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『変わってるね。』は褒め言葉。

自分が受けてきた教育の話をすると驚かれる事が多い事と子供達の教育について悩む事が多く、最近、帝王学って何なのかという事を考えます。

そこで現時点で何となく達した結論の二つが、

①変わり者でいる事に慣れる

②仕事というものに対する概念


ではないかと思っています。

まず先日、長男の小学校の参観日に参加して強烈な違和感を感じたのがキッカケなのですが、

先生が問題を出します。

一番に『はい!』とウチの長男が手を挙げて答えて正解します。

先生が次の問題を出します。

また長男が一番に手を挙げます。

でも他の子を指名します。ここまでは理解できます。初めての参観日で殆どの親が来てるし、出来る限り満遍なく答えさせるんだと。

それでも何問出てもウチの子は一番に手を挙げる。すると数問目からその様子を笑い出す親が出てきます。

それを不安に思ったウチの子が僕の方を見る。僕はガッツポーズを返す。

一生懸命やってんのに笑うなよ!と。


挙句の果てには手を挙げてない子が指名され、

「◯◯さん、分かってるんじゃないかなー。」と無理矢理答えさせて合ってたら「せいかーい。」と大袈裟に拍手する。

うーん。。。ノーコメント。


あと「皆さん、どう思いますか?」に対する

(声を揃えて)「いいでーす!」とのやりとり。

笑っていいとも!の観客かと。(笑)


その日、帰ってきた長男に僕が伝えた事は、

「今日頑張って全部手を挙げてたな!エライぞ!大人になったら手を挙げないヤツにはチャンスは来ないから、ドンドンいけ。」という事。

でも長男は「でも他の友達は一回しか手挙げてなかったよ。」と不安そう。

続けて、「別に他の人と同じじゃなくていい。お前はスペシャルなんだ。ユニークなんだ。」と。

それを息子に言った瞬間フラッシュバックしたワケです。自分も親に事あるごとに「お前は特別な子だから絶対に出来る!」と言われてた事と、中学部の副部長が「君達は世のリーダーになるために産まれてきたんだ。」と言い続けていた事を。

だから自分は「普通だね。」なんて言われると逆に平凡だと言われているみたいで腹が立つし、その根拠のない自信に支えられて今があると気づきました。


有名な元NBA選手でスーパースターのマジックジョンソン選手の自伝MY LIFEのプロローグに『黒人の子供達への手紙』というタイトルで僕が心に刻んでいる言葉があります。(以下、引用)

『「君には、無理だよ」という人の言うことを聞いてはいけない。

もし自分で何かを成し遂げたかったら、
できなかったときに人のせいにしないで自分のせいにしなさい。

多くの人が、僕にも君にも「無理だよ」と言った。彼らは君に成功してほしくないのだろう

なぜなら彼らは成功できなかったから、途中であきらめてしまったから・・・
だから君にもその夢をあきらめてほしいんだ

不幸な人は不幸な人を友達にしたいんだ。
決してあきらめてはダメだ。
自分のまわりをエネルギーであふれ、
しっかりした考え方を持つ人で固めなさい。

自分のまわりを野心であふれ、プラス思考の人で固めなさい。近くに憧れる人がいたら、その人にアドバイスを求めなさい。

君の人生を考える事ができるのは君だけなんだ。
君の夢が何であれ、その夢に向かっていくんだ。
なぜなら君は幸せになる為に生まれてきたのだから。』

そう自分の子供に「あなたには無理。」とか「だから無理だって言ったのに。」とか絶対言ってはいけない。言ってる事ややりたい事が人と違う事は素晴らしいんです。


あと二つ目もとても重要だと思うのですが、後から考えて自分が別に四六時中仕事の事を考えながら生活してても苦にならないのは確実に父親の影響だと思うのです。どういう事かと言うと、

日曜の晩に「あぁ明日月曜日かぁ。会社行きたくないなぁ。」とか、連休最終日に「あぁ明日から仕事かぁ〜。」とか一度も言わなかった。


休みの度にこのセリフを聞くとそりゃ子供は、

『仕事=ツライもの、面白くないもの』って思ってしまうでしょ。


確かに実際は仕事はツライ事やキツイ事が殆どなワケだけれども、それでも誰かの為に仕事をすることは素晴らしくて楽しい事なんだと背中で教える自体が最も重要な教育なんじゃないかと今は思っています。

人と違う意思決定をする事に慣れさせて、仕事に対する概念をポジティブにする。これだけでも全然違うと思います。

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