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草原、世界遺産、海岸、大都市を1日で ~欧州自転車旅3日目(フェーマルン島→ハールブルク in ドイツ)~


欧州自転車旅10日間の旅行記の3日目、この日も快調で170km走れました。
出発  :8時16分
到着  :19時34分
走行距離:171km
全日程のダイジェストはこちら。

走行ログ(リンクあり)

タイムラプス動画です。フェールマン島から欧州本土に渡ったたところからゴールのハールブルクまで、ほぼ全行程撮れてます。

ドイツでの自転車の走りやすいさ

まずはドイツでの自転車走行環境についての印象です。タイムラプス動画を見て分かる通り、自転車はほとんどの場所で歩道走行でした。石畳の場所はお尻痛くなるし、パンクするしで、23cの細いタイヤで走るのには向きませんでした。太めのタイヤでのんびり走るコンクリートで舗装された車道を走りたくなるときもありましたが、路肩がほとんどないので、歩道がある場所での自転車の車道走行はほとんど想定されていないと思います。とはいえ、ジャージ着たガチサイクリストが車道走ってるのは見かけたんですけど・・・。
ドイツ南部のミュンヘンは自転車走行環境がよく整っているときいたことがあるので、連邦国家ということで地域による差が大きいのかもしれません。

ホスト宅とパン屋で2回の朝食

初めてのホームステイ的な経験でしたが、思いの外よく眠れました。朝食をごちそうになり、出発です。通常はフェーマルン等からヨーロッパ本土に自転車で渡れるのですが、このときは工事のためバスに乗る必要があると教えてくれました。次の便は8時15分、その次が9時45分とけっこう間隔があります。ゆっくり話をしたかったところですが、この日もしっかり170km走る予定を立ててしまっていたので、急ぎ目で食べて8時15分に乗ることを目指しまして出発しました。

朝食。パンと自家栽培のジャム、お茶を頂きました。

が、結局2分くらい遅れてバス停に着いてしまい乗り過ごしました。バスが予定より遅れているだけかも?、電車が時間通りにくるのは日本くらいだって言うし…、という希望を持って少し待ってみましたが、やはりきません。すると地元住民に話しかけられ、ついさっきバスが出てったとこだよ、と教えてもらえました。この方なぜか自転車に詳しくて、「コンポみせろ!アルテグラか!いい自転車乗ってんな!」と言ってもらえました。

バス停

バスが予定より遅れているだけかも?という希望を持って少し待ってみましたが、やはりきません。

バス停で話しかけてきた方と記念撮影

1時間半以上もバス停で待つのは時間ももったいないので、10分ほど走ったところにあるカフェ、Hofcafe Albertsdorfさんに行くことにしました。日曜日なのに空いているのは珍しいです。ドイツの田舎を最高に気持よい天気の中走って到着です。

Hofcafe Albertsdorfさん

店内に入って注文しようとすると、クレジットカードはマスターだけで、VISAは使えないと言われて困りました。日本円をユーロに両替しておらず、現金もゼロ。デンマークでは全てクレジットカードですんだのですが。諦めて帰りかけたのですが、「別の店員さんがPayPalやってる?それで払ってくれてもいいよ」と特別対応してくれました。優しい…PayPayでの送金は経験がなかったのですが、アカウントは持ってたのでその場でアプリを入れて、指定されたメールアドレスに送金しました。コーヒー、ケーキ、クロワッサン、あと何か1つ注文。苦労してたどり着いた朝食(二回目)はうまいです。しかも9.5ユーロとめちゃ安い。

Hofcafe Albertsdorfさんにて①
Hofcafe Albertsdorfさんにて②

草原と牛、北ドイツはまるで北海道

バス停につくと、すでにバスが到着していました。荷台に自転車を載せました。乗客は女性サイクリスト二人組と男性サイクリスト一人と自分の4名だけでした。おそらく自転車のためだけにバスを出してくれるようで、ありがたいです。

下車場面。男性サイクリストは日本メーカーのパールイズミを着てました。
ドイツだけだったかな、パールイズミきてる人多かったです。

大陸に渡ってからの北ドイツですが、北海道に似てました。ひたすら草原と牛です。


北海道のような風景

大陸に渡ってから、このあとの海辺のリゾートエリア周辺までは特に、シニアの夫婦サイクリストを非常に多くみかけました。日常使いというよりは、レジャーとして楽しんでいるように見えました。日本ではなかなか見られない光景で、これは印象に残りました。地元民が多かったのか、遠方からの旅行者が多かったのかは分かりません。ちなみにドイツではヘルメット着用率が非常に高く、特に都市部以外では100%近かったと思います。(法的義務はないようです)

自転車と電動キックボード楽しむご夫婦

海辺のリゾート

段差でなんか違和感あるなーと思ってリアタイアを触ると、スローパンクしてました。予備のチューブは持っているので自分で替えてもいいのですが、自転車屋でやってもらえれば確実だし、空気圧も高くできるということで、Google Mapで日曜日なのに営業してそうな自転車修理店を見つけるも、実際行ってみると修理道具が使えるだけの場所でした。空気を入れたノイシュタットという街からしばらくは、海辺のリゾート地のような場所が続きました。幅広い年代で賑わっており、ドイツ人の休日の過ごし方を見ることができました。

無料の自転車修理セット
ノイシュタットの街①
ノイシュタットの街②
海岸沿い①E-bikeに分厚い本を積んだ方です。
ここまでE-bikeできて、海を見ながら読書でしょうか。この辺の人なのか旅行者なのか。
海岸沿い②

世界遺産の街リューベック

海辺のリゾートの次は、世界遺産に登録された街リューベックを訪れました。事前に歴史など調べていけば面白いと思うんですが、今回は予習ゼロなので「でっけ~、すげ~」くらいの感想になってしまいました。

リューベックに渡る橋
でっかい教会①
でっかい教会②

途中で歩行者限定の場所を自転車で走ってしまっていたらしく、注意されてしまった場面があります。すみません。

ドイツ第二の都市ハンブルク

ドイツ第二の都市ハンブルクに到着。ハンブルク、大都市です。自転車インフラは良くなるかと期待してましたが、あまり変化なく、歩道が基本でした。違いを感じたのは住んでる人のほうで、若い人と移民らしい人が増え、急にインターナショナルな雰囲気になりました。逆に言うと、ハンブルクより北のエリアではほとんどドイツ人以外の方は少なかったと思います。

自転車道が分離される場所もたまにありました。
歩道だったり車道だったり専用道だったり、コロコロ変わるのは日本と同じでした。
ハンブルク駅前にて
景観のきれいなエリア

ハンブルクとハールブルクの間にはラベ川が流れています。GoogleMapの自転車設定でルート検索で出てきたルートで向かったのですが、フェリーで渡るものだと思ってハンブルク港に向かいました。どのフェリーに乗ればいいのかというのをきこうと思って船のスタッフに話しかけると「船じゃねえ、地下トンネルだ!」と案内されました。本州と九州を結ぶ関門海峡トンネル以来の地下トンネルです。距離はハンブルクのほうが短いですが、こちらは自転車走行OKでした。

地下トンネルの入り口。エレベーターで地下に行きます。これも関門海峡と同じ。
地下トンネルの中。真ん中が自転車、両脇が歩行者です。

Hotel Suderelbeさんに宿泊

地下トンネルを抜けると暗くなっています。ここからハーブルクまでは治安の悪そうな雰囲気で、少し怖さもありました。雰囲気だけでそうじゃなかったらすいません。

トンネルを抜けた後の工業地帯

予約していたホテルに到着。日曜日とのことでスタッフはおらず、暗証番号がメールで送られてきており、それを打ち込んで鍵を入手して入りました。街の雰囲気もちょっと治安がよくなさそうなので、暗証番号が一発で通らなかったときは怖かった~。

翌朝撮影したホテルの外観

ホテルに入っても他の宿泊客が誰もおらず、ここ大丈夫か?と思いましたが、部屋に入ると清潔でいい感じでした。1泊朝食付き1万7千円です。

部屋の中①
部屋の中②

ピザをデリバリーして就寝。翌日に続く。


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