たな

メディアアート制作やインターネットと社会/人の関わりについて研究。ベルリン在住。テクノ…

たな

メディアアート制作やインターネットと社会/人の関わりについて研究。ベルリン在住。テクノロジー/カルチャー情報を発信します。大学時代インターネットをテーマに作品制作を始める。広告代理店で企画/営業を経験。大学院に入り直し卒業後、移住。http://tana-mi.com/blog/

最近の記事

【読書記録】レム・コールハース S,M,L,XL +

2年前に友人に薦められたものの、なかなか読めずやっと読了。レム・コールハースの本は初めて読んだ。 現在、ロンドン在住の私は半年前に日本の文化庁?観光庁が運営する「JAPAN HOUSE」という店舗のイベントに行く機会があった。その店舗というかスペースには、とても小さな図書室がある。数ヶ月ごとにセレクションが変わるらしいのだが、そこにあった「プロジェクトジャパン」という本に非常にときめいた。これもレム・コースハースが書いた本なのだが、日本のメタボリズム活動を辿る本である。そこ

    • 【読書記録】世界と一枚の紙の上に

      大学院で、データビジュアライゼーションを学ぶため、一度きちんとデータビジュアライズの歴史を辿りたいと本を探していた際に出会った本。 正直値段が5000円とお高め設定だったので、買うのを躊躇しましたが、そのタイミングで誕生日プレゼントでもらえました。 読んでみると、掲載されているグラフィックや情報量を考えると5000円でも安いくらいのボリュームで一生手元に置いておきたい本になりました。 まず、地図の歴史から始まって、ダイアグラム、人文分野でのビジュアル化、そして、インフォ

      • 【美術館記録】Masculinities: Liberation through Photography 男性らしさの変化を写真を通じて見る Gropius BAU

        Masculinities: Liberation through Photography ベルリン、ポツダム広場近くにある、美術館GROPIUSBAUの展示へ。 GROPIUSBAUは戦前からある工芸館を改築した美術館で、建物自体だけでも、非常にみる価値がある。 ロックダウンで1ヶ月美術館も全て閉まるため、それを見越して私のようにロックダウン直前に美術館に向かう人が多く、時間制のチケットを予約下にも関わらず、長蛇の列。。。 ただここで逃したら、次見えるのは来月(それも

        • ドイツのラピュタ!のような美術館に行く

          友人に紹介してもらい、ドイツの日本企業が集まる街、デュッセルドルフからトラム・バスで40分ほどのところにある「ムゼウム・インゼル・ホンブロイヒ」という美術館に行ってきました。 Museum Insel Hombroich https://www.inselhombroich.de/de 正直、周りは畑しかない…というところにいきなりポツンと現れる美術館で、友人に教えてもらわなかったら絶対知らなかっただろう場所でしたが、鳥肌が立つぐらいとても良い空間。 美術館というより

        【読書記録】レム・コールハース S,M,L,XL +

        • 【読書記録】世界と一枚の紙の上に

        • 【美術館記録】Masculinities: Liberation through Photography 男性らしさの変化を写真を通じて見る Gropius BAU

        • ドイツのラピュタ!のような美術館に行く

          デュセルドルフで悪質な詐欺にあう

          デュッセルドルフ で完全に日本人を狙った悪質な詐欺に出会い最終的に持っているクレジットカード2枚スキミングされました。。。 放心状態ながらもこのような被害に合う人が今後いないことを願って記録します。 用事でデュッセルドルフに行くことになり、初めてのデュッセルドルフ、日本レストラン、スーパーもあるということでかなり楽しみにしていました。 そしてベルリンからわざわざデュッセルドルフ まで行くんだから、ちょっと先までいきたいとそのあとはベルギーブリュッセル・そしてケルンでも1

          デュセルドルフで悪質な詐欺にあう

          【読書記録】「暇と退屈の倫理学」は今読むべき一冊だと思う

          この本は、大学の図書館や友人の家、ベルリンで貸してもらった方の家など至る所で見ていて興味があったものの、分厚い本なためなかなか手を出せずズルズル数年経ち、やっと先日知り合いからオススメの本と言われたことで、読むことにした。 が、もっと前に読んでおけばよかったと後悔するくらい非常に面白いかつ勉強になる本だったので、整理すると言う意味合いとして、ここに記録を残そうと思う。 まずこの本は、なんで人間に暇ができたのか、というところである。それは人間が狩猟民族だったところまで遡る。

          【読書記録】「暇と退屈の倫理学」は今読むべき一冊だと思う

          【読書記録】「文化人類学の思考法」から考えるtwitter

          この本の初めは、そもそも自然の状態は何かということについてから始まる。また、自然を人間の生活から分離した手付かずの実体ではなく、人間と他種との具体的なやりとり・交渉の場と捉えることでたとえ私生活の中でも自然はいると筆者はいう。 文化人類学は私のイメージとしては、民族や未開拓の地に赴き、現地の人の暮らしなどを観察することだとふわっと認識していた。 少し、これだと偏見が入っている言い方かもしれない。ただ、その現地の人と近代化した街?、他の地域の人と比較したりしながら、文化の成

          【読書記録】「文化人類学の思考法」から考えるtwitter

          【読書記録】次世代ガバメントから考えるコロナの政府対応

          次世代ガバメント、一度買った当初読んだんですが、改めて今読むとなるほど、、、と思う部分が多々あったため記録することにします。 ワイアード元編集長の若林さんの著書です。 若林さんとは過去に一度登壇させて頂いたことがあり、その時は個人情報の扱われ方や今後について話したのですが、この本にもその情報が満載で非常に勉強になりました。 まず、根本的な話として今のガバメントの仕組みは実際の生活とずれて行ってしまう部分がある。例えていえば、アプリケーションがどんどん新しくなっていってい

          【読書記録】次世代ガバメントから考えるコロナの政府対応

          いつドイツに帰れるのか

          たまたま、2月末の姉の結婚式に日本に一時帰国しその間に、コロナの感染が拡大し、そのまま現在も日本にいるわけなんですが、いつドイツに帰れるのかわからない。 というか、日本の感染拡大がこれから、、、という感じなので、ドイツが治ったとしても逆に日本人の受け入れが拒否される可能性が大である状況。 帰れないといいつつも、ドイツにある家の家賃は払わなきゃいけない訳で日本でも仕事がないし、非常にやばい状況である。逆に、この間にスキルを磨けば、、、という安易な考えになっているが、現実そん

          いつドイツに帰れるのか

          ベルリンのコロナに関する助成金について

          コロナで、日本では今日、マスクを2枚全家庭に配布するという話が出ていて、もはやエイプリルフールなのではないかと笑えてくる。 そして、それと同時にtwitterで流れてくる各国のコロナに関する補償金(合ってるかな?)の話。 そういうのをみるたびに日本政府にうんざりする。というよりも、それを選んだのは日本国民であるわけなので、責任を政府に丸投げするのもできない歯がゆさがある。 私が住んでいるベルリンは、3月中旬から、もう市長が個人事業主に対し170万円支給すると言っていた。

          ベルリンのコロナに関する助成金について

          【読書記録】遅いインターネット

          遅いインターネットは、名前を見て、結論はコミュニティ運営や熟読できるメディアの運営かな...と思っていたけれどその(やはりそうだった)結論に行き着くまでの話が非常に面白かったので、記録する。 まず、境界についてanywhereとsomewhereの人の比較。anywhereが境界がない人たちでまさにシリコンバレーにいるような一つの国に固執しなくてもいきているいける人たち。もう一方でsomewhereは国に固執しないといきていけない人。この人たちは境界がない世界に適応できない

          【読書記録】遅いインターネット

          【読書記録】表現のエチカ 桂英史

          桂さんの新著、「表現のエチカ 芸術の社会的な実践を考えるために」を読んだのでその記録です。 桂さんの本は、大学院時代に「メディア論的思考」を読み、勝手に感銘を受け作品にも影響を受けたので日本に帰ってきて、新著が出てるのを本屋さんでみて読まな、と思ったものの、読むのに気合いがいるので(笑)ズルズルと読まずにきてやっと3月に入り読むことができた。 芸術が時代と共にどのように変化し、公共空間で行われるパフォーマンスやボイスが行ったような社会活動(アクティビズム)はなんなのかなど

          【読書記録】表現のエチカ 桂英史

          コロナでみるドイツと日本の違い

          noteできちんと発信していこうと思いました。文章が致命的とよく先生から言われ(笑)文章を書くことが半ば怖いですが更新頑張っていこうと思います。 コロナが一気に、広がっていって、私も姉の結婚式で一時帰国で3月中旬にベルリンに帰る予定だったのにそのまま日本滞在。 ニュースを見ると、まるで自分がSFの世界にいるんではないか、と思ってしまう。そして、こんな中で私は日本にいて、何をすれば良いのだろうか、日本で長期滞在になった場合、仕事もないし、でもベルリンの家の家賃はかかるし..

          コロナでみるドイツと日本の違い

          ベルリンで授業料が安い!市民学校VHS(Volkshochschule)に通う

          個人ブログで掲載していた記事をnoteに移行しています!元記事はこちら!http://tana-mi.com/blog/entry/2019/07/30/225322 ベルリンに来てから、まず2ヶ月、家の近くにあるドイツ語の私立学校でドイツ語のA1(一番下のクラス)を2ヶ月受けてから、あれっもしかして自分、英語をまずやった方が良いのでは、、、という気持ちから、一度A1コースで今まで行っていた学校を終了し、英語の語学学校を探すことにしました。 ただ、英語の語学学校高い・・・。

          ベルリンで授業料が安い!市民学校VHS(Volkshochschule)に通う

          ベルリンの語学学校 die deutSCHuleに通う

          ベルリンに来て、1ヶ月経った時にドイツ語を勉強しようと家から近かったのイケルンのdieにA1レベル1ヶ月だけ通うことにしました。 この学校は他の私立学校に比べ、授業料が安く、1日3時間のレッスンで週5回、1ヶ月の授業料が、240ユーロほどでした。なんでこんな安いのかというのも、この学校は、ドイツ語の先生になりたい人の養成も兼ねているというととで、基本的にクラスの後ろの方には、先生見習いの方が座って一緒に授業を受けます。そして、時々その見習いの方が授業をやることもありました。

          ベルリンの語学学校 die deutSCHuleに通う

          ベルリンでワーホリビザ入手マニュアル(2019.7)

          個人ブログで掲載していた記事をnoteに移行しました。 元記事はこちら! http://tana-mi.com/blog/entry/2019/07/16/042648 ベルリンでワーホリビザを入手すれば良いやと、 とても甘い考えでベルリンきたことを死ぬほど後悔する結果となったビザ申請…。 ビザ申請できるまでは、私はもしかしたら3ヶ月後帰らなければいけなくなるのか…と不安になりながら落ち着かない生活を送っていたので、ここまではいかないにしても(笑)きっと私みたいに不

          ベルリンでワーホリビザ入手マニュアル(2019.7)