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酒の話

私は成人してから今まで、酒を飲んでない日より飲んでる日の方が多かったタイプの人間である。

飲む量もめちゃくちゃで、基本的に「飲めなくなるまで飲む」が当たり前の時期が長くあった。
その頃は「毎日体調わるいなぁ、大人ってこんなもんか」と思っていたが、今思うと単にずっと二日酔いなだけだったんだな。

5年ほど前に勤め人をやめて自分で仕事をするようになった時期から「酒を飲まない日」を作り始めたのだが、きっかけは何だったか忘れた。
ただ、久しぶりに酒を飲まなかった日の夜は逆に頭が冴えすぎて一晩中変なテンションで遊んでいたのを覚えてる。
モノマネの練習したり、替え歌作ったり、スマホで部屋にエミューを映し出したりしてた。

いつの間にか酒を飲まなくても普通に眠れるようになったが、そうすると今度は「酒飲んだ日の眠りの浅さ、ヤバすぎるだろ」と思えてきた。
酒飲んだ次の日は「寝たけど寝てない」くらい昼間に眠い。

そういえば、毎日酒飲んでた時も昼間に眠かったなぁ。
あれは酒のせいだったのか。
てことは、何年もろくに眠らずに生きてたんだな。


最近は、仕事のある日の前は酒を飲まないか、飲んでも翌日に響かない量を飲む、ということを覚えた。
私の「次の日に響かない量」は、ワインボトル1本である。
これを超えると、次の日にダルさと眠さが出る。
2本飲むと二日酔いになる。

昔は仕事の前の日でもビール1リットルとワイン1本飲んでたなぁ。
ほぼ毎日だったなぁ。
そりゃ毎日ダルいわ。


酒を飲まないと、体調がいい。
それを覚えると「酒を飲むのって何が良かったんだろう」となる。
何が良くて酒を飲むんだろう。

それでもなんか、酒を飲むと「得したような気持ち」になるんだよな。
今日は頑張ったから飲もうかな!てなる。
いい事なんかないのに。
変なの。

私はどっちかと言うと、頭がぼんやりダルーくなってる状態より、頭が冴えてる状態の方が好きなので、もしもドラックをやるとしたら、ふにゃふにゃ気持ちいいほうじゃなく覚醒するほうをやると思う。
そういえば酒を飲み始めた時、酔って頭がハッキリしなくなるのが嫌いだったっけか。

じゃあ、なんで毎日酒を飲むようになったんだろう。
なにかの言い訳がしたかったのかな。
酒飲んだから〜とか。

日中に酒飲むのもあんまり好きじゃない。
特に旅先で昼間に飲むのは嫌だな。
ただダルくなって何をするのも嫌になるから。
真夏に出先で昼ビール飲むのとか、飲んだ時は最高だけど、その後がもうダルくてやってらんないでしょ。
家で飲んだとしても、昼から寝ちゃって1日わけわかんないで終わったりすると「飲まなきゃ良かった」と思う。

もしかすると私ってそんなに酒が好きじゃないのかもしれない。
酒を飲むのが好きなだけなのかもしれない。


そして、ただあてどなく「最近ちゃんとnote書いてないからなぁ」と描き始めた結果、酒のことをダラダラ書き綴った末に、今までnoteに載せてたものの中ではかなりドス黒い方の短歌ができた。
出来たもんは出来たので載せておく。

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