見出し画像

「好きなこと」も「辛いこと」

vol.77

「推し活」はしてますか?

株式会社フォーイットが全国の10代~50代までの男女を対象に推し活に関するアンケートを実施したところ、「している」と答えた人は39.6%

(ちなみに10代では7割を超えているとのこと)

「推し活ほどではないがハマっている人・モノがある」と答えた人(7.2%)を合わせると、実に約半数の人が「好きなこと」に心を注いでいることが分かります。

〈マナミナ / 2024年2月14日〉

ちなみに、株式会社矢野経済研究所「『オタク』市場に関する調査(2023年)」(2023年12月27日発表)によると、その市場規模8,000 億円超とのこと。

調査によって割合は変わるものの、「推し」に熱中するということは、当たり前の日常になっています。

推し活=豊かな人生

好きなことがあることは素晴らしいことですが、一方、最近気になる言葉を耳にします。

それが、「推し疲れ」です。

当社で毎週行っている時流分析会議で、この言葉を聞くようになり、調べてみたところ、

『人類にとって「推し」とは何なのか、イケメン俳優オタクの僕が本気出して考えてみた』の著者で、ライターの横川良明さんがVoCEに分かりやすい解説記事を寄稿していました。

〈VoCE / 2023年3月11日〉

1 年前の記事ですが、内容を読むと非常に新鮮…

まず最初に皆さんにお伝えしたいのが、な、な、なんと、推し活を行っている67.9%の人「推し疲れ」を感じているのです。

好きなことなのに…、どうして疲れているのか…?

推し活をしたことがない私には、…なかなかイメージが湧かなかったのですが…、横川さんの記事を読んで、何となく理解ができました…😅

疲れを感じる理由は多岐に渡るのですが、私が一番着目したのが「ファン同士のマウンティング」です。

つまり、ファン同士は「仲間」でもあり「ライバル」でもある。

●「昔から××くんは〜」と隙あらば古参アピール
謎のローカルルールが幅を利かせる

など、「自分の方がファンとして上にある」ということを示してくる人もいるそうです…(驚)

時にどちらが熱量を持って「応援」しているかを競うこともあり、時に同じ熱量で推しに向かう仲間であることを求める

推しの楽しみ方価値観は、ファン同士で違うはずですが、コミュニティが生まれることで競争心束縛心が芽生えるということでしょう…

…そう考えると…、確かに推し活も、楽しいだけではなさそうです…

…でも単純に、そんなに無理せず、マイペースで楽しめば良いのでは…?と私は思ってしまうのですが、推し活を行っている社員たちに聞くと

「でも、それだと情報弱者になってしまう!」
「コンサートでのファンからのサプライズに加われなくなってしまう!」

などなど、ファン同士のつながりを怠ったことで感じる疎外感があるそうです…(汗)

場合によっては、「仕事よりも大変(辛い)」な時もあるとのこと…

確かに、私の知人を見ても、コンサートツアーで全国をまわっている人もいるので、金銭的にも時間的にも体力的にも大変そうに見えることはあります。

…ということで、「好きなこと」極めようとする何でも大変なんだな…と思いましたし、心理学者のアドラー

人間悩みは、すべて対人関係悩みである」

という名言を残していますが、これは推し活にも当てはまるのだな…と大変勉強になりました…

推し活の奥深さから、人生の本質に改めて触れた

そんなことを思った、今回のお話でした…

この記事が参加している募集

マーケティングの仕事

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?