見出し画像

厳しい世界を生き抜く日本の若者たち


最近週に最低1冊は本を読んでいる田中優成です!

今回は、厳しい世界を生き抜く日本の若者たちという話をしたいなと思います。

タイトルから想像すると、僕は若者の味方でおっさんは敵だというように見えてしまいますが、僕が伝えたいのは多くの人が事実を知らなさすぎているということです。
そして、事実を知らないおっさんが一方的に自分たちを正当化するために、「今どきの若者は甘い」と言っていることが多いということも伝えたいと思います。

それでは、さっそく行きましょう!


グラブジャムンくらい甘いおっさん世代

突然ですけど、グラブジャムンって何かご存知でしょうか?

グラブジャムンとは、世界一甘いと言われているインドのお菓子で写真の通り、めちゃくちゃ甘いドーナツにさらにシロップ漬けにしている食べ物です。
たぶん1度だけ食べたことがあるんですけど、めちゃくちゃ甘党の僕でも嫌になったほど甘すぎました。

みんなが想像するアイスクリームやチョコレートよりもはるかにおっさんが甘いということを僕の主観ではなく、客観的事実に基づいて具体例を用いながらお伝えします。

よくおっさんたちは「俺が若い時は自分のお金で学費を払いながら、車も持っていた。だが、今どきの若者は奨学金も返せない奴がいる。今どきの若者は甘すぎる。」と言っているし、実際、僕もバイトなどの場所で言われたことがあります。

昔の僕はこれを聞いて、「僕を含め、同年代の人たちはこの人たちと比べて甘んだなあ」と思っていました。昔の僕と同じ経験や考えを持っている若い方はたくさんいると思います。

今日はこのような若い方にあなたは本当に厳しい世の中を生きて入るのだという事実を伝えます。

先ほどの例の学費のことですが、文部科学省が提供している大学の年間平均学費の推移によると、以下のグラフにまとめることができます。

水色の棒が1975年でおっさん世代を表していて、少し濃いめの青色の棒が若者を表しています。
ちなみに2019年は僕の受験年です笑

一応、詳細のデータを書いておきますね。

1975年
国公立の受験料 5000円
私立の受験料 9647円

国公立の授業料 36000円
私立の授業料 182677円

2019年
国公立の受験料 33000円
私立の受験料 32800円

国公立の授業料 535000円
私立の授業料 817952円

8割くらいの学生が私立大学というデータがあるので、入学費を無視して純粋に授業料だけで見てみると、
1975年入学者の4年間の学費は約730,000円。
2019年入学者の4年間の学費は約3,300,000円。
その差は2,570,000円です。
この差額で車を買うのは別に特別すごいという訳ではないということはなんとなくわかっていただければ嬉しいです。

ついでに車に関しても深堀ると、1989年から販売され、現在も販売されているマツダのロードスターというオープンスポーツカーで見てみましょう。
この車を指定したのは、昔はスポーツカーブームでよく買われたことと、今でも新しいモデルのものを新車で購入できることの2つの理由です。

NAとNDは新しさを表すものだと思って下さい。実際にNDロードスターはNB、NCを経て生まれた車です。
こちらのまとめの通り、車だけでもおよそ100万円の差があるということがわかります。

この学費とスポーツカーを合計すると、
1975年・242万円
2019年・591万円
その差はなんと349万円です。

こちらは補足になりますが、2018年の統計で20代前半の平均年収はおよそ267万円でした。
ということは今は年収1.5倍分も1975年と比べて負担が大きいということがわかります。

さらに、バブル期のおっさんであれば、残業として時間を投下すればするほど成果が上がっていたので、工夫やアイデアを加えた仕事が必要な今と比べると、本当に簡単だったということもわかります。

これらの事実をあなたは知っていましたでしょうか?
これらの事実を見れば、おっさん世代は本当にグラブジャムンくらい甘いということがわかっていただけたかと思います。
ちなみに、これは会社などの組織内でも同じことが言えます。


おっさん思考の若者だらけの日本

前の見出しである甘いおっさん世代の事実を知らない若者もおっさんと同じ価値観や考え方で生きていれば、その若者もおっさんであると言えるということをお話しします。

おっさん思考の例として、以下の3つについて説明したいと思います。
①新卒の一括採用
②年功序列制度
③不幸の強要

①新卒の一括採用
僕はまだ2年生なので、就活というのは一般的に始まりませんが、3〜4年生の多くは就活をしていると思います。
そして、日本の新卒採用は一括採用で、入ってくる新人が使えるかどうかもわからないし、新人はOJTをして、戦力になるまで会社全体で支えるという構造になっています。
他国では一括ではなく、スキル採用です。つまり、完全実力主義の世の中で、実力のないものは上がれないという構造になっています。
ドラクエでもそうですよね?高いレベルのマヒャデドスやザオリク、ベホマズンというような呪文を覚えていなければ、めちゃくちゃ強い魔王には勝てません。
今の日本でも就活をして一括採用してもらうということが当たり前になっているのは完全におっさん思考です。
グローバリズムである現代を見れば、スキルを身につけずに就職することがいかに将来性がないかというのを知っていて、そしてこれからどうすればいいのかを自分なりに考えられるのが現代の価値観であるべきです。
こちらは少し話が逸れますが、新R25というWEBメディアの『「新卒で入る会社なんてどこでもいい」2つの理由』はめちゃくちゃ有益なので、就職予定の人はぜひ見てみてください。

②年功序列制度
これは①の新卒の一括採用と少し被るところもあります。
一応、年功序列制度というものを説明しておくと、簡単に言えば、働いてる年数や年齢が高齢であると、役職が高いところに行けたり、給料をたくさんもらえるという制度のことです。
これがだいぶ崩壊しつつあるんですけど、いまだに大企業に入れば将来安心だと考えている人がいるという事実があります。
マイナビの31000件に及ぶ大学生への意識調査では、大企業に行きたいという大学生が全体で5.5割、国公立では7割もいて、その一番の理由が「安定している」という理由なんです。
このデータが表しているのはまさに「大企業=安定=将来性がある」という認識をしている学生が非常に多いということです。
しかし、実際にコロナでは7万人以上が失業し、年功序列が崩壊し、スキルがないため次の職につけないという人も多いということはニュースで知っている方もいて、年功序列が崩壊しつつあるということを認知している人も増えたかと思います。
今まではそこそこの成績を出していれば、勝手に給与が上がっていっていましたから、勤続何十年ということは素晴らしいことでもありました。
これらの例からもわかるように年功序列が少しずつ崩壊しつつありますし、これからもこの崩壊は加速し、スキルが高い人が高所得者になっていくでしょう。
もちろん、どのスキルを身につけるかで大きく収入も変わってきますので、自分のやりがいのある中からどのスキルを身につけるかは十分吟味してくださいね。

③不幸の強要
最後の価値観は自分の不幸を相手に強要しているというものです。
つまり、自分も辛い思いをしたからお前も辛い思いをしろという考え方です。
例えば、職場で周りの人が定時を超えて残業している時に、自分だけ定時に帰ろうとすると、たとえ結果を残していたとしても、上司から帰るくらいなら仕事しろということを言われるといったことです。
そもそも残業することが正しいという考え方は間違っていますが、それはひとまず置いておいて、これは、自分が辛い思いして仕事をしているんだから、お前も俺と同じように辛い思いをしろと言っていると言わざるを得ません。
このような意味のわからない不幸の強要について国が5年に1度の国勢調査をしていました。
そこで、多くの人たちは「もし自分が正しいと思っていたとしても、世のしきたりに反していたら、自分の意見を殺して世のしきたりに従うべきだ」と考えている人が多いということがわかりました。
このことから、「慣習や多数決での意見こそが至上で自分の意見や自分の中の正解は間違いだと思わないといけない」と思っているという人が多いということです。
つまり、自分の意見を言わずに我慢しろというわけですね。
これ冷静に考えれば、意味わかりませんよね?
あなたもこんな意味のわからない価値観で生きてほしくありませんし、これを人に強要するなんて普通に犯罪だと僕は思っています。
なので、僕はたとえ上司に対しても自分の意見はしっかりと伝えますし、クラスのみんなが賛成でも自分が反対であれば反対を示します。
あなたも嫌われる勇気を持って、自分の意見を相手に伝えましょう。そうでないと、大多数の中の一人であなたの価値は上がっていきません。
さらに、日本では便利や快適を求めることは、あたかも罪深いことであるかのような「苦労信仰」があります。
つまり、苦労して物事を成し遂げることこそ価値があり、楽を絶対にしてはいけないという考え方です。
これも意味がわかりません。資産家の不労所得はどう説明するのでしょう?
自分がワクワクしないことは機械や他の人に任せる方が人生を楽しく、幸せに生きることができるのに、とにかく相手に迷惑をかけてはいけない、嫌なことも嫌な思いをして頑張らないといけないということをしている人が非常に多いです。
これも完全は不幸の強要ですね。
これからは、不幸を強要されたらスルーするか、そんな会社は辞めましょう。
そして、あなたの不幸は絶対に強要せずに、自責思考を持ちましょう。
この自責思考についてはまた詳しく説明していきたいなと思っています。


おっさん思考にならないためのアクションプラン

おっさん思考にならないというのは「リテラシーの高い人間になる」以外方法はありません。
そのためには新しい知識、すなわちインプットも必要になってきます。
ということで、今回のアクションプランは2つです。

1つ目のアクションプラン・・・自分の疑問を解決する

解説・・・自分の疑問を解決するときに物事の本質を捉えられるようになれば、リテラシーの高い人になれますし、どうでもいい情報にいちいちパニックになることもありません。
本質を捉えるというのが少し難しいと思いますので、具体例を用いて説明します。

例えば、コロナで人々が混乱し、外出する人=悪と捉えていることに疑問を持ったとしましょう。
その時、人々が外出する人=悪というのがなぜなのかということを理解しなければなりません。
それは、コロナ感染=危険という誤った知識に基づくもであ李、本当に危険なのは高齢者や基礎疾患のある人たちで、僕ら若者の重症化率は1000人に1人もいない。これは地震に怯えて生活しているのと遜色ない。コロナ感染=危険という認識がこのような人たちに問題がある。その問題を引き起こしているのが、テレビであるということがわかると、本質的にはテレビを信じると人の言動を否定しかねないということが分かります。
ここまで来れると外出=悪と言っている人に、「それでどこで知りました?」と聞いて、テレビだと答えたなら、その人の話をわざわざ聞く必要がないということになります。

こちらの例のように物事の本質を捉えるには、一定のトレーニングが必要です。
そちらの方法はこちら↓
①具体的な情報をまとめる
②それを抽象化する
③自分の生活に活用する

ぜひやってみてください。

リテラシーが高い人間になれば、自分に影響を与えない情報には1ミリも心が動かなくなります。
これは自分の幸せにもつながりますので、ぜひ実行してくださいね。
2つ目のアクションプラン・・・読書をする

解説・・・これは1つ目のアクションプランを実行するためにも必要なものです。
読書で得た知識が本当に正しいかというのも知ることは1つ目のアクションプランなので、今回ご紹介したアクションプランは相互依存の関係にあります。
ですので、必ず読書週間を取り入れる必要があります。これは新しい価値観を形成していく上でも重要なことになります。

読書週間ですが、とりあえずは1ヶ月に1冊は読むということをしてみて下さい。
300ページの本ですと、1日たったの10ページです。隙間時間で十分読めます。
頻度は少しずつ増やしていけばいいので、まずは習慣作りの方が大切です。
実際、僕も初めは1-2ヶ月に1冊読んでいて、少しずつ読書の重要性が分かってきて、「新しいことを知りたい」「次はこんな本を読んでみたい」と思うようになり今は少なくとも週に1冊、できれば2冊読むようにしています。
まずはこの記事を読んだこの瞬間から10分だけでもいいので本を読んでください。

あと、よくある読書の間違った価値観だけを3つ説明しておきますね。
ちなみに全て僕が持っていた価値観です笑
①本は初めから最後まで読まないといけない。
→本の内容が全て有益ということは考えにくいので、面白くないところは読まなくていい。全部読まないといけないと言われたのは小学校の時に植え付けられた完璧主義が生み出した呪縛です。
②本は一度読み始めたら途中でやめてはいけない。
→一度お金を払った本を途中で投げ出すのはもったいないような気がする。分かります。ですが、あなたの時間の方が100倍貴重です。面白くない本は閉じて、他の本を読みましょう。
ちなみに一度お金を払ってそれ相応の価値があるまで止められないのは心理学ではサンクコストバイアスというので、この知識を知った上で、もし、投げ出すのがもったいないと感じたら「あぶねー!今オレ、サンクコストバイアスかかりそうだったわー!」と叫んでください。たぶんもうかからないようになってます。
③本で得た知識は他のページや他の本では手に入らない。
→これは嘘です。そもそも本の情報が間違っていたり、古くなっていたりするので、そんなことはあり得ないということを知っておいてください。

さいごに

今回は世の中の当たり前になっている古い価値観や思考に僕なりの疑問をぶつけてきました。

その上で、自分自身の価値観を日々アップデートしていく上で必要なアクションプランも説明しました。

最後に復習します。

・今どきの若者は厳しい世の中を生きていて、おっさんの方が全然甘い世の中だった。
・今の仕事は時間投下では解決できず、工夫やアイデアを加えた仕事が必要。
・スキルを身につけることで将来性のある人になれる。
・年功序列はいずれ崩壊する。
・大企業=安定は幻想。
・自分も辛い思いをしたからお前も辛い思いをしろという価値観を捨て自責思考になろう。
・日本の便利や快適を求めていけないという苦労信仰を捨てないと幸せになれない。
・リテラシーの高い人間になるために自分の疑問を解決し、物事の本質を捉えれる人間になろう。
・新しい価値観を得ていくには読書が必要不可欠。

ということでした!

古い価値観に紛らわされず、自分の人生を歩んでいきましょう!
とにかく読書はちょっとでもいいのでしてくださいね!!

では!また!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?