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シェフズテーブルの働く手

Netflixに「シェフズテーブル」というコンテンツがある。世界中のシェフたちを紹介するものだ。本当に一部だけれど、シェフたちの手仕事を紹介しよう。

イタリアのシェフ、マッシモ・ボットゥーラ。

ある日、一緒に働いているスタッフが、デザートに出すレモンタルトを落としてしまった。彼は顔面蒼白で、切腹まで頭に浮かんだらしいが、マッシモはそれをみて新たなデザートへ作り変えた。そうしてできたのが「Oops! I dropped the lemon tart (おっと!レモンタルトを落としちゃった)」。

このレシピには、レモンのソースをお皿にぶちまけるという工程が入る。

LAの料理人、ナンシー・シルバートン。

パン屋さんを創業し大成功した彼女は、自分のパンをより多くの人に食べてもらうため工場を設備した。工場では自分の手の何倍のスピードで何倍もの量ができたけど、とたんにつまらなくなったらしい。そして工場は売却。

自分で食材に触り、調理し、目の前で食べてくれる人の顔を見るのが幸せなのだそうだ。

韓国の山奥の寺に住んでいるチョン・クワン。

彼女は尼僧であり、精進料理を提供する。蓮の花の蕾を水の中で花びらを一枚一枚開いて作るお茶。究極のデトックスウォーターのよう。それを飲んだ人は、最初は普通の水だと思ったけど、後から「もっとガブガブ飲みたい」と渇望したらしい。

肉を食べないでどうやって元気をだしているのか?という父親の質問に、しいたけの料理を披露し感動させた。


プロの調理を注意深く見ていくと、人間の手というのは無限の可能性があるのではないかと思えてくる。

私たちが考えなければいけないのは、自分の手で何が作り出せるのか?ということなのかもしれない。



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