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オンライン授業・研修・働き方マガジン

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オンラインでの授業・研修・働き方に関する記事をまとめています。
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記事一覧

「つながりは大切だけど、つながり目的の場は話しにくい」を乗り越える場の設計

「つながりは大切だけど、つながり目的の場は話しにくい」を乗り越える場の設計

授業や研修、ワークショップを設計する際に、授業内容だけでなく、そこでどのようなつながりが構築されるかも合わせて検討することは非常に大切です。

コロナの影響で、オンラインで授業・研修がおこなわれるようになったこともあり、新入生・新入社員を孤立化させないためにも、つながりという視点を持って場をデザインすることの重要性はより高まっているといえるでしょう。

とはいえ、「つながりがないから、つながりだけ

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舘野ゼミのオンラインワークショップ体験会を準備中!:遊びと学びの要素をどうミックスする?

舘野ゼミのオンラインワークショップ体験会を準備中!:遊びと学びの要素をどうミックスする?

舘野ゼミの春学期の活動として、自己理解に関するオンラインワークショップをデザインしています。

自己理解はリーダーシップを高めるための起点となります。ただ、あまりに、まじめにやろうとするとかえって悩んでしまうこともあるでしょう。

そこで、舘野ゼミではプレイフルに、楽しんでいるうちに気づいたら自己理解が深まってしまうようなワークショップをつくっています。

具体的にはゼミ生が6つのグループに分かれ

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立教経営BLPのオンライン授業が「週刊朝日」に紹介されました:今後の展開は?

立教経営BLPのオンライン授業が「週刊朝日」に紹介されました:今後の展開は?

7/14発売の「週刊朝日」で、立教大学経営学部のBLP(ビジネス・リーダーシップ・プログラム)のオンライン授業の事例が紹介されました。舘野のコメントも掲載していただいています。雑誌で紹介された内容が、Webでも閲覧できるようになりましたので、ぜひご覧くださいませ。

どんな記事が掲載されたのか?今回掲載していただいたのは、経営学部で実施している「ビジネス・リーダーシップ・プログラム」のオンライン授

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なぜオンライン授業の方が「ていねいな授業デザイン」と感じるのか?

なぜオンライン授業の方が「ていねいな授業デザイン」と感じるのか?

最近、オンライン授業をいろいろと作っているのですが、感覚的に「対面の時よりもていねいな作りになっているかも」という感触があります。今日はそんな感覚を考察してみたいと思います。

■対面授業の「8割程度」の内容しか扱えないまず前提として、オンラインの授業では対面授業の「8割」くらいの内容しか取り扱えないという感覚があります。対面授業だったら80分くらいの内容でも、オンラインだと100分はかかってしま

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「サードプレイスを失う危機」をわたしたちはいかに乗り越えるのか?

「サードプレイスを失う危機」をわたしたちはいかに乗り越えるのか?

今回のコロナの件は、病気として身体に対するダメージというのもあるのですが、コロナの感染の性質から、わたしたちの「社会的な生活に対するダメージ」も大きいのがやっかいです。

特に私が最近、大きな脅威と感じているのは「わたしたちからサードプレイス的な場を奪おうとしている」という点です。

サードプレイスの具体的な説明はこちらの本を読んでいただきたいのですが、簡単にいえば、

・家庭(第一の場)でも、職

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大学のコミュニティとしての側面をどう取り戻すのか?:授業以外に目を向ける

大学のコミュニティとしての側面をどう取り戻すのか?:授業以外に目を向ける

各大学、春学期はオンラインでの授業実施という方向性が少しずつ見えてきました。立教大学もつい先日、春学期はすべてオンラインという方針が示されました。

こうした流れを受けて、「授業」という側面では、オンラインで提供する準備が整っていくでしょう。しかし、「大学のコミュニティとしての側面をどのようにつくりだしていくのか?」という点は今後大きな課題になると思います。

今日はこの点について現時点で考えてい

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学びは高度に、ツールはシンプルに:オンラインでの演習型授業をどう成立させるか

学びは高度に、ツールはシンプルに:オンラインでの演習型授業をどう成立させるか

オンラインでの大学授業も、早くも明日で2回目です。私は、産学連携のプロジェクト型授業を18クラス(1クラス約20名)同時に展開するための、共通スライドづくりをしています。

この「リーダーシップ入門(BL0)」という授業は、立教経営の新入生全員が受講するものなので、新入生の環境に配慮しつつ、いかによりよい学びの経験をしてもらうかについて日々頭を悩ませています。

スマホのみの環境でも授業参加できる

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完全オンライン授業後の「対面授業の進化」に思いをはせる

完全オンライン授業後の「対面授業の進化」に思いをはせる

少し気の早い話かもしれませんが、この完全オンライン授業化が終わった後に、対面授業がどのように進化するのかを考えるとちょっぴりテンションがあがります。オンライン授業で実現させられたさまざまなアイデアを、対面授業に持ってこれるイメージが湧いてきました。

これまでの当たり前を一回すべて忘れたおかげで、元々のやり方が進化するというのは、イノベーションを起こすための基本的な流れといえるかもしれません。いま

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オンラインでできる遊びを考えよう!【舘野ゼミ活動日記】

オンラインでできる遊びを考えよう!【舘野ゼミ活動日記】

オンラインで始動した舘野ゼミの2回目授業はグループで考えてきた「オンラインでできる遊び」を実施してもらいました。今回は「オンライン」という制約が入るため、

・遊びとして面白いか?
・「オンラインならでは」を感じるか?

という2つの軸が入り、最初から少し難易度の高い課題になりました。舘野ゼミでは「遊び」ということを軸にしながら、「教育」「リーダーシップ」の要素を学びます。

・遊び的な要素を取り

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オンライン化に伴う「緊急性のない小さな問題」とどう向き合うか?

オンライン化に伴う「緊急性のない小さな問題」とどう向き合うか?

会議や講演、授業など、すべてがオンライン化され、約2ヶ月が経ちました。最初は毎日が緊急事態でイレギュラーなことに対応する日々でしたが、徐々にオンライン化された世界が日常になってきました。

当初心配されたような「緊急性の高い大きな問題」については、なんとか対応することができたという感覚があります。

一方、オンライン化に伴う、いまは緊急じゃないけど、全体に今後影響がでてくるような「小さな問題」が色

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オンライン学習をひとりで進めるのが難しい3つの理由:なぜ他者からの支援が必要か?

オンライン学習をひとりで進めるのが難しい3つの理由:なぜ他者からの支援が必要か?

コロナの影響で、さまざまなコンテンツがオンライン化されるようになりました。

いわゆる学習コンテンツだけでなく、ジムの代わりに家でトレーニングできるような動画まで、本当にさまざまなジャンルの動画があがっており、ある意味非常にリッチな学習環境ともいえます。

しかし、これらを生かして「1人で学んでいけるか」というと、必ずしもそうとはいえないでしょう。

今日はオンラインの学習素材を活かすために必要な

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オンラインで雑談ミーティングをすることの重要性

オンラインで雑談ミーティングをすることの重要性

4月からのオンライン授業対応への波が一時的におさまり、ようやく休みがとれるようになりました。3月・4月・5月は、土日もフル稼働に近い状況だったので、感覚的には「死ぬほど忙しい」から「忙しい」くらいになったかんじでしょうか。

イメージ的にはこんなかんじ。ちゃんとした5件法になってないけど。

5:死ぬほど忙しい ← 3・4・5月
4:忙しい ← 6月現在
3:ふつう(例年通り)
2:少し楽
1:楽

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オンライン授業・研修でいかに学びとコミュニティ参画を促すか?

オンライン授業・研修でいかに学びとコミュニティ参画を促すか?

昨日、「オンライン研修の技法を探る」というテーマで、オンラインで講演をしました。ミミクリデザインの田幡さん、東南さん、安斎さん(アフタートークから)とともにお話ししてきました。500名の定員が事前に埋まり、当日も多くのコメント・質問がなされ非常に活発なイベントでした。

私はオンラインの学びの設計について35分くらいで話題提供しました。かなりこってり内容詰め込みました。

重要なポイントはこの5つ

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