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フグタ社長業務日誌『そうだ、横浜行こう』

このシリーズは2007年9月~2008年9月まで1年にわたる、福田康夫総理の「首相動静」を基にしたフィクション(パロディ)です。※巻5は自2008年2月1日~至2月28日。

フグタ社長業務日誌(巻5-3):2月13日(水)

 社宅・会社・会議室を結ぶ一辺約200mの魔のトライアングルに幽閉されている・・、ような日々が続く。もう飽き飽きだ。今日は出かける! そうだ、横浜行こう。実際はそう面白くもないのだが、無理やり元気を出す。

 ということで午前8時31分、社宅発。
 午前9時26分、横浜市鶴見区の関連会社の倉庫で輸入小豆の抜き取り検査を見物(視察です・秘書注)。
 午前10時8分、横浜市金沢区の検査センター着。例のギョーザがらみで輸入食品の残留農薬検査作業を見物(視察と言ってください・秘書注)。
 午前11時7分、横浜市金沢区の研究所でスーパーコンピューター「地球シミュレータ」など見物(お願いですから視察と言ってください・秘書注)。

 午前中の時間つぶしのあと午後0時3分、横浜市西区の「ヨコハマグランドインターコンチネンタルホテル」着。同ホテル内の小宴会場「メイフェア」で横浜営業所長と昼食。
 午後1時12分、小宴会場を出て、同17分、「ヨコハマグランドインターコンチネンタルホテル」発。同18分、横浜市西区の国際会議場「パシフィコ横浜」でイベントの下見。

 で、一旦社宅に帰って休憩。
 午後2時42分、東京・永田町の本社分室で、「お客さま相談一元化準備室」で看板掛け、訓示。1階ロビーで開かれていたパネル展示をついでに見物(だから視察ですって!・秘書注)。
 遊んでばかりもいられないので、3時前に仕方なく会社に帰る。誰やら彼やら入れ替わり立ち代り、社長室にやって来ては何やらかんやら喋くって帰る。

 午後7時21分、退社。同23分、東京・永田町のそば店「黒澤」着。業界紙各社の元部長らと会食。午後9時53分、社宅着。今日は一日、よく遊んだ。

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注:
スーパーコンピューター「地球シミュレータ」は2002年に運用を開始、同年の世界ランキングでは第2位のコンピューターに5倍の差をつけて第1位を獲得した。以来2004年まで、5期連続でトップを維持した。2008年度には新機種に更新し、同年発表の世界TOP500リストで実行効率世界1位、実行性能日本1位となったが、世界ランキングは16位に相当する程度であった。蓮舫参院議員が「1位じゃなくてもいいんじゃないですか」と名言を述べたのは2022年のことである。
※『フグタ社長業務日誌:そうだ、横浜行こう』は、ブログ『tanpopost』に2008年2月12日 付けで掲載したものです。


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