見出し画像

令和に変わる結婚像??機能不全や共依存を超えて

世代的に周りでも生き方に迷う人や結婚したけど問題が多く、という過程が周りに増えている気がしています。
自分はカウンセラーでもなんでもないのですが、心理学的な知識や社会学的な方向と照らし合わせるとなんとなく問題のパターンが浮き上がってくる気がしています。自分自身メンタルを病んでたこともあるし、モテを追求していた事もあり(あまり自信なし…)、人間関係のモヤモヤから心理学的な知識も含めてみた場合
周りを見回すと、普通に結婚したはずなのに問題に囚われているというパターンのなんと多いことか。

これは日本特有の生き方の問題や住んでいる場所が人の流れが決して活発とは言えない地方のため、人の流れがどうしても滞留してしまう、思っているほど自由に生きられている訳でもない。
また情報がたくさん得られる時代になったとは言え、多くの人が触れるメディアはまだまだTVを始めとしたマスメディアで、ネットからの情報も受動的である…など様々な要素が複合的に絡んで出てきた問題なのかもと思っています。とりあえず、周りで見られる「問題のあるパターン」を幾つかの類型に分類してみました。ちょっと分析的に見た記事なので、一部ドライな表現になっている箇所がある事をお断りしておきます…。


機能不全夫婦
所謂機能不全家族を、夫婦間に当てはめてカテゴライズしたもの。
職場や同級生同士で結婚して、その後夫婦に。周りにも理解者が多く、多くは子供も設け、従来の日本では一番多い夫婦像。
それが結婚生活を進めるうちにお互いの欠点が見えてきて…というと従来よく言われている流れにありそうですが、時代の変化により夫婦共働きで子育てや介護などの問題に直面し、次第に行き違いや衝突が増えるパターンも多い気がしています。
買い物やイベントなどに逃避的に依存したり…といった傾向が見られ、夫婦間の衝突は多いのですが、外からは良く見られようとしたいという欲求が強い。見栄や世間の繋がりを重視して、SNSやインスタで盛ってしまう「リア充型」「キラキラ女性」などにこの層が多いのかも。「理想的な家族像」をアイデンティティにしがち。
ここでは機能不全として記しましたは、従来言われている仮面夫婦はこのパターンを表面上指していることが多いかもしれません。夫婦間で円滑なコミュニケーションを取り戻せば改善する余地があるも、問題を放置すれば熟年離婚にも繋がる問題を孕んでいると思います。

仮面夫婦
SNSや婚活などで結婚し、お互いそこそこの年齢で結婚した場合に陥る事が多く見られる類型。子供のいない夫婦にも多そうです。令和に求められる理想の家族像と、表面上は実は近いとも言えそう。
早々と同棲→結婚と進むが、実は夫婦の時間がほとんどなく、お互い仕事やお金がメインになってしまい夫婦生活よりも副業や仕事に邁進してしまうパターン。経済的に自立はしているものの、それが故に、実質は夫婦関係が老後の保険のような「ドライな形」に陥ってしまっているような状態です。
持ち家やマンション、投資などに時間を割いてしまい、アイデンティティが「お金」「老後の安定」になりがち。恋愛や「いまここの幸せ」にあまり重きを置かれていないパターン。
これならば例えば夫婦別々に住み、仕事や介護の問題も普段は基本は各々でこなし、週末だけ会って2人の時間を密に過ごす…という方が実は理想に叶っていそうにも思えます。

共依存夫婦
働く男性と専業主婦が多かった昭和の時代に多く見られ、人間関係が希薄化し経済的な困窮の割合は増しつつも、外部を通さないコミュニケーションが可能となったSNSなどが発達した昨今、再び数が増えていそうなパターン。
職場やSNSなどで知り合い、スピード婚した夫婦に多く見られます。昭和の時代なら子持ちが多そうだったものが、現在は経済的な理由から子供のいない夫婦が陥る率も高そうです。かつては問題を孕みながらも、子育てで外の世界と繋がらざるをえなかったり、経済的な豊かさがあったため、どこかで自浄作用が働き、本質的な問題が表面化しなかったカテゴリーだと思います。
どちらかが恋愛経験が豊富で片方はあまり恋愛経験を経ていない、またはどちらかが経済的に自立していてどちらかが病気やメンタルなどの理由で仕事から離れている夫婦に多い気がします。
多くは経済的に自立した(精神的には未熟な)男性が精神的な拠り所を相手に求め、奥さん側は(精神的に自立している訳ではないが、尽くすことに意義を見出すタイプ)経済的な負担を相手にカバーしてもらいながらお互い徐々に束縛が強くなっていくパターン。最近では夫婦共働きで男性側がメンタル病んでしまい、女性側がそのまま働き続けるという形でこの類型に発展する事例も増えているそうです(少なくとも周りを見るとその流れが多い)、男女逆パターンどちらもあるという事。こうなるともともとお互いがもっていた経済的なり精神的な強さが、結婚によって2倍になるのではなくもともとの半分ほどにも低下してしまうと言われています。

お互い相手がいないとダメという状況になり(アニメなどで言うセカイ系?)夫婦どちらも外部の人間関係が希薄なため外部からの声を聞こうとしないため精神的に孤立しやすく、メンタルも病みがち。世間や時代性とのずれを認識しづらくなっていくという問題点も持っています。
ブラック企業が独りよがりな経営で社員を搾取し、外部監査では問題点を誤魔化してしまい、一定の人の流出が止まらないままにその流れが固定化してしまっている事例にも近いと思われます。長く勤めている人はその会社のやり方が(ある程度の問題は認識しながらも)一種の常識、あるいは「世間はこんなもの」という洗脳にも近い状態になってしまい自浄作用が働かない。末は大きなトラブルに見舞われたり、倒産=共倒れという結末もありえるのです。

夫婦間に当てはめると、自己愛性パーソナリティ障害(自尊心が低く精神的なモラハラ気質)が、境界性パーソナリティ(自尊心が低く世話焼き、アイデンティティを他者で満たそうとするメンヘラ気質)とくっつく事で共依存になりやすいとも言われています。
先に記したように、ご近所同士の繋がりや子育て、あるいはかつては日本の高い経済力から、共依存の問題は自浄作用が働いていたものの、今後は経済的な低迷や時代の変化に迫られる中で、子供も作らず、SNSも基本は家族観のみになり、精神的な貧困や孤立のリスクが一番高いパターンになるかもしれません。
昨年、世間を騒がせた何組かの有名人夫婦もこのパターンの典型と思われるものが多かったです。自己の確立(自立)を相手で埋めようとして、深みにはまってしまいがち。3つの類型の中では一見問題がないように見えて、一番闇が深い類型かもしれません。



これら各々の問題は、結局、幼少期などの家庭環境の問題をそのまま次世代の自分たちの代でも無意識に繰り返してしまっているような流れとも言われ、どこかで断ち切らないといけない事例だかりだと言われています。アダルトチルドレンの問題ともすべて密接に関わっている、はず。長引く経済の停滞がこれらの問題に関わっているのは間違いないですが、一番は心の問題に目を向ける事なのかもしれません。お金の問題と同じくらい心の問題も放置されている状態。
お金、人間関係、健康がバランス良く整って、始めて理想的な夫婦なりコミュニティになると言えそうなのですが、地域コミュニティは受け皿になりえず、欧米では伝統的な教会などのコミュニティがそれらの受け皿として未だに機能しているそうなのですが、日本ではそういった宗教的な結びつきも薄い。

欧米から形だけのジェンダー論や資本主義は導入されたものの、そこに伝統的な東アジア特有の家族観・社会主義的な社会の仕組みが根底にあるのが日本で、そこが絡んで歪になった状態なのかもしれません。
ネットはまだまだ出会いやコミュニティを満たすのに充分ではなく、最小の単位としての家族・夫婦の次第に歪な形に変化してしまっているのだと感じます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?