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40代になった私に贈る言葉 7 資格

資格の勉強をしている。でももう投資回収の見込みはない。
今までの給料の上がり方や転職市場での現実を考えれば、中途半端な資格一つで、魔法がかかったかのように劇的に余生の所得カーブを押し上げることは考えられない。

むしろこの年で、資格を取ったところで、もう実務経験が伴わないのであれば、資格がなくても伸び代のある若い子に教えた方がいい。履歴書の後半をいくらドレッシング(着飾ったと)しても、履歴書前半の生年月日で落とされてしまうのだ。履歴書を開封してもらえるだけ、ありがとう。はい、現実。

それでも〇〇検定協会や〇キャンのカモになりながら、セミナー代、教材費を払い、土日のカフェを占領して、検定代をお賽銭のように投棄する。

資格取得を目指すことで向上していることを錯覚し自分に酔う。

もう一度言う、もう金銭面でのミラクルはかなり難しい。


でも

夜な夜なスマフォの画面で「老後」「転職」「婚活」を検索するより、また自分の良からぬマイナス思考に溺れるよりは健全かもしれない、と思っている。
「あー私は毎週土日、脳のジムに通っている」と思っている。
誰かから「すごいね」「えらいね」「合格おめでとう」(特に検定協会の人から)と言ってもらえる。
お金にはならない(むしろロス)けど、レベルアップした自分に一瞬でも浸れる。そして、なによりも前を向いている。


低下する脳の筋力を資格取得というマシーンで維持している。テキスト開いても何にも吸収してくれない脳をせっせせっせと耕している。


今日もドトールで勉強しながら、次はこれもいいなと、ちょっとワクワクする。

うん、これでいいんだ。

筋肉は裏切らないんでしょ。


この街で 自由をもてあましたくはない

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