「うっさい」と言われて3年半が経った。

「うっさい」
2018年7月25日、東山線名古屋駅ホームにて当時大学二年であった私はその日も混雑の中、電車を待っていた。
私は1回咳をした。すると斜め前で同じく電車を待っていた女性が一瞬こっちを向いて「うっさい」と言った。はっきり聞こえたわけではなかったけど、うっさいって言われたよなーと思いながら鼻から息を吸ったら、2秒くらいガン見されて次はかなりはっきりと「うっさい」と言った。

その後は特にスカッとジャパンなことも起きず、電車が来たので「うっさい」とはできるだけ離れた位置にいた。
すると、伏見からとある男性が乗り込んできた。なんと「うっさい」とは知り合いのようで、超仲良さそうに喋っている。非常に「うっさい」かったが、当時の私にとってこの事件は非常にショッキングな出来事であり、「うっさい」の存在にビビりまくっていた。栄を過ぎたら車内はそこまでの混雑ではなくなっていたので、車両を移ることもできたが、私はビビりまくっていたのについ「うっさい」らを観察することにした。

観察してると、どこにでもいる、「車内で少し騒がしいカップル」のようにしか見えなかったがその片方の正体は確かに「うっさい」であり、伏見の男は多分気づいていない。自分の隣に「うっさい」がいることに
お前の隣のこいつ、「うっさい」だよ
と、行ってあげたい気持ちになったが何度も言うが私は「うっさい」にビビりまくっていたし、そうこうしているうちに「うっさい」らは本山で降りた。
本山は「うっさい」の地であるため、その日から本山で下車できない病気となった私だが、時間がそれを癒してくれて、やっとこんなふうに「うっさい」の記念日を祝えるまでになった。

「うっさい」約3年半記念、おめでとう！