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生成AIで、もっとクリエイティブに

column vol.1152

電子署名サービスを手掛けるドキュサイン・ジャパンが、ビジネスパーソン1260人を対象にした「生成AIに関する意識・実態調査(2024年1月)」を発表。

生成AIの認知度を聞いたところ、51.8%「知っている」36.8%「聞いたことがある」と回答し、合計で約9割が知っているという結果になりました。

〈CNET Japan / 2024年3月4日〉

日常業務の中で生成AIツール・アプリケーションを活用しているかについては、31.9%「業務で利用している」と回答。

さらに、約2割「人間の仕事を奪う」「何となく怖い」と回答している一方で、

●業務効率・生産性を高める
●暮らしを豊かにする
●新しい仕事が創出される

というポジティブな意見が3割を超えています。

クリエイティブな世界でも、活用に対して柔軟な姿勢が広がっています。


芥川賞作家もAIを活用する時代

驚いたのが、『東京都同情塔』芥川賞を受賞した九段理江さんも、すでにAIを使用していること。

〈スポニチアネックス / 2024年1月17日〉

受賞会見で

「今回の小説に関してはAIとかチャットGPTとかを駆使して書いた小説でして。全体の5%くらいは生成AIの文章をそのまま使っているところがある。うまくこれからも利用しながら、かつ、自分の創造性を発揮できるような。うまく付き合っていきたいと考えております」

と語っていらっしゃいます。

今後は、AIの力を借りながら、クリエイティブしていくことは、普通のことになっていくでしょう。

それから、SNSの総フォロワー数が130万人を超える山田全自動さんも創作活動において、ChatGPTを活用しているとのこと。

〈ABEMA / 2024年2月16日〉

山田さんの作品をSNSで見たことがあるという方は、多いのではないでしょうか?

山田全自動氏 作品
山田全自動氏 作品

山田全自動さんといえば、浮世絵を思わせる画風で「あるあるネタ」を描く作家さん。

これまで考えたあるある3000以上とのことですが…、最近はネタづくりにAIの力を借りているとのことです。

「例えばウェブ会議をテーマにするなら『ウェブ会議をするときにどんなことで困る?』とChatGPTに投げてみて、その答えに対し今度は『では、その困った事態をどうやって解決する?』などと会話することでネタはできてくる」

会社組織であれば、複数の人が集まり行うアイデア出しも、chatGPTがあれば、一人でも多種多様な案の中から選ぶことができる

クリエイターの役をAIに担ってもらい、自分はディレクターとして方向性づけと選別をメインに行えるのです。

アプリ開発も生成AIでお手のもの

これまで一般の人はできなかったアプリ開発だって、生成AIの力を借りたら、ちょちょいのちょいです。

日常業務のさまざまなことをAIに頼るためのノウハウ本『面倒なことはChatGPTにやらせよう』では、アプリ開発の仕方が紹介されています。

〈現代ビジネス / 2024年3月1日〉

例えば、まずは初級編として、時刻を表示するだけのWebアプリケーションについて、このように作成します。

ブラウザで表示する、簡単な時計アプリを作りたいです。
時計が表示されるシンプルなアプリのコードを書いてください。仕様は次のとおりです。
・バックグラウンドを黒にして、数字を白にしてください。
・数字はオシャレな数字を使ってください。
・HTML、CSS、JavaScriptを使って、別ファイルにしてください。
・ZIPファイルに固めてダウンロードできるようにしてください。

『面倒なことはChatGPTにやらせよう』

そうして完成したものがこちらです。

『面倒なことはChatGPTにやらせよう』

さらに、ポモドーロアプリもchatGPTの手にかかれば、普通につくれてしまいます。

ポモドーロ・テクニックというのは時間管理法の1つで、作業と休憩を繰り返すことで集中力を維持し、生産性を向上させることを目的としたメソッド。

「25分作業して、5分の休憩」「1ポモドーロ」と呼び、これを複数回繰り返します。

ブラウザから使用するポモドーロタイマーを作りたいです。

アプリのコードを書いてください。仕様は次のとおりです。

・デザインはアップロードした画像ファイルを参考にしてください。
・25分が経過すると、5分の休憩が始まります。
・HTML、CSS、JavaScriptを使って、別ファイルにしてください。
・ZIPファイルに固めてダウンロードできるようにしてください。

『面倒なことはChatGPTにやらせよう』

そして完成作がこちらです。

『面倒なことはChatGPTにやらせよう』

なるほど!

「友を近くに置け、敵はもっと近くに置け」

ということで、これまでクリエイティブワークに無縁だった方も、生成AIを活用すれば、創造を日常化することが可能になります。

もちろん、AIに対して、あまり好意的ではない方は無理に使うことはないでしょう。

ただ、逆に

「人間の仕事を奪う」
「何となく怖い」

思う方ほど試してみるとメリットが多いとも感じます。

なぜなら、使うことでAIの得意なこと、不得意なことがよく分かるからです。

例えば、あるあるネタの山田全自動さんは今年の4月に古本屋を開業することを決意されたのですが、それはAIを使っているうちに今後は

「空間をつくること(人が実際に来る場所)に、さらなる価値が生まれる」

と思ったからとのこと。

さらに

AIはすごく真面目で言ったことをちゃんと勤勉にやってくれるため、そういう分野でAIには絶対勝てない。だからこそ、これからは遊んで楽しむことが大事になってくると思う。これからはどんどん遊んで、楽しみながらやっていきたい

と、自らの今後のクリエイター像が定まったそうです。

不安な相手こそ、距離を近づけて、実態を明らかにし、コントロールする。

「友を近くに置け、敵はもっと近くに置け」

は、映画『ゴッドファーザー』の名台詞ですが、まさに通ずるところがあるのではないかと思っております。

chatGPTを使うことは、単に「業務効率・生産性を高める」だけではなく、今まで自分が「できなかったことができる」ようになる。

そして、AI時代の中で「自分が成すべきことが見えてくる」

そんなメリットがあるのではないかと感じております。

ちなみに最近、私なりの活用を書いた記事がありますので、まだ読んでいない方は、ぜひこちらもご覧くださいませ。

本日も最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました😊

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