見出し画像

財布の話と、カットソーに、革靴。

チマブエ(CIMABUE)という国内ブランドの、日本屈指のタンナー・新喜皮革(兵庫県)のコードバンを使用したパスケースを、財布として使用しています。

https://cimabue.jp/c/all/wallet/passcase/15190

新喜皮革のある兵庫県姫路市花田は、国内屈指の馬革の生産地(ちなみに墨田区荒川沿いの八広あたりは、豚革で有名。)で、私がまだ大学生だった頃、ふらりと寄ったことがあります。

工場から「せーの」というような声が聞こえてきたり、なめされた馬革の美しさや芳ばしい香りに圧倒されたりと、あのときの光景が、レザーを愛するようになったきっかけのひとつになっています。

これの購入当時は、先が見えぬコロナ騒動の渦中でした。
「これからは100%に限りなく近いキャッシュレス生活になるかもしれないから、それに対応した財布を買おう。」と思ったのが、当初のきっかけです。

薄型財布もメジャーになりつつある時期で、いろんな選択肢がありましたが、「小銭のことはもう切り離そう。」という判断をしたら、パスケースでも全然、財布の役割を果たせるのではないかと思いました。

本来はパスケースだから、どんな財布よりも薄いです。財布には、ジムの会員証、保険証、クレカ、パスモ、銀行のキャッシュカードを入れています。あと1枚くらいは入りそうです。

ただ、100%のキャッシュレスはどうにもやはり無理で、世の中もそういうふうにはならなくて、例えば病院だとか寺社仏閣への訪問だとか、現金メインになる場面もやはりあって、そんなときはエッティンガーの2つ折り財布を使用しています。

8年くらい経っているので、だいぶエイジングしています。

これまた今はえげつない価格になっていて、私が買った2016年頃よりはゆうに2万円以上の値上がりに。

https://ettinger.jp/smartphone/detail.html?id=000000000191&category_code=ct5&sort=recommend&page=1

ちなみに私はもともと「ホワイトハウス・コックス」の製品の大ファンだったのですが、22年の年末に廃業してしまいました。

当時の私のツイート。悲しかったなぁ…

廃業からまださほど時間が経っていないこともあり、まだ百貨店等には当時の在庫が残っていたりするので、その風格を一度は楽しんでみたいと思う方は、そろそろ最終チャンスかと思います。

廃業したからか、既に輸入済みだったからか、理由は分かりませんが、値上げの煽りをあまり受けておらず、エッティンガーとか、かつて同格だった商品より、多少価格面でリーズナブルかもしれません。

          *

手元にある手持ちの服の数では、パタゴニアの製品がぶっちぎりで一番です。次がボンクラ。その次はたぶん、フィルメランジェ。

フィルメランジェは、日本製であることにこだわっているカットソーブランドとして、それなりに有名ですが、スエット生地も、カットソーのようにてろんとしていて好きなのです。

もちろん悪く言っているのではなく、コットンも、着てて疲れない快適さを追求するとこうなるのだな、という印象です。

外着のつもりで着ていますが、着心地が良いので、出先から戻ってきても着替えない、みたいなことも、ままあります。

家の中でも外でも、シームレスに行き来できる服というのはある意味理想(全てがそうあるべきとまでは思っていませんが。)で、このフィルメランジェは、物草…もとい合理的な人の理想を叶えてくれる服だったりします。

最近はもう暑いので、トップスはフィルメランジェのヘンリーネックのTシャツ1枚。パンツは、林師匠のリゾルト10周年記念ホワイト711。

キャップにリュックなので、子供っぽくならないよう、気持ち程度でもカジュアル感を薄められるよう、足下はフランス「パラブーツ」の「ゲルニー」を選択。

ブラウンスエードのチャッカーブーツは、それ自体で気品がありますし、時期・天候を問わず汎用性が高いです。
「困ったときのゲルニー」というくらい、どんな局面でも対応してくれます。

ちなみに「ゲルニー」は既に廃盤になっています。残念。欲しい方はヤフオクなどでゲットしてみてください。きっと期待以上の活躍をしてくれるはずです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?