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おいしい映画

今、エイミー・アダムスとメリル・ストリープ、が出演している映画「ジュリー&ジュリア」を鑑賞中だ。この映画はメリル・ストリープ演じる料理家のジュリアに憧れている、ジュリーがジュリアの料理を再現するブログを書くことで、料理の楽しみを実感しながら、料理家ジュリアの暮らしぶりを知るにつれ、人間性などにも惹かれていくという話だ。当初、細々と書いていたブログの読者が増えていき、ジュリーが料理やブログに居場所ややりがいを見出し輝いていく、というところもストーリーの面白さではあるのだけど、見どころは再現していく料理の数々。

オーソドックスなフランス料理が中心だが、下処理から丁寧に作り上げる料理はどれも美味しそう。ワクワクする。料理ものの映画やドラマはそのストーリーだけではなく、お料理にも目が釘付けになり心が躍動する。

私がそれを最初に感じたのは伊丹十三監督の映画「タンポポ」だ。美味しくないラーメン屋が舞台。本当にシンプルな構成で、美味しいラーメンを作るまでのストーリーだが、途中に現れる卵を使った官能的なシーン、とは対極に素朴にラーメンを啜るシーン、など対照的な表現がすごく面白くて印象的に残っている。食べる音、食べる映像、を意識した初めての映画ではないかと思う。
今でいう「ASMR(人が聴覚や視覚への刺激によって感じる、心地よい、脳がゾワゾワするといった反応・感覚)」を感じる映画なんだと思う。

目と耳で楽しめる料理ものの映画。おいしい音や映像の映画は、おいしい記憶として長く脳裏に刻まれて心に残るような気がする。

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