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パワハラめがね

レンズの内側がウェアラブルモニターになっていて、パワハラがあるとモニターが反応する。パワハラの張本人はカラーバー、傍観者はゼブラパターン、受けている人は50パーセント透過するといった具合。この画期的なめがねは、政府の方針で企業や団体のコンプライアンス担当役員だけに支給される。けれどもこのめがね、当初は映画『ターミーネーター』のシュワちゃん的な感じだったので、ほとんど普及しなかった。当たり前である。その後、改良が加えられ今では一般的なめがねと何ら見分けがつかないまでに。これで無益なパワハラ根絶かと思いきや、「パワハラめがね看破クン」というふざけたコンタクトレンズが出回っている。機能性を表示する注意書きにはこうある。「パワハラめがね看破クンを掛けている人は、透明人間になっています」。確かに看破している。けど、それって・・・。

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