鬼塚 直也

◆合同会社atelier 飲食事業部 部長 ◆日本フランチャイズチェーン協会認定 ス…

鬼塚 直也

◆合同会社atelier 飲食事業部 部長 ◆日本フランチャイズチェーン協会認定 スーパーバイザー士、SV、店舗・業態開発の経験を通じて飲食業界特化型のキャリアアップ・学習支援、資産形成コンサルタント

最近の記事

因数分解思考

◆正解がない世界 『1+1=2』は学生時代は正解になりますが、 ビジネスの世界では『1+1=2』とは必ずならないことも存在します。 『問題解決』をテーマにした書籍やセミナーは 世の中にたくさんありますが、 その中で語られる方法論や事例は そのとき、その人が、その状況で行ったからうまくいっただけ。 みんなが同じようにすれば必ずしも書籍の人と同じようにうまくいくとは限らない。 そのような問題に対して有効的な考え方をここでは紹介します。 ◆悩みを解決するステップ ①悩みを

    • 飲食店の基本的な考え

      飲食店の現場では『習うより慣れよ』の考え方が多く、基本的には同じ系列のお店でも店舗ごとや店長によってハウスルールがあり、運用ルールが違ったりします。 私の経験上、能力もそうですが上手く環境に適用した人材が評価される仕組みが多く評価基準も曖昧だったりします。 『教育』といっても会社やお店にとって都合の良い人材教育が主流で 基本的なことを学ぶ機会は少ないのでここで少しおさらいをしてみます。 お店の分析や改善をするには、基準が必要なのでお店を作るときの考えを 理解しておけばスム

      • 目標設定 ~『職能』と『場所』~

        ◆やりたい仕事はなにか=はたらく意味を考えるということ 物事はやる前からできるかできないかは分かりません。でも片っ端からなんでもやっていては時間が足りない。 だから仕事を選ぶ際は、できるか・できないかで選ぶのではなく、やりたいか・やりたくないかで選んだ方が良い。 自分がやりたい仕事がみつからない。という声が聞こえてきますが、 やりたい仕事はなにか?=はたらく意味を考えるというのは同義。 働くとは、誰かの役に立って世の中に価値を生み出すことです。 そう考えると、誰かに対

        • 課題やニーズの深掘りと言語化

          見込み客との面談ではニーズの深掘り・言語化をしていきます。 課題=現在と理想のギャップなので、課題を抽出するためには理想像と現在地を理解するところからです。 ◆ここでの目的は『思考の整理』 ニーズの深堀りといっても初対面であれこれ質問をすれば良いというわけではありません。 そもそも問題に気付いていないことも多いですし、信頼関係がないと話をしてくれない。うまく聞き出していきましょう。 ◆アイスブレイク ~リサーチからの共感~ 相手が企業であればHPはもちろん、SNS投

        因数分解思考

          自分の市場価値を把握する

          ◆『はたらく』とはどういうことか?? 今の会社は給料が安い この先、給料があがる見込みがない。 そういった声を口にする人が多いんですが、 給料とは仕事の対価なので先ずは『はたらく』 ということについて詳しく確認する必要があります。 資本主義社会は資本を持っているひと (株主や社長さん)に対して自分の命(時間)を 切り売りしてその対価として給料をいただく形が 基本的な考え方。 2年目の先輩と学校を卒業したばかりの 新入社員がほとんど変わらない給料を貰う 理由はここにありま

          自分の市場価値を把握する

          帰属意識を高める

          ◆人間は内側から動機付けられ行動する 学生時代に親から、 『勉強しなさい』 『早く寝なさい』 『早く起きなさい』 と言われてうんざりした経験をお持ちではないですか? 今、やろうと思ったのに先に言わないで! と、学生時代は親にイライラをぶつけたりしてました(笑) 言われる前に行動しない自分が悪いと 分かっていても誰かに指示されると 急にやる気失せたりしますよね? それは、人間は自分の内発的な動機から行動をするからなんです。 ◆金銭的報酬と精神的報酬 報酬とは労働に対

          帰属意識を高める

          成功より失敗の再現性

          ◆セクハラ理論 若くて爽やかなイケメン先生と中年薄毛の肥満気味の先生、女子生徒に対して同じ話題の話をしても捉え方が全然違う。 そう、残念ながら 何を言ったか?より誰が言ったか?? の方が重要だったりします。 例えば、飲食店での接客もそうですよね。 店長さんとアルバイトのAさんが顧客に対して 同じ商品説明をしても響き方が全然違う事って 往々にしてあります。 顧客の状態やタイミング、話し手の肩書や背景によって異なります。 ◆成功は再現性が低い 人間の性質として、うまく

          成功より失敗の再現性

          おふくろの味はうまい!を因数分解

          私は実家を離れて久しいですが、たまに恋しくなるおふくろの味。 今でも年に1~2度帰省しますがポテトサラダや自家製の漬物など、私の好きなモノをつくって準備してくれています。 食べると懐かしいし、思い出も詰まっているので色んな感情を味わうことが出来ます。 ◆塩むすびがうまかった 幼い頃はお腹が空いても夕飯前にお菓子を食べさせてもらえなかったのでそんなときは塩むすびを作ってもらって食べていました。 炊き立てご飯の塩むすびって最高にうまいですよね。 母ちゃんが目の前でにぎってくれ

          おふくろの味はうまい!を因数分解

          おいしい料理だけでは勝ち残れない

          『安くて旨い』の相対的な価値が下がってきたと以前の記事で 書きましたが、今回はそこを深掘ってみます。 ※前回記事リンク:https://note.com/tasty_food/n/nb3194621ac97 ◆そもそもマズいお店が減った たまにスーパーやコンビニで冷凍食品を買って食べるんですが、 驚くほどにクオリティが高い! これと同時に飲食店も作業効率化から冷凍食材を使用しているお店が多いかと思いますが、冷凍食材のレベルは以前に比べめちゃくちゃ上がっているので相当変な調

          おいしい料理だけでは勝ち残れない

          【屋台売上が2倍になった簡単な方法】

          ◆『安い・旨いでは響かない』 2020年の夏、コロナ禍では私が管轄していた海鮮居酒屋も店舗営業できずにいました。 そんななか、地元のスーパーからお声かけいただき スーパー店頭の駐車場スペースで屋台販売をさせて頂くことに。 そこでは地元で有名な老舗焼き鳥屋さんも屋台販売をしていて、飛ぶように焼き鳥が売れています。 当時私が担当していたのは海鮮居酒屋なので焼き鳥では太刀打ちできないと判断し、利益率が低い大エビやホタテなど海鮮串を全面に押し出して勝負を挑みましたが、、、

          【屋台売上が2倍になった簡単な方法】

          【顧客はサービスでなく感情を買う】

          『目的と手段』 あなたは居酒屋に来るお客様の目的は何だと思いますか? 『美味しい料理』 『美味しいお酒』 『好きなスタッフ』 『とりあえず酔いたい』 だいたい、こういった意見がきこえてきます。 しかし、本当にそうでしょうか?? お酒が飲みたいのであれば、 自宅でいいし、 コスパ良くサクッと飲みたいのであれば コンビニで買って公園で飲めば良い。 そう考えるとちょっと視点が変わってくると思います。 私が考えるに顧客は誰か(一緒に来る相手)と会話や食事体験を楽しみたい。 と

          【顧客はサービスでなく感情を買う】