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音楽教師ってクセが強いの多いよね。

奇人の話やコントの題材でも度々見る「音楽教師」という人。良い人もいればヒステリックな人や、アーティスティックが強すぎる人等。
様々な人柄を合間見るそんな人だが、ふと高校生の事を思い出した。

今回はその思い出話をここに書き残そうと思う。

自分は高校一年生の一年間は沖縄で過ごしていた、俗にいう「父の仕事の都合で」というお決まりだ。

とある音楽の授業が終わり、皆が教科書や楽器を片付けをしてる間、俗にいう「やんちゃな人たち」が足で指をピアノを弾き始めたのだ。

本人たちはシンプルな悪ふざけで仲間たちはゲラゲラ笑っているが…


突如、出口にいた音楽教師(男性)が血相を変えピアノへ猛ダッシュ。


ピアノの椅子に座っていたやんちゃな人の首を掴み椅子事後ろに押し倒す。
バターン!
とデカい音を立てて、各々会話していたクラスメイト達がピアノを置いてある方へ向き音楽室は静寂に包まれる。

やんちゃな人も突然の暴力(?)なのもあればその気迫とダメージで放心していた。

そして音楽教師はやんちゃな人の胸倉をつかみ怒号を浴びせ始めた。

その怒号はあまりにも激しすぎて何を言っているか分からなかった、それはまるで家族を殺した敵に対し、究極の憤怒をぶつけているような怒りをぶつけていた。

耳を破壊するような怒声が教室に響き渡る、多分みんなが啞然としていた理由は、その音楽教師は結構ユーモアがあり、常にニコニコしているどちらかといえば「優しい印象」の教師だったからだ。

そんな教師が下手すれば大怪我をしてしまうような先制攻撃をして、何を言っているか分からない怒声を教室中に響かせれば全員がそちらを見て立ち止まる。

唯一聞き取れたのは「後で教員室にこい!」と掴んでいた胸倉を話小走りに音楽教室から出ていった。

やんちゃな人本人と、その仲間たちは涙目ながら放心。
音楽教室にいたクラスメイトは次第にざわつき始める・・・と、同時に

「(あの先生やばい…)」「(絶対怒らせないようにしよう)」「(本当に何が起きたの…?)」

と、混乱とどよめきが起きていた。

自分も当時はかなり呆然としていた。
そりゃ、あんな出来事を目の前で見せられてはそうなってしまう。

ピアノは指で弾くもの、音楽教師にとってピアノは自分の魂なのかもしれない、そんな魂を足で弾かれたらそりゃ自分の魂への侮辱行為になる。
だからこそあの怒りだったのだろう、自分だって魂を侮辱されたらかなり怒り心頭にはなるからね・・・。

高校の時の記憶、15年前ぐらいの記憶なので曖昧な部分や多少の脚色もあるが、起きた事は事実のお話。

時々こういった思い出話などもしていきたいと思う。

それではまた
ほなのん


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