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サンドイッチ? いやタンドリーチキン -還暦サイゼリヤアルバイトの日常-

「明日の晩ごはんは何?
「サンドイッチ」
「あ、そう」
(…てか、サンドイッチ?、晩ごはんに?)
と、その場では聞き返しもせず、モヤモヤをかかえたまま…

翌日。
「えっ?今晩サンドイッチって言わなかった?」
「そんなわけないでしょ。タンドリーチキンって言ったよ。それに晩ごはんにサンドイッチ食べる?」

「五月みどり」
かと思ったら、
「シャツ黄緑」
だった。

「ストレッチ」
かと思ったら、
「ひとりエッチ」
だった。
…状態。

妻の一言で印象的だったのは、
「それに晩ごはんにサンドイッチ食べる?」
そうなんです。
日本人で晩ごはんにサンドイッチ食べる人、少数派でしょう。
だから、マクドナルドがわざわざ「夜マック」とか言い出すのです

ファストフードのディナータイム、確かにブルーオーシャンのような気はします。

だから、サブウエイは日本人の食生活に合わせることができず、ピーク時にどれくらいあったか知らないけれど、店舗数減らす一方なんですね。

「デマンドジェネレーション」という言葉があります。
文字通りデマンド(需要)を、ジェネレート(作り出す)という、マーケティング用語です。
数々のマーケティングストラテジーでも、相当難易度の高いのがデマンドジェネレーションでしょう。

マーケティング界で、寓話みたいなものってたくさんあります。
ふたりのセールスマンが、靴を履く習慣のない国に靴を売りに行った話とか。
「誰も靴なんて履いていないので、靴が売れる訳ありません」
「すぐに靴を何百足か送ってください。誰も靴を履いていません。ムチャクチャ売れますよ」
他にもたくさんあったはずですが、ほぼ忘れてしまいましたけど、
「靴をはかない人たちに靴を履く習慣を身につけてもらう」
というのが、デマンドジェネレーションですね。

だから、サラ・カサノバは、
「夜マック」
というキャッチフレーズで、
「晩ごはんにマクドナルド食べよう!」
という、原田泳幸もできなかったデマンドジェネレーションを、塙さんを使ってやっているわけです。

サブウェイは、晩ごはんにサンドイッチを食べる習慣のない日本で、
「晩ごはんにサンドイッチを食べよう」
というデマンドジェネレーションに失敗しているわけです。

20年以上昔、会社の同僚と、近所にできたサブウェイでランチしたことがあります。
カウンター越しに店員さんが具材をはさんでくれるのが珍しく、また入れてほしくないもの、増量してほしいものをリクエストできるという、画期的な仕組みに少し驚いたものでした。

その時、同僚は、何を思ったか、
「タマネギ多めでお願いします」
って、
(言うに事欠いてタマネギかよ)
と思ったことがあるのを、今書いていて思い出しました。

とんかつにキャベツマシマシ
(とんかつ店で味噌汁キャベツおかわり自由って、サラダバーよりドリンクバーより、あんないいものはないと私的には思います)
カルボナーラにチーズマシマシ
からあげマシマシ
(八重洲地下街の居酒屋で、ランチに唐揚げてんこもり、というのを食べたときには、香取慎吾主演のドラマ「蘇える金狼」のご飯無限おかわりを思い出しました。あれは駄作でしたね。)
などの、マシマシに比べても、タマネギマシマシってありかよ、と思ったのでした。

今日もお読みいただいてありがとうございました。

デマンドジェネレーションのお話は、続くかもしれません。


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