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政治家を占ったお話

以前、とある議員さんを占ったことがある。
絶対に誰とは書けないけれど。

大阪の飲食店で別のお客様の占いをしていた時に、その方にたまたま声をかけられたのだ。
「占い師さんか?この後占いしてくれへん?」
「ありがとうございます。この後お声がけします」

そう言って、何気なく引き受けたのがきっかけだった。
そして、占いの場面で職業の話になったのだ。

カードを触りながら、
「なんか大変なお仕事されてそうですね」
と、何気なく質問をしたところ、
「実は議員やねんけど」
と言われ、「えっ?」と驚いたのだ。

少しびっくりして、酔いが醒めた。
(やっぱり飲みながら占いをしていた私)

ちなみに、私の高校の同級生が何人か議員をやっていたり、秘書をやっていたりして、なぜか政治家とのつながりがあったりもする。
さすがに今は飲み歩いたりする関係はないけれど、偶然街で会った時にはお互いに声を掛け合う関係だったりもする。

だから占いを続けていれば、いずれそんな人も出てくるかも知れない。そう考えたこともあったが、まさか本当に現れるとは思わなかったのだ。

相談内容についてはもちろん書けないのだけれど、開いたカードを読みながら、その方の大変さを感じたのだ。

政治家と政党の関係を書くと、政党が会社で、その政党から立候補する人がその会社の会社員。こう考えると実はわかりやすかったりする。

例えば、憲法に賛成だ反対だと言ったり、経済政策について意見が分かれたり。
会社の方針がマニュフェストで、その考え方に合う方がその政党を支持していて、その中から立候補して政治家になるのだ。

政治家がみんながみんな、政党の方針で同じ方向に向いている。
と考える方も居るが、そんなことはない。
実に色んな考え方の人が居るのだ。

もちろん、大きい枠としては同じ考え方なのだが、細かい政策レベルになってくると、意見が食い違ってくる。

例えば、国際社会との付き合い方や、国や市町村のお金の使い方。
考え方の違いは、どこにでも起こるもの。

だから、同じ政党に居ても意見の食い違いはあるし、仲の良し悪しはどこにでも存在するのだ。

生活のために、自分の信念を押し殺しながら声を張り上げる人が居る。

自分の信念を通そうとするけれど、当選にはボーダーラインで苦労している人も居る。

秘書との人間関係や、役所との人間関係に悩む人も居る。

本当にやりたいことがあるのに、出来ないジレンマに悩まされる人も居る。

総じて、自分の思い描くようにはいかない人達ばかり。

それでも、汗をかいて理想を追求しようと邁進している。

そして、何とか世の中を変えようと努力をしている。

それが政治家なのだ。

その方の相談にも、私はいくつか紐解きながらお話をして、少しほっとしたような表情をされたのを今でも覚えている。
今も政治の世界に身を投じてらっしゃるので、何とか志を少しでもかなえて欲しいと願うばかりだ。

政治の世界にいる人達の相談を受けながら、カードを読み解きながら、考えさせられることがある。

それは政治家の心の闇は、とても深いことだ。

占いをしていると、思いがけない出会いがたくさんある。
その出会いで、占い師自身が学ぶこともあり、個人的には本当に貴重な経験をさせて貰っていると感じる部分でもある。

占い師さんとしては、どんな職業の方が来ても、やることは一つ。
誠実に占うことだ。

最後に、私の占いの師匠の言葉を書いておく。

誰が相談に来ても、占い師のやることは一緒や。
誠実に占いしたらええねん。
地位や立場、職業に飲み込まれるな。
占いの場面では対等やねんから。

(tarosuさんの占いのお師匠)

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