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スピ系の人に出会った話③

人生初の占い?霊視鑑定?にて、当時付き合っていた人と別れる宣言をされて撃沈した私。
そして次は一緒に来てくれた友人の番。

友人にも彼がいたので友人と彼の名前、生年月日を紙に書きいざ鑑定スタート。
するとこちらは開口一番、、、


「あー、別れるわ。」


いきなり撃沈である。
友人もムッとした表情になり理由や今後どうすればいいかなどアレコレ質問をしていたが、気まずさが勝ってしまい二人が何を話していたのかほぼ記憶していない。
ただただ、ついてきてくれたのに申し訳ない気持ちでいっぱいだった。

それぞれ30分ほどで鑑定が終わりお金を支払い、どよんとした気持ちになったままマンションを後にした。
なんか色々言われたけど、まぁ信じるも信じないも自分次第だよねーなんて話して友人と別れた。


その半年後くらいだったか、私はその彼とお別れした。
当時まだ学生だった彼と、社会人として働いていた私。
時間やお金の自由度の違い、一人暮らしと実家暮らしの違いなどでお互いを尊重、理解することができなくて私がもう無理となってしまった。

私が社会人で実家暮らし、販売のお仕事のため土日は基本仕事で休みは平日。
彼は学生で一人暮らし、平日は学校、放課後や土日のどちらかはバイトという感じでなかなかスケジュールが合わせづらかった。
しかも車で片道4時間くらいかかる距離に住んでいたので会えても月1〜2回くらいだった。

なので会えない平日休みには友だちに会ったり、旅行も兼ねてちょっと遠方に好きなバンドのライブを見に行ったりしていた。
友だちに会うことは問題なさそうだったが、旅行がてらライブに行くことにあまりいい顔をしなかった。
平日休みはどのみち会えないわけだし、みんなが休んでいる土日も働いて売上ノルマで胃をキリキリさせながらも頑張っている自分へのご褒美なのに、、と不満が募ってしまった。

私が楽しそうにしているのが気に入らなかったように思えて、こんなの私の望む幸せじゃない!と思ったが最後、気持ちがみるみる冷え込んでしまった。
彼のためにああしてあげよう、これは辞めておこうとは思えず、私の思いやりレベルでは彼を精神的に満足させてあげることができなかった。

自分で選んだ別れなのだけど、占いが当たった…!という感覚になった。
頭の片隅に言われたことがずっとひっかかっていたのだ。
この方の元へは二度と行かなかったが、ここから結構長きにわたっていろんな占いや霊視鑑定にお世話になることになるのでこの続きはまた別の機会に。


友人はと言うと、鑑定結果とは逆に1年後くらいにその彼と結婚した。
旦那さんが奥手なタイプでなかなか話しが進まん!と彼女のほうがズンズン話しを進めてあれよあれよと入籍、新築戸建てまで購入していた。


同じような鑑定結果を受けても、このように一方は別れ、一方は結婚する。
未来はすでに決まっているわけではなくて、「自分がどうしたいか」を基準に考えて突き進んでいくことで自由自在に変化するのである。

いろいろな占いや鑑定を受けてきて思うことは、必ずその鑑定をする人の主観や考えが入ってくるから、必ずしも言われた通りになるわけではないし、言われたとおりにする必要もないということ。
鑑定士の言う事を聞いていたら自分の人生ではなくて鑑定士の人生になってしまう。
何よりも大事なのは自分の心で感じて、頭で考えて、自分の納得のいくように生きることである。

あと、能力と人間力はイコールではないことも知った。
霊感があるからといって、全員が人に寄り添って問題を解決できるわけではないし、人格が素晴らしいわけでもない。いろんな人がいる。
私はいきなり「別れるわ」と言われて不快な気分になり心を閉ざした。

占いや鑑定が好きな人はこれを念頭に置いて誰から鑑定を受けるのか、誰の話しを取り入れるのかを考えてもらえると良いんじゃないかと思う次第である。








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