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フグタ社長業務日誌『自宅で何を』

このシリーズは2007年9月~2008年9月まで1年にわたる、福田康夫総理の「首相動静」を基にしたフィクション(パロディ)です。※巻2は自2007年11月1日~至11月30日。

フグタ社長業務日誌(巻2-4):11月10日(土)

 昨日、私が社長になって以来、初めてプレゼンが通った。ずっと色々な案件で提案をしていたのだが、万寿堂さんの横やりで、中々受注につながらなかったので、正直ほっとした。
 夕方、業界紙記者さんのインタビュー。
 「きょう、初めて案件が受注に至ったが」に「こういうことができるんだなあということですよ。よかったな。こういうことをこれからも続けていきたいと思います」。
 お疲れさんということで、秘書課長らと西麻布の中国料理店「中国飯店」で祝杯(この店は先月、奥様とランチを食べて気に入ったようです・秘書注)。

 今日は土曜日。土曜は基本的に、仕事は完全休養にして自宅にいる。休日に何をしているのか、よく取材の記者さんに聞かれるが、答えはいつもこうぼかしてある・・。
例えばこの数週間の週末は、
 午前8時現在、東京・野沢の自宅。朝の来客なし。
 午前中は来客なく、私邸で書類整理などして過ごす。
 午後も来客なく、私邸で読書などして過ごす。
 11日午前0時現在、私邸。来客なし。 などといった具合である。

 「書類整理」とは、溜まっているDMだとか通販カタログだとか、妻に「もうこれ捨てていいの?」とうるさく言われるのを片付ける・・ということで、「読書」とは週刊文春と週刊新潮を読むことである。大体この2冊を読んでおけば、業界の様子がよくわかる・・。
 問題は「書類整理など」「読書など」の「など」である。書類整理の「など」はゴミ出しで、読書の「など」は、ついそのまま居眠りしてしまうことを指している。

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注:
「初めてプレゼンが通った」とは被災者生活再建支援法改正案のこと。法案は10月12日に衆議院に提出され、災害対策特別委員会で11月1日に趣旨説明、翌2日に質疑を行った。その後修正協議を行い、8日に新たな改正案が提出され9日の本会議で改正案は成立した。ということで首相もほっと一息の週末となった。
※『フグタ社長業務日誌:自宅で何を』は、ブログ『tanpopost』に2007年11月11日 付けで掲載したものです。

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