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20XX年の虐待防止シェルター

親や同居人に虐待を受けている子どもにとって、救世主のようなシェルターがある。これは対応のヌルい児童相談所のような一時保護施設とは異なる。それは虐待を受けた時に子どもが発する声の周波を拾い、音速で飛んでくる飛行物体型のシェルターなのだ。虐待による声と、そうでない声の微妙な違いを判別する高度なAIが搭載されている。虐待を感知し収監するまでのスピードはまさに秒。虐待の心配がなくなるまでシェルターから開放されることはない。シェルターに収監されるのは、虐げる親や同居人なのだが。

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