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60歳からのセカンドキャリアを考える

column vol.767

昨夜、当社を卒業した同世代の仲間と久しぶりにサシ飲みをしました。

その人と一緒に仕事をしていたのは15年ほど前

月日の経つ早さに驚きつつ、恐らくまたあっという間に15年経ってしまうのだろうと思います…(汗)

15年後の私はちょうど60歳

「60歳かぁ…」と未来の自分を想像していたら、最近、セカンドキャリアコンサルタントの髙橋伸典さんが幻冬舎ゴールドオンラインに立て続けに記事を出していたことを思い出しました。

〈幻冬舎GOLD ONLINE / 2022年8月18日〉

〈幻冬舎GOLD ONLINE / 2022年9月1日〉

現在の60代のセカンドキャリアがどのようなものなのか?

本日はそのことをテーマにお話ししたいと思います。

60歳からの最適な「副業」探し

会社によってルールはマチマチだと思いますが、60歳〜65歳の再雇用期間に行なっておきたいのが「副業」です。

高橋さんはこの年代に合った7つの副業をご紹介しています。

①不用品を売る

昔集めた切手、レコードなど、長い人生の中で収集したコレクションを「メルカリ」「ヤフオク」で販売。

②人に教える

自分の得意なことや今まで培ってきた経験・スキルを「ストアカ」などを通じて教えます。最近は会場を借りなくてもオンラインレッスンが一般化しているので、より気楽になっていますね。

③遊休資産を貸す

使っていない駐車場、使っていない部屋、車といった有休資産を「MonooQ」などで貸し出します。私の周りでも子どもが巣立った後の部屋を有効活用する人が増えています。

④手作り品を売る

自分の手作り品を「minne」「Creema」などのフリマアプリで販売。

⑤相談に乗る

会社の人間関係や仕事のこと、結婚、離婚、介護、相続など、人の悩みを聞く副業。「ココナラ」「タイムチケット」などを通じて行います。人生経験が深いシニアの方は重宝されるのではないでしょうか?

⑥感想を述べる

アンケート会社や調査会社に登録して、アンケートに答えたり、レビューを書いたりすることで、少額ですがお金になります。

⑦育児をサポートする

オンラインのスマホアプリ「キッズライン」「imom」に登録して、自宅でベビーシッターするケースや実際に保育園で短時間働く場合もあります。無資格でも勤務することもできます。

「培ったキャリア」を活かして起業する

私が特にやっておいた方が良いと思うのが「②人に教える」「⑤相談に乗る」です。

それは自分のキャリアの棚卸しになるからです。

60代で新たに別の職場で働くにあたり、自分の強みを把握しておきたいからです。

私の妻のお父さんはフォードのマネジメント部門にいましたが、60代でマンションの管理会社に移った時、前職のノウハウがとても活き、非常に重宝されたそうです。

何十年も培ってきたスキル、ノウハウです。

自社では普通でも、他社では「宝」になる可能性は高い。

その財(武器)を副業を通して整理していくというわけです。

そして、その財をもとに起業するという選択肢もあるでしょう。

各地で創業支援のセミナーが開催されており、独立する上で大変有益な知識を得ることができます。

また参加者とのネットワークもつくれる機会にもなります。

例えは、東京の「Startup Hub Tokyo 丸の内・TAMA」では、多種多様なセミナーをオンライン、会場で行っています。

内容は

●笑いがとれる自己紹介
●SNSの活用
●ホームページの効果的見せ方
●Webマーケティング
●起業向け補助金について
●自己発見
●アイデアをカタチにするワークショップ

など、さまざまなノウハウが学べるそうです。

さらに、セミナー以外にも先輩起業家による相談も随時、無料で受けられるとのこと。

全国各地で企画されているので、まずは「地名(例:横浜)」+「創業支援」でキーワード検索してみると良いでしょう。

お金を貰えてスキルアップ

最後は「ハローワーク」の上手な活用法です。

ハローワークといえば、「失業給付金申請」「就職先探し」で利用するイメージがありますが、実は「スキル・知識を学ぶ場」でもあるのです。

多種多様なセミナー、研修、ワークショップが企画されていて、希望すれば受講を申し込めます。

就職セミナーでは

●強み、得意、長所短所の洗い出し
●面接指導
●履歴書・職務経歴書の書き方

などのアドバイスを受けられます。

また、「職業訓練」では、仕事を辞め失業中の人が、必要なスキルや知識を勉強することができる公的な職業訓練で求職者支援制度に基づいています

基本的に無料の3ヵ月〜6ヵ月、長いもので1年・2年とかかる職業訓練(1部有料)もあります。

職業訓練のメリットは2つあります。

①自身にスキルが付くことで就職活動の幅が広がる
②条件を満たせば給付金を貰うことができる
 (訓練受講手当、通所手当、寄宿手当)

つまり、スキルアップしながらお金も貰えちゃうということですね。

ちなみに、シニアの方に人気の職業訓練は以下の4つのようです。

○PCスキルの職業訓練
○造園土木の職業訓練
○ビルメンテナンスの職業訓練
○不動産系の職業訓練

ぜひ、ハローワークの有効活用を押さえておきたいところです。

そして、「70歳現役社会」の到来

いずれにせよ、世の中は人生80年時代から「100年時代」に移り変わってしまいました。

以前、コラムでも紹介しましたが、70代の方の仕事探しは5年で53倍に急増しています。

私が60代になる頃には、70代、80代が当たり前のように働く世の中になっているかもしれません。

どうせ働くなら豊かに働きたい。

私の理想は「今までのキャリアを活かせる仕事」「まだ活用できていない自分の能力を活かせる新しい仕事」「お金はそこまで稼げなくても生きがいをめちゃくちゃ感じる仕事」などなど、複数の仕事を持つパラレルキャリアを実現したいと思っています。

1つの組織(コミュニティ)だけに所属していると、閉塞感を感じてしまいますし、「ここがダメでもとりあえずは他がある」と思えることが心理的安全性に繋がり、生涯現役をより能動的に楽しめるものになっていくのではないでしょうか。

ちなみに、高橋さんはAERA.dotで、現状の気持ちを整理するための「やりたい・なりたい」リストを作成することをオススメしています。

図1

週刊朝日 2022年8月5日号より

私はマーケティングコンサルタントを柱に、最近、講演活動が増えてきたり、noteで執筆を行なっているので、それらを継続させること。

あとは大学や高校などで、マーケティングを教えたりキャリアデザインや仕事における悩み相談などを引き受けたりできれば良いなぁと、今のところは考えています。

「あっという間に60歳になっちゃった、、、(汗)」とならないように、日々楽しみながら計画を練り、精進していきたいと思います。


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