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#82  馬鹿にされると悲しいのは、自分のことが大切だから

「どうしてこんなことができないの」
「どうしてこんなことがわからないの」

5歳の長女は3歳の次女をときどき馬鹿にする。

私はその度にとても悲しくなる。

長女のことは大好きだけど、
次女を馬鹿にする長女は嫌いだ。

私は小さい頃から「馬鹿にされる」ことが大嫌いだった。

どうして「馬鹿にされる」と悲しくなるのか

自尊心が傷つくからだ。
自分を大切に思う心が傷つくからだ。

次女が馬鹿にされると、私まで悲しくなる。

それは、次女が私にとって自分と同じくらい大事な存在だから。

次女が馬鹿にされると、次女の自尊心だけじゃなく、
自分の自尊心も傷ついたように感じるからだ。

どうして馬鹿にするんだろう

長女に聞いた。
「だって◯◯ちゃん(次女)は、私に嫌なことするから」

そうか。
仕返しみたいな感じなのかもしれない。

だけど、ママは嫌だな。
馬鹿にされるのって、ママは大嫌いなんだけど、
あなたはどう?

そうたずねると、「私も嫌」と言った。

うん、そうだよね。
だから、馬鹿にするのはやめられないかな。
たしかに◯◯ちゃんはあなたに嫌なことをすることはある。
でも、だからといって馬鹿にするのはやめてほしい。

あなたが色々なことにチャレンジして、
色々なことができるようになったり
分かるようになったりしたよね。
それはすごいことだよ。

だけど、だからといって、
まだできていない人を馬鹿にしてはいけないよ。

あなたはまだ逆上がりができないけど、
おともだちの◎◎ちゃんはできるんだよね。
でも、◎◎ちゃんは「どうしてできないの」なんて言ってくるの?
言わないでしょう。言われたら嫌でしょう。

そんな風に話をした。
分かってくれたかは分からないし、
少しずつ分かっていくものかもしれない。

だから、何度でも伝えていきたいことがある

馬鹿にされると嫌なのは、大切な自分が傷つけられた気がするから。

自分というのは、誰にとっても一番大切な存在。
だから、その自分を傷つけてはいけないんだよ。

だから、
自分で自分のことを馬鹿にしてはいけないし、
他の人のことも馬鹿にしてはいけないんだよ。

最後に

子どもの自尊心を傷つけることだけはしてはいけない

育児書に書いてあった。

育児書を読んでも、あれもこれもはできないと思ってしまう。

でも、これだけは守りたいと思っている。

だって、「自分が好きな子」になってほしいから。


自分が好きな子は、自分を大切にできる子。

自分を大切に思える子は、同じように、
他の人にとっての自分が大切だと理解できるはずだから。

馬鹿にされると自分の心が痛むように、
馬鹿にされたら他の人の心も痛むのだと理解できるはずだから。


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