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雪の重みで潰れた空き家を見て思う保険の重要性と町の廃墟化について

 こんにちは。のらりです。

 ぼくが住む滋賀県北部は、近年稀に見る積雪量でした。

 玄関から出て1m以上積もった雪を見ると圧倒されます。

 シャベルを使って人が通れる道をなんとか作ります。朝から重労働です。

 車庫から道路まで車が通れる道を作るのは難しい。なので、雪が降ると徒歩通勤です。

 仕事から帰ってきたら、自宅周囲の雪かきと屋根の雪下ろし。

 本当に大変でした。

 雪さえなければ良い町。

 しかし、冬が来るたび引っ越したいという気持ちに駆られます。


空き家の倒壊は、もはや冬の風物詩


 田舎に住んでいると、年々空き家が増えているのがわかります。

 冬になると一目瞭然。なぜなら、雪で埋まっているからです。

 空き家は雪かきや雪下ろしをする人はいませんから。

 出勤途中に損壊した家がいくつか見られました。

 軒や庇が雪の重みで折れているだけならまだしも、屋根が潰れたり倒壊していると多額の修繕費がかかります。

 工事を待つために、ブルーシートがかけられた家を見て、うちも気を付けないとなあと思いました。


豪雪地帯では、火災保険が生命線になる


 毎年、雪害に合う豪雪地帯では、火災保険は生命線になります。

 火災保険は火災だけではなく、台風、浸水、大雪などのさまざまな被害に応じて、保険金が支払われます。

 倒壊しないまでも、大雪で屋根瓦がずれて雨漏りがしたり、雨どいが壊れたりはしょっちゅう起こります。それらを保険で直すことも可能です。

 大雪が当たり前の地域にとって、火災保険はほぼ回収が見込める割の良い投資なのです。

 空き家でも入れる火災保険もあります。ですが、実際の所、火災保険に入っている空き家はとても少ないようです。

 理由は単純に、お金がもったいないから。
 
 確かに住んでいない家の保険料を払い続けるのには抵抗があります。ただでさえ固定資産税がかかりますから。

 それに雪で倒壊するなんてことは普通ありません。それくらい家という建物は頑丈なものです。雨漏りをしても雨どいが壊れても住んでいないのだから、気にしなければそれでいいのかもしれません。

 なので保険をかけなくても大丈夫だろうと思ってしまうのもわかります。

 しかし、こうした災害級の大雪が降ると老朽化した家はあっというまに倒壊してしまいます。そして倒壊した建物は国によって撤去されます。もちろん費用は持ち主に請求されます。

 保険とはこうした不測の事態が起こったときのためのもの。

 空き家でも火災保険はかならずかけておくべきです。

 それにしても、年々増え続ける空き家はどうにかならないものでしょうか。

 手放したほうが楽。でも、田舎の古い住宅は売れません。撤去費用も高額。なので放置するしかない。

 町が少しづつ廃墟化していくようで、憂鬱になりました。

 それでは、読んでくださってありがとうございました。

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