告白してフラれる苦しさと、告白しないで思いを殺す苦しさについて
勝手に一人で失恋したことはあるだろうか。
私はよくある。
告白を伴わない、静かで、燃えるような悲しみがずーんとのしかかる失恋。
ただの一人芝居、自己完結。
世の中に一切傷を残さず、波音たてず、そして何も生まない。
ただ、
私独りの悲しみ。
失うのが怖くて、何もかもを結局失ってしまう、自分の弱さに吐き気すら覚える。
私は、30年近く生きてきて、告白を成功させたことがない。
というかそもそも「面と面と向かって」ちゃんと、
「貴方が好きです」と言えたことがない。
どうしても、怖い。逃げてしまう。
どう考えても自分のことを”好きではない”彼に対して、
どう考えても自分のことを”恋愛対象”とすら認識していない彼に対して、
自分の思いを「どうしてぶつける必要があったのか」
いつも分からず、
何かを守ったつもりで、
ヒーローずらで、
静かに独りで死んでいくだけ。
それの繰り返しだ。
今でも分からない。
告白して振られる苦しさと、告白しないで思いを殺す苦しさは、
どちらの方が楽なのだろう。
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