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わたしの物語

⚠️性虐待に関する記事です。フラッシュバックにご注意ください。



こんにちは

谷 ふうこ です。


noteを続けるに当たり、わたしに起こった性虐待の被害についてお話しすることは避けることが出来ないと思い至り、被害について書くことを決めました。



11才~13才頃に実父から性被害にあいました。


胸が膨らみ始めると、胸をさわられるようになりました。最初はさりげなく。誰にも気付かれないほどのさりげなさで。



1枚の写真があります。背の順で前から妹とわたしと父がならんで写った何気ない写真。妹の頭でかくれて誰にもわからないけれど、父の手はわたしの胸をさわっていました。父はわたしの乳首を触っていました。とても不快だったし、びっくりしました。母が写真を撮り終えたあと父の顔を見ると、いつも通りの父だったのでわたしの気のせいだと思い込みました。でも、不快感は身体に残りました。



父とお風呂に入っていると、胸をさわられるようになりました。気持ち悪くてたまらないけれど、何も言えませんでした。機嫌が悪くなるとすぐに怒る父が怖かったから。気持ち悪さと不快感が身体に残ったけれど、一生懸命その気持ち悪さと不快感を感じないようにしました。



ある日子供部屋で眠っていると、いつの間にか父が布団に入ってきていました。胸や性器に触れたり舐めたりされる感触で目が覚めました。いったい何が起きているのか、何をされているのかわかりませんでした。目は覚めましたが、咄嗟に気付かないふりをしました。機嫌が悪くなるとすぐに怒る父に、私が気付いていることを知られたら、大変なことになると思ったから。すぐ隣には妹が眠っています。妹に見られたらどうしよう。とても恥ずかしい。お父さんが妹に同じことをしたらどうしよう。妹のことを守らなくちゃ。そんなことで頭が一杯になりました。誰かがお風呂に入っている音が聞こえました。母がお風呂に入っているようです。母に助けてもらえないことがわかり、ただひたすら時間が過ぎるのを待ちました。



母がお風呂から上がったタイミングで、父が部屋から出ていきました。何が起きたのかわかりませんでした。でも、自分が汚れてしまったと感じました。前の自分とは変わってしまった。わたしはとても汚れてしまった。とても怖かったので、身体が固くなり心臓がドキドキしていました。眠ろうとしてもうまく眠れませんでした。でも、次の日も学校に行かなくてはならないので、一生懸命眠りました。



朝起きると父はいつも通りでした。誰にも何も言えませんでした。口に出してはいけないことのような気がしたし、母や妹に知られたら家族がバラバラになってしまうと思ったから。そして、父にされたことはとても恥ずかしいことだと思ったから。そして何より、わたしはわたしのことを、汚れて汚くて、父に恥ずかしいことをされた恥ずかしい人だと思ったから。父にも私が昨夜気付いていたことを絶対に知られてはいけないと思いました。



何が起きたのかわからなくて、その日はずっと混乱していました。学校の先生の話も頭に入ってきませんでした。他のお父さんも同じことをしているのか何度も友達に聞こうとしましたが、聞いてはいけないことのような気がして聞けませんでした。



その日からあまり眠れなくなりました。いつ父が布団に入ってくるかわからなかったから。そしてわたしは妹を守らなくてはならなかったから。夜布団に入るとわたしはいつも緊張して耳を澄ましていました。



家族の団らんもいつも緊張していました。今夜父は布団に入って来るのか来ないのか、いつもビクビクしていました。父に気付かれていることを知られないように、機嫌が悪くなるとすぐに怒る父の機嫌を損ねないように、わたしはとにかく父に気を遣っていました。良い子でいなくては。父が機嫌よくいるように、父を笑わせねば。家族がバラバラにならないように。わたしじゃなくて妹の方に父が行かないように。わたしは妹を守らなくてはならないから。



何度も何度も何度も何度も同じことが繰り返されました。父がわたしの布団に入ってくるのはいつも母がお風呂に入るタイミングでした。



ある日、胸を舐められているときに、体が反応してしまいました。気持ちいいと感じてしまった自分のことを、気持ち悪いと思いました。自分のことが気持ち悪くて大嫌いになりました。汚れていて恥ずかしくて気持ち悪い自分のことを、心の底から大嫌いになりました。



ある日、下半身の激痛で目が覚めました。思わず「痛い‼️」と叫ぶと、父が「痛いのか」と言い、痛いことはやめました。次の日、下着に血がつきました。血にとても驚いて、自分の体が大変なことになってしまったんじゃないかと怖くて不安で一杯になりました。でも、誰にも言えませんでした。言ってはいけないことのような気がしたから。



何度も何度も何度も何度も同じことが繰り返されました。



ある日、寝る前に勇気を振り絞って母に父がわたしにしていることを言いました。母は「気のせいじゃない?」と言いました。違う、と伝えると、優しく頭を撫でてくれました。気のせいじゃない?と言われたことがとてもショックだったことと、勇気をふり絞ってやっと誰かに言えたことでその日は泣きながら眠りました。母に伝えたことで、父と離れて暮らすことができる、もう父と一緒にいなくていいんだととても安心しました。



次の日、朝起きると、何もかもいつも通りでした。まるで何もなかったようでした。誰からもなんの話もなく、いつも通りの朝ごはんでした。父にされたことについて、もう話してはいけないんだと思いました。相変わらず父と暮らし続けることに、わたしはとても混乱しました。勇気を出して母に言ったのに、まるで何もなかったことになっていました。わたしはとても混乱しました。そして、とても絶望しました。




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