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【冬越しの相棒に】体を温める干し生姜

生姜を手に入れたら、ぜひ作ってほしいのが干し生姜。
加熱・乾燥することで生成される「ショウガオール」が血行を促進し、体を温めてくれます。完全乾燥させれば、常温で3ヶ月程度保存がきくので、冬が始まる前に作っておくのがおすすめです。

じんわり体を温める。冬のお守りに秋に干そう

ぼけている。プロセッサーでもっと細かく砕きたいなぁ。

9月中旬ごろ、親戚からかなりの量の生姜をいただきました。新生姜は6〜8月頃に出回るもののイメージの方が強いかもしれませんが、秋に収穫されたての根生姜で色白のものもまた新生姜と呼ばれます。今回いただいたのは後者です。

瓶詰めにして発酵させようと思っていたのですが、適当な空き瓶が見つからず、とりあえず干してしまおうと思い、干してみました。ちょうど夏から秋へグラデーションで変わっていく時季だったので、干すために庭やベランダに出るのも苦に感じませんでした。本格的な冬がやってくる前に干してみましょう。

生の生姜には「ジンゲロール」という殺菌力の強い成分が多く、免疫力を高めてくれると言われています。加熱や乾燥させると「ショウガオール」という成分が増え、このショウガオールがまさに体内温度を上げ、冷え性対策などに有効と言われています。

とりあえず干してみてください。干すのは楽しいし、なんだか野菜を愛しく感じますよ。

材料 所要時間10分(干し時間は約5〜7日)
生姜 適量(10分の1以下の量に縮むことを考慮して)

作り方
1 生姜を輪切りにし、ドライネットへ
2 そのまま5〜7日間ほど干す
3 保存容器に乾燥剤とともに投入

レシピのポイント

  • 生姜の皮は剥かずに使う

  • 生姜の干し時間

生姜の皮は剥かずに使う

新生姜。スーパーで通年買えるひね生姜でも問題ありません。

生姜は皮のすぐ下に薬効成分が多くあると言われています。極力皮を剥かずにそのまま干すのがおすすめです。汚れが気になる部分だけをスプーンなどでこそげとりましょう。

乾燥時間をできるだけ短く済ますために、薄くスライスするのもポイント。2mm程度の輪切りが◎。水気をキッチンペーパーなどで拭き取り、ざるなどに重ならないように並べて干しましょう。

からからです

私は、虫や鳥による被害が気になるので、ドライネットにセリアで買った巻きすを敷いてその上に干しています。ミニトマトを夏場に干した時に虫がかなり中に入ってきていたので、網目の大きさにも注目して選ぶのがおすすめです。

梅干しを干す時もこの方法で行っていますよ。

生姜の干し時間

ことあるごとに使います。

完全に乾燥するには丸5〜7日ほど必要でしょうか。天気や時季にもよりますが、握るとカラカラ崩れるくらいが目安です。

日が落ちたら通気性のよい網戸の前などにかけておきましょう。私はカーテンレールからぶら下げています。雨が降っているなど湿気が多い場合は、一旦ジップロックなどにしまって冷蔵庫で保管するとよいでしょう。

徐々に縮んでいきます。

雨に降られなければ、夜通し干しても大丈夫だったりもします。仕事が忙しくて取り込みができないからハードルが高いという方もいらっしゃると思いますが、ケロッとしていることも。ぜひ1度試してみてほしいです。

干し具合にもよりますが、常温で半年ほど保存できます。しかし、はじめからたくさん干すのではなく、まずは少量からはじめて1ヶ月以内に使い切るのがおすすめです。もしこれいいな、と思う場合は、追加で干しましょう。

パウダーにする場合は、すり鉢やミル、フードプロセッサーなどを使います。料理などへの使い勝手はよくなりますが、スライスのままよりも湿気を吸着しやすくなってしまい、保存性は落ちるので注意。パウダーにする場合は、保存容器やジップロックに入れて冷蔵庫で保管しましょう。2週間程度で使い切るのがおすすめです。

生姜を干して、冬のお守りにしよう

すっかりカラっカラ。

乾燥生姜があると、冬を越すのがちょっと楽しくなります。
ホットレモンに入れてみたり、パウダーにして鍋に投入してみたり、さまざまな使い方ができます。

実用面や栄養面に目が行きがちですが、私はシンプルに干すのが楽しいのが魅力だと思っています。丁寧にネットに野菜を並べている時間は、なんだか心が落ち着いている気がします。

ぜひ一度チャレンジしてみてくださいね。


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