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植物も、甘いものがお好き? 〜花を楽しむお手入れのコツ 【ベストな水の質 編】〜

先日は、切り花の持ちが良くなる「水の量」についてご紹介しました。花によって花瓶に入れる水の量を多くしたり少なくしたり、ちょっと気をつけてみるだけなのですが、この時にもうひとつ、実は「水の質」にもポイントがあります。今回は、花瓶の「水の質」についてご紹介します。

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●花にも栄養が必要。
花壇や庭の花はきちんと咲くのに、切り花にするとつぼみが咲かずに終わってしまった…ということはありませんか?これは栄養不足が原因。土に植えられている植物は根から水と栄養分を吸い上げますが、切り花は、水につけているだけでは花を咲かせるエネルギー(栄養)が足りないのです。

 このつぼみを咲かせる栄養分となるのが、糖質です。植物は光合成によってこの糖質を得ていますが、切り花になるとそれが難しいのでエネルギー不足になりがちです。このエネルギーを補うために花瓶に砂糖を入れるといいと言われることもあるそうですが、砂糖はバクテリアのエサにもなってしまうので、水を早く傷めてしまうことにもなります。


●花瓶の中にぜひ「切花栄養剤」を。
そこで、+hanaでも添付してお届けしている「切花栄養剤」がオススメ。

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この主成分は糖質と抗菌剤などです。切り花にこの栄養剤で糖質を補ってあげることは、花の老化を抑え、つぼみを咲かせるためにとても重要なのです。なかでも固いつぼみやカスミソウなど小さな花がたくさんついている花、発色が鮮やかな花、香りの強い花は咲くためにより多くのエネルギーを要しますので、切花栄養剤の効果は高くなります。さらに、水質を悪くして花を傷めてしまうバクテリアの繁殖も、抗菌剤で防ぐことができます。生け水に適量の「切花栄養剤」を入れてあげることは、水の量と同じく、切り花をきれいに咲かせ、長持ちさせるポイントになります。


●「切花栄養剤」の使い方
+hanaでは、「華の精」という切花栄養剤をお届けしています。希釈率は50倍なので、1包10mlに対し500mlの水で薄めてお使いください。

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ただし金属製の花瓶は変色や錆びる可能性があります。メーカーによっては仏花用の切花栄養剤もあり、金属製の花瓶も傷めない成分になっています。植物によって必要となる成分の割合が異なる為、特定の花に特化したものなどさまざまな切花栄養剤が発売されているので、追加で購入する際は目的に合わせてお花屋さんなどで確認すると良いでしょう。

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部屋の片隅、キッチンの窓辺、ふとした瞬間目に映る花たちが、忙しい毎日にホッと安らぐ瞬間を与えてくれます。それはまるで、暮らしの中の小さな幸せ。家で過ごす時間が増えた今こそ、「花と暮らす」ように水の量や質に少し気配りをしながら、身近に花がある喜びを感じてもらえると嬉しく思います。

公式サイト https://tasuhana.com/

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+hana ネネ(プロフィール)

『あなたの楽しみは花のために、花の魅力はあなたのために』をコンセプトとし、季節に合わせた素敵な花を、手ごろな価格でご自宅のポストにお届けするサステナブルな花の定期便「+hana(タスハナ)」の、立ち上げメンバー。元大手生花店で、店長を経験。皆さまのお困りごとが解決できればと、花のメンテや飾り方など、花についてのいろいろな知識をお伝えします。


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