『あっちいっちゃダメ!これ触っちゃダメ!』みたいな、アソビバの縛りを無くしたい
・子どもたちに、なんにも気にせずやりたいことやってほしい

このように、日々、
街の子どもたちを見ているオーナーさんの、
子どもたちへの思いを聞くことができました。

私は今、何が好きかとか、
あんまりわからないけど、
子どものときからずっと、大人になったら、
子どもたちのために何かしたいと思ってきた。
何より、
私自身が、子どもたちと過ごす時間が楽しい。

ならば、
商店街の人の思いを、
私が子どもたちと一緒に体現しよう!

私が、

子どもたちの「〇〇したい」、「〇〇やりたい」を引き出す人になろう!

と、自分なりの関わり方を決めました。

みんなのアソビバの温度を1℃あげよ。
1) アソビバの何に注目したのか
→商店街の人のリアルな声
2) 自分なりの関わり方とは
→子どもたちの「〇〇したい」、「〇〇やりたい」を引き出す人に私がなる!
3) どんな方法で温度をあげるのか
→?

* * *

④具体的にどんな方法で何をするのか

子どもたちに、
「〇〇をやってほしい」とか、
「〇〇してもらいたい」という、
大人が子どもに何かを求めたり、最初から、子どもたちのゴールの姿を想定して遊びをつくるのは、自分の中で違和感がありました。

子どもは、
自分たちで遊びを考えていく天才
何もしなくても、自由に遊んでいくはず

今まで、教育学部で学びながら子どもたちと関わってきた時間、地域の子ども食堂で子どもたちと過ごしてきた時間、それらを振り返り、そのように仮説していました。

だから私は、

〜準備〜
①子どもたちが、遊びを自由に広げていく「材料」を私が用意しよう
〜当日〜
②子どもたちがゼロから始めた遊びを土台にしよう
③子どもたちの遊びの中で、子どもたちに教えてもらいながら、私も一緒に遊びを広げていこう
「子どもたちのナチュラルな楽しさを守る!」

そう考えました。

遊びの材料には、
「段ボール」を選びました。

さっそく近くにいた子どもたちを誘って、
商店街のお店に段ボールを集めに行きました。

集めた段ボールで試しに遊ぼ!①
集めた段ボールで試しに遊ぼ!②
「私は明日、〇〇します!」と宣言!

2.2日目「みんなのアソビバ」当日


アソビバはじまるよー!
「サウナできたー!」
すべり台つくったよ〜
家作ろうぜ!

「工じ中です」
仮面????
いい天気でした☀
線路みたい!
お絵かきしてるよ〜

3.プレクエスト振り返り

①リアルな声

【こどもたち】
みてみてーーーー!!!!
できたあーーー!
まだ遊びたいぃぃぃ!帰りたくない!
家つくろうぜー!
(本当はもっと沢山あります!)

【おとな】
こんな近場にこんな場所あるんだね
満喫したね、焼津!
子どもたちが自分で遊ぶの考えてやってるもんね

* * *

②良かった点

「子どもたちのリアルな声を聞けたこと」
「子どもたちが夢中になる様子を見れたこと」
「子どもたちが自分たちで遊んでいたこと」
「初対面の子ども同士で遊んでいたこと」
「お母さんが、夢中に絵を描いていたところ」
「お母さん同士お喋りする余裕があったこと」
「親御さんが、子どもたちの写真を撮れたこと」

* * *

③ここは次回につなげたい!

「暑すぎた!!芝生も段ボールも熱すぎる!!」

芝生のエリアには影がなく、
一方で子どもたちはずっと熱中しているので、
熱中症や脱水症が心配でした。

パラソル、用意してもいいかもしれません。

「段ボールが足りない!
 もっと大きいのほしい!」と言われた!

遊びと材料となった「段ボール」。
子どもたちが使っていくと、
最後のほうは切れ端ばかり。
もっと大きいものを作りたい気持ちを叶えるのは
難しかったです。

段ボール以外にも、
他にも面白い題材はないかな?と気になります。

* * *

④私が学んだこと

子どもの遊びってすごいなってこと。
準備したのは段ボールだけ。
なのに、なんでも作っちゃうのは本当にすごい。

子どもたち、
段ボールだけポイッと置いておいただけなのに、
自由に作っていく様子を隣で見ていて、
本当にすごいなと思いました。

そして同時に、
私にもそんな天才な時代があったことを、
思い出しました。

たっぷりとした時間、
自由に使える空間、
安心できる人たちに囲まれていること、

これがあれば、
子どもたちが出発した「自由な遊び」が守られる
ということを知りました。
そんな子どもたちの姿を、
どこの誰であっても守りたいと思いました。

一方で、
いつから、子どもたちみたく、
遊ばなくなるのかなとも思います。

大人になっても、
たっぷりとした時間、
自由に使える空間、
安心できる人たちに囲まれていること、
これらの要素を大人になっても持ち続けたい。

大人になっても、
子どもたちぐらい、はしゃげる時間。
はしゃいでいい時間も必要なんじゃないか。
守られるべきなんじゃないか。

そのように感じました。

振り返りの場にて

4.休学中のミッション【進捗】

今回の経験を経て、
以下の2つのミッションに対して、
どのような考えの変化があったのか、
今の考えをまとめておきます。

ミッション① 
 『こども×街』というテーマを深める。
ミッション② 
  自分自身について知る。自分を大切にする。

ミッション①
「『こども×街』というテーマを深める」


今回のプレクエストで、自分がやりたいと思ったことを、今日の明日で成し得ることができたのは、焼津の駅前通り商店街の、人の温かさ、やさしさ、人から人へ繋いでくださる豊かな土壌のおかげでした。

活動期間中には、商店街を行き交う子どもたちの日常の様子をみる機会もありましたが、どこの子か分からない子どもでも、
「この街のみんなで、子どもを見ている」
「街全体でこどもの温かい土壌をつくっている」
と感じることが多かったです。

子どもたちにとって、
親や先生以外にも、自分を知っていて、話せる大人がいるということが、育ちの豊かさに繫がっていることを感じました。

「居場所をつくる」というのは、
一つの建物に、とか
一つの部屋を、という単位ではなく、
「街全体が居場所になる」
ということなのではないかと、
漠然と感じました。

* * *

ミッション②
「自分自身について知る、自分を大切にする」

私はやっぱり、
子どもたちといる時間が楽しい。

「子どもたちと何かやらなきゃ」
「子どもをちゃんと見てなきゃ」
という環境ではなくて、

自分が子どもみたいに、
子どもたちと一緒にいる時間が、
とても好きだなと思いました。

サッカーが好きとか、絵が上手いとか、
そういう「特技」や「好き」よりは漠然としていて、分かりにくいかもしれないけれど、焼津にきて改めて気づかされた、「楽しいな」、「この時間好きだな」って気持ちを大切にしたいと思いました。



「わたしの商店街クエスト」プレクエスト |Ep.1

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