地獄に仏(いや神かな)

こんにちは、たつお・シンフォニーです。
一昨日はお寺で昔のバイク仲間と面談でした。ある宗派の熱心な信者で、要は「頑張ろうね」というLINEなら1秒で済む要件でしたが、このブログを見事脱線させる為に行ってきました。(仏教ネタで脱線させるのです)

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今から1000年以上昔だと思いますが、仏教では極楽浄土に行く為に難行・苦行をしなくてはならず、更に極楽浄土には男性しか行けなかったそうです。

楽浄土に男だけ、それを地獄と言うんじゃないですか?

地獄に女性達がいるなら、僕は大喜びで地獄に行きますけどね(〃゚艸゚)プッ

さてさて、植物の中で一番生命力が強いと言われるブドウ。ブドウ樹にとっての地獄とは?

マイナス10℃を下回る事です、寒さで死滅してしまうので。北半球では北緯30度がブドウ栽培の限界とされていますが、ドイツは北緯30度以北にも国土があり、ブドウ栽培するには限界気候帯です。北緯30度以南でも寒波が来ればブドウ樹が死滅する可能性があります。なので河に面した南向きの斜面に畑を開墾し、川面からの反射光も熱として利用します。夜は河からの水蒸気の気化熱がブドウ樹を守ります。地面にはスレートという黒い板が埋められ、太陽光を熱として土壌に蓄えさせます。寒さが厳しい夜には畑でストーブを炊きますが、大自然の猛威の前では無力で大寒波が来れば一晩でブドウ畑は壊滅します。

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手塩にかけて育てた我が子同然のブドウ樹の壊滅、ドイツの農民たちは苦しみも悲しみも噛み殺しながら再び畑に挿木をします。
晩秋まで穏やかな気候が続き、川面からの立ちのぼる水蒸気が「ある菌」の繁殖を促すと、ブドウは樹にぶら下がっている状態で干しブドウとなり、そのブドウから絞られる極極甘い搾汁から醸されるワインはトロッケン・べーレン・アウスレーゼという格付けで、世界三大甘口ワインのひとつに数えられます。
世界一厳しい環境にありながら、人の手を加える事を許さず、自然の甘みのみで造られるドイツワインは最も純粋なワインと言えるでしょう。
諦めず努力をし続けたドイツの農民たちが受け取る自然からの恩恵。ある農夫は言いました

「収穫のこの一瞬で神は私の全てに報いてくれた。」

ドイツの母なる大地が農民と神の為に流した黄金の泪に「プロスト」 (乾杯)

土浦鈴木屋さんのページです。トロッケン・べーレン・アウスレーゼとアイスヴァインの載っています。
↓↓↓
http://www.suzukiya.jp/cgi/shop/0415Rheinhessen.html

後述
他力本願という言葉があります。自分で努力せず、人の力をあてにする。と勘違いされています。「他力」とは阿弥陀部如来の力の事。「本願」は阿弥陀部如来の本当の願い。人が努力し、精進する事です。そして仏の力も必要ない程努力している人に「少しだけね」と阿弥陀部如来が力を貸してくれます、これが「他力本願」です。努力の末に奇跡的な事が起こるのは阿弥陀部如来が力を貸してくれた証拠。そして、それを仏様のお陰だと感謝できる人に再び力を貸してくれます。
ドイツの農民たちに起こった事が「他力本願」ですね。
ところが「どうだ、俺の力を見たか!!」とおごる人には「お前の力がどれくらいか見せてあげよう」と力を引っ込めてしまいます。ベンチャーの社長が凋落し、ホームレスになっていたなんて言うのはこれですね。
小さくてもいい事あったら神様仏様に「てんきゅ〜ベイベェ~」って心の中でツウィートしましょう。

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