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わたしは慢性疼痛について無知だった

わたしには慢性疼痛の病気を持っている叔母さんがいる。
わたしが小さいころに発症し、入院していたこともあり、今も定期的に通院して治療している。またその治療薬の影響もありほかの病気になって手術したこともある。今日はそんな、体の病気を持つ叔母さんとの会話などから、精神の病気で通院中の身であるわたしが思ったことを書いていく。
病気の話なので苦手な方は注意

実はわたしは同居している家族にも精神疾患治療中の人がいるのだが、親戚が集まった際に、そのことについてとやかく聞かれたりいわれたりすることが結構ある。(もちろんうんざりしている笑)
で、叔母さんは母の妹であり、母を心配しているからか、叔母さんといろいろ家族の状況や思ったことなどを話すことがあるのだが、その際に精神的な病気である私や家族と自分の病気を比べて「まあ体の病気じゃなかったら体は元気やし動けるからな…」と言われた。その時はイラっときたし悲しかった。心の病気でも身体症状が出て体調不良はあるし、うつがひどいと動けないこともあるし、(わたしはないけど)躁で借金してしまう人もいる。それを知らないのか、ある程度知ってはいても体の病気の体の辛さに比べたらましなのだろうか。とかいろいろ考えてイライラした笑。
しかしその何か月後かに、わたしはある場所で同世代の子で慢性疼痛の病気をもつ子と話す機会があった。聞けば、その子はもう5年以上その病気を治療中だという。あまり知られていない病気らしく、治療法も確立しておらず、医療関係者であっても分かってもらえないことがあるらしい。ずっと痛みやしびれが続くので、外出や自由に行動することもできなくなってしまったり、精神症状も出てきてしまったりしていると話してくれた。
わたしはそれを聞いて、わたしのほうこそ、体や痛みの病気の辛さを何も知らなかったんだな、と気づいた。治らなかったらどうしよう、悪化したらどうしよう、学校や仕事や子育てや将来は?いろいろな不安があることを知った。もちろん心の病気であってもこれらの不安や悩みはあるが、体の病気だとまた別の不安や恐れがあるのだろうなと思った。わたしはたまに頭痛やめまいがすることはあって、その時は動くと悪化するのでずっと寝ているのだが、何年もずっと激しい身体症状に悩まされたことはなかった。短期間であっても動けなくてつらいのに、それがずっとだと考えたらすごく大変だろうな、と思った。かといって自分や家族の精神疾患の症状や行動を、つらくても「もっと大変な人がいる」とか思って我慢しないといけないわけではない。相手の状況や大変さを知らないまま、自分のほうがつらい、相手は何も知らない、と決めつけるのは良くないのだなということだ。

みんなの痛みや苦しみが少しでも良くなりますように。
最後まで読んでくれてありがとう。 Luenna

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