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食べると暮らしの健康の基本

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たなかれいこ的、心地がよく幸せを感じられる、我慢しない毎日のための「食べる」と「暮らし」のヒント。 *2013年にmillebooksより刊行されました、たなかれいこ著「食べる… もっと読む
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2019年6月の記事一覧

ピュアな水で水分補給

人間の体の約60〜70%は水分でできています。 水は体の中で栄養を運んだり、老廃物を排出したり、また体温調節など様々な働きにかかせません。 私たちは1日に約2・5ℓを体外に排出している、つまり約2・5ℓの水分を摂取する必要があるのです。1ℓほどは食事や代謝水(食べ物を分解する際の化学反応でできる水)でとれるのですが、残りの1・5ℓは毎日水で補給しなければなりません。 最近は外国産のペットボトルの硬水もよく目にしますが、日本で暮らしている私たちの体に合っているのは軟水です

はしりものには手を出さない

   人間の体は、たとえ都会に暮らしていようとも、季節と呼応しています。特に四季のある日本では、季節の移ろいに影響を受けます。現在使われている暦は実感する季節より早く、今の暦よりも1ヶ月ほど遅い旧暦が日本列島に暮らす私たちの体には合っています。 農業技術の発達で、今は一年中いろいろな食材を手に入れることができるようになりました。「はしりもの」は高い値段で販売されるので、競うように本来の季節よりも早く栽培された農作物が店頭に並びます。全ての農作物には本来の季節があるのに、スー

白い砂糖は体を疲れさせます

精製された白い砂糖は「空からのカロリー」といわれ、栄養素がゼロでカロリーだけがあるものです。体に適しているのは、穀類など炭水化物の形で摂取して、口の中でだ液と混ざり体に入ってゆっくり糖化していく糖分です。徐々に糖に変わっていくので、処理のためにすい臓から分泌されるインスリンもゆっくり対応します。 しかし、白い砂糖の形で体内に入った糖分はすぐに血液中に送られるため、高血糖になってしまいます。すると、すい臓は大量のインスリンを緊急放出して、非常事態を乗り切ろうとがんばります。つ