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マーケティングのフレームワークを整理してみた

最近本や動画でマーケティングのインプットをしたので後学の為にも紹介されていたフレームワークや専門用語をまとめておく。
併せて誰かの役に立てば幸い。

1. SWOT分析

自社の製品やサービスを内部と外部の要因に分け、且つポジティブとネガティブ要素に分けて分析する

内部要因
 【ポジティブ】Strengths(強み)
 【ネガティブ】Weaknesses(弱み)
外部要因
 
【ポジティブ】Opportunities(機会)
 【ネガティブ】Threats(脅威)

2.PEST分析

下記の4つの観点から外部環境を分析する
・Politics(政治)
・Economy(経済)
・Society(社会)
・Technology(技術)

3.セグメンテーション

不特定多数の人々を同じニーズや性質を持つ固まりに分けること。尚、購買行動に差が出ない切り分け方には価値がなく、下記の変数は個人向け商品で使われる事が多い

・人口動態変数(デモグラフィック変数)- 年齢、性別
・心理的変数(サイコグラフィック変数)- 志向性
・地理的変数 - 地方、気候
・行動変数 - 使用頻度

4.ターゲティング

市場のセグメンテーションを行った後に標的市場を決める事で、下記の6Rという評価基準がある

・有効な市場規模(Realistic Scale)
・成長性(Rate of Growth)
・顧客の優先順位/波及効果(Rank/Ripple Effect)
・到達可能性(Reach)
・競合状況(Rival)
・反応の測定可能性(Response)

5.ポジショニング

ターゲット顧客に自社製品について、どのように好ましい形で認知してもらうかの活動

6.パーセプションマップ

自社が考えるポジショニングに対して実際に顧客が持つ認識を2軸で表すフレームワーク

7.マーケティングミックス(4P)

顧客に自社製品を買ってもらう為の活動の組み合わせで、前述の3,4,5を行った後に下記の4つを組み合わせて行う

Product(製品戦略)
 ・コアの価値(製品そのもの)
 ・中間の価値(パッケージやデザイン)
 ・付随価値(アフターサービスやデリバリー)
Price(価格戦略)
 ・製品を提供するのにかかるコスト
 ・顧客が考える製品の価値
 ・競合の価格
Place(流通チャネル戦略)
 ・販売場所(店舗 / 通販 など)
 ・チャネルの長さ・幅(長さ:直販 / 代理店 幅:業者の数)
 ・動機づけ(報奨金など、実際に販売する人の動機づけ)
Promotion(プロモーション)
 ・伝える内容
 ・伝える媒体(CM、リスティング、新聞など)

8.新しい市場機会の発見

1で述べた「市場の機会と脅威」と「自社の強みと弱み」を掛け合わせて市場機会を見つける事でこれをクロスSWOTという。
そして真の顧客ニーズを知る事で顧客自身が言う「want」の顕在ニーズではなく、なぜそれが欲しいのか?の根源的な潜在ニーズに気づくことが大事で、ニーズによって競合が変わる

9.製品ライフサイクル

「導入、成長、成熟、衰退」という4つのステージに分けられ、売上推移や競合、自社の立場などを把握する為のフレームワーク
それぞれの時期ごとに製品をいつから使い始めるかという切り口で分類したユーザータイプは下記の通り

・導入期 - イノベーター(2.5%)→製品認知や啓蒙活動
・成長期 - アーリーアダプター(13.5%)→オピニオンリーダーの育成
・成長期 - アーリーマジョリティ(34%)→ブランド確立、市場浸透
・成熟期 - レイトマジョリティ(34%)→既存顧客のロイヤリティを高める、差別化を意識
・衰退期 - ラガード(16%)→保守顧客が残る、限定的なマーケ活動へ

10.キャズム

新規ユーザーが増えなくなる乗り越えるのが難しい深くて大きな溝の事で、イノベーターとアーリーアダプターという全体の16%から先の人達に商品を使ってもらう前に現れる
なぜキャズムが生じるかというとユーザーが求めるものが違うからで、前述の16%の人達は新しい技術を導入して変革を起こす事が目的の一方、それ以降の人達は業務改善などの実利が必要であるという違いがあるから

11.価格弾力性

価格の変化に対して、需要量や供給量がどれだけ変化するかを測る尺度で、需要の価格弾力性と供給の価格弾力性に分かれる
生活必需品は非弾力的で嗜好品は弾力的と考えられる

12.態度変容モデル

消費者が商品やサービスを知ってから購入するまでの心理的状態をプロセスで表したモデルで下記のような種類がある

AIDMA(アイドマ)- 一般的な購買決定プロセス
 Attention(認知)
 Interest(興味)
 Desire(欲求)
 Memory(記憶)
 Action(購買)

AMTUL(アムチュル)- 購買後の長期的な関係性を重視したモデル
 Attention(認知)
 Memory(記憶)
 Trial(試用)
 Usage(本格的使用)
 Loyalty(固定客化)

他にもインターネットにおけるユーザーの購買心理プロセスを表す、AISAS(アシサス)やAISCEAS(アイシーズ)がある

AISAS(アシサス)
 Attention(認知)
 Interest(興味)
 Search(検索)
 Action(購買)
 Share(共有)

AISCEAS(アイシーズ)
 Attention(認知)
 Interest(興味)
 Search(検索)
 Comparison(比較)
 Examination(検討)
 Action(購買)
 Share(共有)

以上、元々知っていたものも多いが、マーケティングは触りだけでも色々な考え方があるので奥が深いと思う。
 

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