tatsumiD

MOVIE DIRECTOR & PRODUCER

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最近の記事

スイスイスリッパ

仕事から疲れて帰り、ソファーから立って部屋の中を歩くことが面倒なとき。スイスイスリッパは、つま先をそっと差し入れるだけで行きたい場所へ身体を運んでくれる。けれども、貴方が犬を飼っているならご用心。留守中、犬がじゃれたつもりでスリッパに噛みつきブンブンふりまわそうものなら・・・。機嫌を損ねたスイスイスリッパは、あらぬ場所へ貴方の身体を運ぶ。キッチン?トイレ?。いいえ、身体が身動きとれない部屋のどこかの隙間。

    • Instagram

      こんな美味しいの食べました!しかないインスタよりも、毎回コメントもなく、空ばっかりの画像をあげている人の方が、見ている僕には苦だ。他人の心象を慮ってしまう。

      • よく切れる飛行機

        頑丈な機体で鋭利な翼を持ち、どんなものでも真っ二つに。山肌にぶつかっても山を切断し決して墜落することはない。「安全面で夢のような機体」、という触れ込み。切れ味をデモンストレーションするために、いろんなものを真っ二つにする企画が持ち上がった。車に始まり巨大フェリーや廃ビル。果ては大地まで切り裂いた。いや待てよ、そこまでの飛行機要る?要らんだろ。世論まで真っ二つに分かれている。

        • クロウ 黒の衝撃

          ファッションブランドが立ち並ぶパリには、新作コレクション発表のシーズンになると世界各国からジャーナリストがつめかける。パリ某所ー。黒の服に身を包むカラスがいる。もともと黒いのに・・・。くちばしにクリスタルのリング。鋲を打ったスリッポン。首にはモノグラムのバッグをさげている。そんな装いが一躍ジャーナリストたちの間で話題に。ところがある日、強盗に襲われる羽目に。その瞬間の泣きっ面たるや。けれども、カラスは立ち直りが早かった。「今泣いたカラスがもう笑った」ってね。

        スイスイスリッパ

          カラフルおじじ

          おじじは、黄色い帽子にピンクのフレームの眼鏡をかけている。服装は上下ともジャージで蛍光色の緑だ。靴はシルバーのコンバース。何より電飾マントが派手に光る。薄暮は、とりわけファンタジー。不審者このうえないが、事情を知る町の人々は皆親切だ。今日もカラフルおじじは〝あの日〟と同じ時間・場所へ出向く。商店街を抜けた先、どこにでもある県道。ビカビカに光るマントが、ゆっくり横断歩道にゆれる。信号待ち。運転席のあいた窓から、微かに金木犀の香りがしたという。 「今年も君が丹精した金木犀が咲い

          カラフルおじじ

          パワハラめがね

          レンズの内側がウェアラブルモニターになっていて、パワハラがあるとモニターが反応する。パワハラの張本人はカラーバー、傍観者はゼブラパターン、受けている人は50パーセント透過するといった具合。この画期的なめがねは、政府の方針で企業や団体のコンプライアンス担当役員だけに支給される。けれどもこのめがね、当初は映画『ターミーネーター』のシュワちゃん的な感じだったので、ほとんど普及しなかった。当たり前である。その後、改良が加えられ今では一般的なめがねと何ら見分けがつかないまでに。これで無

          パワハラめがね

          顔認証監視カメラ

          政府が犯罪を防止するために顔認証監視カメラを全国に設置した。様々な場所で記録された行動が検索でき、誰でも視聴可能だ。もうプライバシーなどへったくれもない社会。けれども仮に犯罪の容疑をかけられた場合、アリバイが潔白であればその逆も然り。とは言え、人に見られたくない行動が記録されることも当然。深夜のスケートパークでオーリーからボードスライドに失敗し股間を強打。地面にうずくまる姿。やがて救急車が到着。病院に搬送され手術台に乗せられる一部始終がリレー放送のように記録されていたり。そう

          顔認証監視カメラ

          びっクリエイティブ

           その昔はグリーン車に乗って通勤してだんだがなぁって俺、広告代理店勤務。若い頃は紙媒体の広告を取り仕切ってブイブイ言わせてた。そんでもって北鎌倉に家を建て、ザ・クリエイターって感じでイケイケドンドンな生活だったのよ。ところが今や満員電車のつり革につかまり半眼状態。なぜそうなったかは諸般の事情があって。ま、平たく言えば酒なのよ。クラインアントを招いた酒席でやらかしちゃったの。詳しくはウェブでー。       今朝も覚悟のつり革立ち通勤、半眼で。やれんわ。ところが急に前の席が空く

          びっクリエイティブ

          コンパクトなレンタルスーツ

          手のひらほどの大きさに畳まれているが、広げるとシワひとつないスーツが話題となっている。これをプロデュースしたのは、時価総額1兆円を突破するIT企業「Z社」だ。驚きの素材もさることながら、デザインもいいと評判を呼んでいる。駅やコンビニでレンタルできる便利さもあって利用者は急増中。オーダーメイドのようなフィット感も同社が開発したアプリのなせる技だ。レンタル価格は格安のワンコイン100円。けれども、コンパクトゆえにレンタルしていることをうっかり忘れてしまう人も大勢いる。そう、ひと昔

          コンパクトなレンタルスーツ

          20XX年の虐待防止シェルター

          親や同居人に虐待を受けている子どもにとって、救世主のようなシェルターがある。これは対応のヌルい児童相談所のような一時保護施設とは異なる。それは虐待を受けた時に子どもが発する声の周波を拾い、音速で飛んでくる飛行物体型のシェルターなのだ。虐待による声と、そうでない声の微妙な違いを判別する高度なAIが搭載されている。虐待を感知し収監するまでのスピードはまさに秒。虐待の心配がなくなるまでシェルターから開放されることはない。シェルターに収監されるのは、虐げる親や同居人なのだが。

          20XX年の虐待防止シェルター

          日焼けチョコレート

          この夏に発売された日焼けチョコレートは、食べるだけで肌が小麦色になるそうだ。日焼けサロンやビーチに行くまでもない。コマーシャルに起用された人気タレントAの褐色の肌がその効果をアピールしている。広告効果もあいまって、日焼けチョコレートは爆発的に売れている。でも、日焼けする前の肌に戻したいときはー?ご心配なく。秋には色白になるホワイトチョコレートが発売を控えているとか。

          日焼けチョコレート

          海外ロケ仕様

          MAVICpro①/プロポ/バッテリー/OSMOバッテリーのみ機内持ち込み。海外用コンセント、充電機器。 OSMO本体、MAVICpro②/プロポは、スーツケースに。 移動時の負荷を減らす。

          海外ロケ仕様

          black&white

          black&white

          旅の忘備録

          ワシントン条約で持ち込みを禁止されているもの以外に、国際空港で足止めをくらうもの。 •メリケンサック スーツケースに入れても搭乗口で呼びとめられ、検査室行き。悪徳ポリスだと袖の下よこせだの何だかんだ時間をとられ、飛行機は待ってくれず取り残されることに。 オモチャでも武器の類いは買わないこと。 タバコは日本で吸い慣れた銘柄をカートンで用意しよう。でないと、グロいパッケージのタバコを吸うハメに。カートンで持参しよう。 フライトまで時間があるからと言って、空港内のカフェや

          旅の忘備録