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コラム第33回:マルチスポーツとシーズン制のすすめ 前編

(松)こんにちは! サポートスタッフの松澤です!

(松)このコラムでは鈴木トレーナー監修の元、スポーツ愛好家の方へ向けた内容を発信しています。

(松)前回はトレーニング指導とコミュニケーションと題してお伝えしました。

(松)今回は、鈴木トレーナーおすすめのマルチスポーツとシーズン制についてお聞きしていきます。

(松)それでは、鈴木トレーナー! 今回もよろしくお願いします!

(鈴)よろしくおねがいします!



マルチスポーツとシーズン制のすすめ


(松)鈴木トレーナーは一般の方への指導に加え、ジュニアのトレーニング指導もしていますが、子供がスポーツに関わっていくなかで気を付けておくべきことはなんだと思いますか?

(鈴)そうですね。

・成長に合わせて取り組み方や、指導者・親の接し方などを変えること。
・少なくとも小学生のうちは勝利至上主義にならず「楽しむ」ことを大事にする。
・親や指導者が主体にならない。本来は子供が楽しくて、やりたいからはじめたはず。真面目にやること、楽しみを無くしひたむきな努力などを押し付けない。

上記のようなことが特に大事だと思います。

(松)どれもとても大事なことのように思えますね! 子供が自身で楽しみながらスポーツに取り組む過程を周りがサポートする感じですかね!

(鈴)そういっても良いかもしれません。そしてさらにおすすめしたいことがあります。それはマルチスポーツとシーズン制です。

(松)なんですかそれは?

(鈴)日本は一つのスポーツを選んだらその1種目をとことんやるというのが素晴らしいとされることが多いですが、今世界中のあらゆる競技に共通でマルチスポーツへの取り組みが推奨されてきています。
マルチスポーツとは、複数のスポーツを並行して行うことです。例えば週2回テニス、週1回水泳、週1回サッカーをする、というような具合です。
マルチスポーツの実現のためにはシーズン制を取り入れるのも非常に有効です。
シーズン制はその名の通り、その競技を行うシーズンを限定して、年間の内決められた期間だけ取り組むというものです。ウィンタースポーツに取り組んでいる場合は自然とこのシーズン制が導入されますが、ほとんどの競技は年間通してできてしまうため日本ではほぼ導入されていません。
しかし、アメリカではこのシーズン制が当たり前で、バレーボールは年間4か月しかオンシーズンがないそうです。必然的に残りの8か月は自由に他のスポーツに取り組めることになります。

(松)なるほどー。週や季節によって複数のスポーツをすることを指すんですね!

ではまず、マルチスポーツのメリットを教えてください!

(鈴)メリットは大きく3つあります。
マルチスポーツのほうが選手として大成する可能性が高い。
ケガをしにくい。(選手としての活躍期間が長い)
生涯を通してスポーツに取り組む可能性が高くなり、健康でいられる。

①早期特化(早い時期に一つの種目に絞ること)したほうが、早くその競技に必要な技術が身につくため、低年齢の内は上のレベルに上がりやすいです。
しかし、ほとんどの競技において、年齢が上がるにつれて必要になってくる技術が変わったり、ルールの変更やプレイの流行りなどで求められる身体の使い方が変化していきます。
そうなったときに、一つの種目に早期特化している選手は変化に対応ができず、結果として大人になってから選手として大成しにくいといわれています。

②マルチスポーツに関する研究で明らかになっているそうなのですが、マルチスポーツを実施していた選手のほうがケガの発生率が低く、選手として活躍している期間も長い傾向があったそうです。
ケガが頻発すれば引退が早まることもありますし、変化への対応ができるかどうかという部分が大きく影響しているのではないかと思います。

③マルチスポーツを通して様々な競技に取り組むことで、「好きなスポーツが増える」「運動が好きになる」「運動万能になる」といったことにつながります。
健康になりたければ運動しなさい!という言葉は皆さんも聞き飽きるくらい当たり前のことですよね?

子供のうちにマルチスポーツを実施して、大人になっても色んなスポーツをすることができれば必然的に健康増進へもつながります。それも楽しく取り組みながら。
こんなに素晴らしいことはないのではないかと思います。

私はトレーニング指導者ですが、一般の方へはいつも「可能ならトレーニングするよりも色んなスポーツに取り組んでください」と案内しています(笑)

(松)以前のコラムでも同じようなことを言っていましたね。やはりケガになりづらく、そして健康になれるのは確かに良いことです!
それに大人になってからも上を目指したい方にはとても重要な考え方ですね。

(松)シーズン制のメリットもお聞きしたいところですが、今回はここまで。
次回をお楽しみください。

(松)それではそろそろ今回のコラムは終了とさせていただきます。

(松)個人ホームページでは、より専門的なコラムに加え、鈴木トレーナーへトレーニング指導のお問い合わせもできます。ぜひご覧ください!

(松)それでは鈴木トレーナー! 今回もありがとうございました!

(鈴)ありがとうございました!


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