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感情って、相対的なものじゃない。



あの人はもっとしんどい思いしてるんだから、

私はまだ大丈夫、まだ頑張らないと。



あの人が今抱えてる悩みに比べれば、

私なんてマシな方だ。


あの人の苦労に比べたら、

私の悩みや不安なんてちっぽけなもんだ。



こんなことで辛いなんて言ってられない。

こんなことで甘えてられない。



_____そうやって自分を苦しめていませんか?




仕事や勉強、友人とのすれ違い、
家庭内環境、思い通りにいかないこと、
病気、失恋、環境の変化、
拭い切れない後悔、予測できない未来______


私達を不安定にさせる外部要因なんて、
そこらじゅうにありふれている。




私も、感情と付き合うことが苦手で、
ずっと悩んできて。
少しずつ扱い方を自分のものにしながらも、
まだまだ上手に出来なくて。

今この瞬間も、不安や焦りに飲み込まれそうになって、
先が見えなくなって、どうしようもなくなっている。




でも、そうやって生まれた負の感情や置かれた状況を
周りの誰かと比べて、
大したことないって、
大丈夫だって言い聞かせることは、
大切な感情を無視することになる。

辛かった事実を、
無かったもののように扱うことになる。

それってきっと、自分のことを否定して、
そこにあるはずの自分の存在を
見えないようにしていくことに繋がる。


自分が否定して、無視すれば、
一体誰があなたの感情を大切にしてくれるんだろう?




感情は絶対的なものだし、比較も数値化もできない。
目には見えない。

だからこそ、他人には理解されがたい部分もある。
それで、孤独を感じて
二重の傷を負ってしまうこともある。




でも、今辛かったり苦しかったり焦ったり、
涙が出そうだったり。

常に目まぐるしく、刻一刻と変化していく感情とも、
なんとか戦おうとして、向き合おうとしていて、
その事実は変わらない。



「辛い」「悲しい」「不安」「しんどい」
そんな“言葉”は存在していても、
形容し切れない苦しさもあって。
誰の感情をとっても、同じものはなくて。




その感情は、あなただけのものだから。
その感情を経験してるのは、紛れもないあなただから。




他の人とは比べられない、
あなただけが味わっている
今この瞬間の大切な感情と向き合うためにも。

まずは自分が生まれた感情に気づいて、
その理由を探して、
否定して押し込めるでもなく、
自分を癒して、解いてあげられるようになれたら。

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