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霞~年の差男女と周りでの出来事~

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仕事を通じて知り合った、年の差のある二人。何度か二人で食事に行った後、初めて彼女から「温泉に行きたい」と言ってきた。当日は晴れたものの、前日からの雪で目的地までたどり着けるかが気… もっと読む
恋愛感情の描写よりも、女性の強さ畏れを描いてみました。自分の失敗談も含めてこんな出会いがあってもい… もっと詳しく
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#小説

霞 ~2.音~

「聞こえなくなっちゃった。」 シートの背に右半身を預けた緋乃が目をわずかに開けて呟いたの…

taskey08
4年前
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霞 ~3.時間~

左前方に見えていた山並がやがて近づき、道は英彦山山系の南側の山肌を登り始める。道路にも、…

taskey08
4年前
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霞 ~4.温かい水~

高速道路を玖珠インターで降り、県道から国道へと左折する。 「なんだかうれしそう。」 「うん…

taskey08
4年前
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霞  ~5.ところ~

「わっ、寒!」 車を降りると、冷たい空気が頬を刺す。時計を見るとまだ10時前。連休中日だが…

taskey08
4年前
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霞 ~6.芝居~

「見て、つらら!」 階段を昇り始めてすぐ、緋乃が声を上げた。回廊の屋根の両側にさがった、…

taskey08
4年前
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霞~7.山茶花~

ストーブのスイッチを入れ、部屋を使っていることを示す札を掛けに外に出る。ドアの前には、長…

taskey08
4年前
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霞 ~8.独りよがり~

大学の本学に通うようになると、坂道に沿って建った家に間借りをした。主たちの住んでいるのは玄関のある2階と3階、私が借りていたのは1階の10畳1間。専用のトイレ、出入り口と台所、主たちとの共用の風呂があったが、風呂に入るとき以外に主たちが降りてくることはほとんどなかった。 家から私鉄の駅までの途中に小さな女子短大があり、すれ違うときの香水の香りが新鮮だった。1人暮らしの広い部屋、しかも絶好の環境となれば、よからぬことを思いついて当然だろう。しかし誰にも信じてもらえないが、女性

霞 ~9.異変~

「ああ、のぼせそう。」 独り言にしては大きな声に続き、湯から上がる音。こちらも記憶をたど…

taskey08
4年前
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霞 ~10.癒し~

「平気?」 声が近い。 「ああ、なんでもない。急に体を冷やしたからだろう。」 当たり障りの…

taskey08
4年前
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霞 ~11.再び音~

丘の上の檜の背後には、見事な青空が広がっている。気温も上がり始めたようだ。内湯で軽く互い…

taskey08
4年前
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霞 ~12.無邪気~

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taskey08
4年前
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霞 ~13.ゆで卵~

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taskey08
4年前
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霞 ~14.贈り物~

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taskey08
4年前
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霞 ~15.白い景色~

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