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コージ・モリヤマの軌跡 篇

1.サウダーヂな夜

 岡山に来ています。

八雲立つ山陰とは逆に「晴れの国」と言われる岡山ですが今日は曇り

 渋谷の若者がハチ公前で待ち合わせするのと同様に、岡山の若者はこの桃太郎前で待ち合わせするのであります。それくらいに人が多くて後ろからのショットです。

 今回、岡山に来た理由は、岡山市議会議員を務める森山 幸治に会うため。もともと彼は岡山でサウダーヂな夜というカフェ&バーを営んでいました(今は元スタッフに経営を譲渡しています)。ぼくは開業一年目からの常連だったのですが、このコージ・モリヤマとの出会いがTAOの創造に繋がっていくことは間違いありません、、、が、この辺りを書き始めると取り返しがつかないくらい長くなってしまうので、また別稿にて。

2.岡山市議会議員への道

 時代は降って2011年の春。
 東日本大震災があるとはつゆ知らずの新年早々、

「林田〜、ちょっと相談があるんじゃけど、岡山来てくれんか」

と呼び出されたんですね。ほいほい、何々、と行ってみると開口一番、

「林田〜、実はな、選挙に出よう思うとるんじゃ」

 ぼくは即答で

「モリヤマさん。何を血迷ってるんですか。絶対、止めてください」

と固く釘を刺して岡山を後にしたのでした。その1か月後、

「林田〜。記者会見してしもうた。おれの周りに選挙のこと分かっとるもんがお前しかおらんから、選対本部長やってくれんか」

と電話で連絡がありました。事ここに至って腹を決め、

「ぼくの好きなようにやらせてもらえるんやったら、やります。」

と答え、ここで何をしたのかまで書くと、これまた大変になるのでまた別のお話で。なのですが、このとき何とか当選できたんですね。

3.エンターテイメントな政治

 コージ・モリヤマについて書いていくと、当選してすぐに議会にジーンズを履いて行って問責されたり。

「林田〜。オレ知らんじゃったんやけど、議会ってジーンズあかんの?」

 一期目を岡山市中区で当選したのにも関わらず、二期目は岡山市北区から出馬したり。

「やっぱりオレの居場所は北区じゃと思うんじゃ。」

 もうネタを上げるのに枚挙にいとまがないんですけれども、今日はそんな彼のクリエイティブに特化してお届けしたいと思います。

 人々が政治に対してマインドセットしてしまっている感覚。
 それを根底から覆していくクリエイティブ。
 ザッツ・エンターテイメントなんですね。

コージ・モリヤマの二期目の選挙のポスター

 本稿のキャッチ画像にも使用したのがコチラ。
 
 刮目せよ。
 まずね。選挙ポスターがアビーロードなんです。

 ちなみに公示後の選挙ポスターじゃありません。

公示後はコチラ
真面目な中にも遊び心があります

 懐かしいけど、古くない。そしてダサくない。
 しかも、COME TOGETHERの方のポスターのすごいところは、森山幸治って一言も書いてないんです。

 「DJ議員のマチづくり」というフレーズで、みた人は森山を想起してくれるだろうというラディカル・トラストに基づいた選挙ポスター。

 フレーズも良い。

 「ともに創る、懐かしき未来を」

 懐かしい未来は、今の彼の市議会における会派名でもあります(NEW WORLD PARTYどこいった?)。

事務所開きのお知らせ

 全政治家の先生方よ。
 再び活目せよ。
 これがデザイン性を取り入れた事務所開きの告知ビラです。

「おー。なんかかっちょえーやん。どんな事務所開きするの?」

と思ったアナタ。思ったでしょ!正直。

「ビラにデザイン性持たせるくらい、優秀なデザイナーに頼んだら一発やん」

と思ったでしょ!

ビラだけデザイン性あっても、どうせ選挙なんでしょう?

と思ったでしょ!

 コージ・モリヤマ、プレゼンツ。
 政治を通したエンターテイメントは度肝を抜き続けます。

前座のお囃子と獅子舞

「!?」

 むっちゃ人が集まってます。
 動員されているのでもない。イヤイヤ来ているのではない。
 通りを歩く人たちが足を止めていきます。

いよいよ始まります!

 森山事務所後援会のわっくんが謎の出陣。

岡山市議会議員、森山幸治の旗開き。彼のエンタメ×政治(良い意味で)は、ここまで来た。 市民の反応も全然違う。瀬戸内プレイボーイズ、プレゼンツ。雪が降る寒い中お疲れ様でした。 #統一地方選挙 #岡山市 #岡山 #森山幸治 #エンタメ #政治 #変わる

Posted by 林田暢明 on Monday, February 11, 2019

 政治家よ、これが選挙だ

 そしてFacebookの林田の投稿に飛んでしまいますが、ぜひ上記リンクを動画でご覧ください。ここで何が起こっているのかを。

 彼がスゴイのは、ふざけてるようでふざけてないんですね。ちゃんとエンターテイメント、お祭りに昇華している。そして舞台で裸で踊ってるオッサンも、ポンポン持って踊ってるお姉さん方も、雇われたダンサーじゃありませんよ。みんな、支援者のボランティアです。

 一周回って、マツリごとの本義に立ち帰ってしまっているのです。

4.そしてダーヂへ

 今回は、サウダーヂな夜の2号店「ダーヂ」で待ち合わせでした。

どこか懐かしいエントランスの雰囲気作り
店内も素敵
そして久々の邂逅。オンラインはあるけど
リアルで会うのは多分4年ぶり。

 いや、ほんとにね。
 結論を言うと統一地方選、応援に来れなくてごめんね、というご挨拶を口実に、久しぶりに雑談しようよ、という話だったんです。そもそも今回の4期目の選挙、全く心配していませんでした。

 1期目は泡沫、泡沫とバカにされながら最下位当選。
 そこから徳を積み、仁を得て今や20人中の3位当選ですよ。

 これを書こうと思った理由はね。
 今度は彼の政策に度肝を抜かれたからです。

コージ・モリヤマの市政報告書

 A4サイズのパンフレット型市政報告書。
 もうね、ダサくないのはデフォルト。
 カッコいいだけじゃ、感動しません

 表紙をめくるとね、

マニフェストと未来ビジョン

ばーんッ!と見開きで出てきます。5つの公約らしきもの。もちろん、この内容はふざけてなくって大真面目。地方議員としては、ぼくたちの世代が支持しやすいテーマですよね。どれも。これもまだ、別に驚かない。

 この5つの公約の間に絵があるでしょ?
 黄色い円のデザインのところに「2040年ビジョン、マチナカリノベーション」と記載しています。

林田〜。岡山駅前から後楽園までな。全部、緑の公園にするんじゃ

 そして、この後、こう言ったんですね。

前楽園じゃ!

 嗚呼っ、この人はついにここまで来たかと泣きたくなるくらいに感動したので、その感動をシェアしようとコチラにてご報告させていただきました。

 唐突に終わりますが、こちらからは以上です。

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Podcast「チノアソビ」では語れなかったことをつらつらと。リベラル・アーツを中心に置くことを意識しつつも、政治・経済・その他時事ニュー…

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